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よし、決めた!うっちい、今夜は私に付き合えっ!・・・強引な三次転職ぬこ様。うっちいさんピンチ! -- クイーンマリー (2007-01-05 20 07 49) あぁん、強引に誘われちゃう(*ノωノ) …でも・・・・その後の展開に、もうおいらは、ドキがムネムネですっっ!!! -- うっちぃ☆ (2007-01-10 00 58 24) 名前 コメント
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所でメジロブライト実装ですね、うちにはダイヤちゃんは…ダイヤちゃん、は…ハハッ(即死)。…搜さないでください。 ≫35二次元好きの匿名さん22/03/17(木) 22 57 13 これは…どこかにあるかもしれない、そんなバースのお話 「黒!なんで起こしてくれなかったんだよ!」 ドタバタと、階段を駆け降りてくるパチ。そんな彼女を、黒は嗜めるように言う。 「だってパチ姉ちゃん、あと五分だのあと気分だので起きなかったじゃん。何回も起こしたのに」 「ううぅ〜〜」 慌ただしくスーツを着るパチ。 「ちょっと!姉ちゃんちゃんとブラ付けてよ!もう社会人でしょ!!」 「うるせえ!ブラを付けたら人間としての尊厳が破壊されるんだよ!!」 行ってくるからな!!とトーストをくわえて玄関を飛び出す。さながら特急のようだ。 「あんなに慌てて…小姉ちゃん、起きてる?」 「…うん」 押し入れの扉を開けると、豆電球のついたその中でパソコンを打つ小が居た。 「ほら、出て。今日は散髪と買い物に行くんでしょ?」 「ねぇ…さ、散髪…また今度じゃ……だめ?」 「ダメ。今回で4回目だから。その跳ねた髪ちゃんとしてもらうの。小姉ちゃんきちんとすれば可愛いんだから!」 「あぅ…」 引きこもりがちな小は、ネットでエンジニアの仕事をしている。押し入れのスペース、それが彼女の部屋となっている。 彼女をリビングまで誘導し、いただきます、と2人で朝食を取る。トースト、チーズ、サラダと軽い食事だ。 「ほら姉ちゃん着替えて!予約遅れるよ?」 「外…怖い…」 小柄な小が着替え終わると、自身もカバンを持ち靴を履く。しかし扉の奥からパチが帰ってきた。 「どうしたの?」 「……今日日曜…」 「「あ」」 そんな、ありふれた、とても遠い幸せ。 ≫44EMってことはこういうことか22/03/17(木) 23 34 49 「れ、れでぃーすえーんじぇんとるめー……」 「だめだよ、トレーナーさん!声はもっと大きく!」 「面白がらないでよフジ!」 「私は真剣だよ!ほらほら、貴方の声を聞きたい人もいるんだから!!」 「慣れてない30過ぎのおじさんには拷問だってばぁ……もう……」 「レディース・エーンド・ジェントルメーン!!!!!!(ヤケクソ)」 「(ニコニコニコニコニコ)」 「うぅぅっぅぅぅぅぅぅぅ……//////」 ≫47バクシン的休日・相合傘編1/222/03/18(金) 00 08 15 天気予報では一日曇りだったはずのある休日、バクシンオーと出掛けた先での昼下がり。 目的の一つだった買い物を終え、遅めの昼食を取るべく店を出たタイミングで、雨は降ってきた。 雨模様を警戒して幾つかの情報サイトを確認しても総じて曇りだと言っていたのに、それでも降ってきた雨。 雨は嫌いではないが、しかし突然の雨は困る。何せ対策をまるで講じていないから。 こうなるなら折り畳み傘の一つでも携帯しておけば、など考える僕のすぐ横で、何やら愛バが不敵に笑う声。 首を傾げつつ見れば、そこにはドヤ顔で傘を掲げて見せる彼女がいた。 「トレーナーさんっ! さあどうぞ! さあさあ!」 「バクシンオー、いきなりどうしたんだ? いや嬉しいは嬉しいけど」 「皆さんが時々やっていた相合傘ですよ! いま試さずにいつ試すんですか!?」 「試す、って……いやその、確かに僕今日は傘忘れて来ちゃったけど、でもさ」 「ムムム、やけに渋りますね……何か理由でも?」 「理由、ってほどでもなくて。その、何となく気恥ずかしいっていうか……」 「……?」 「ああ、そういう反応なんだね」 「ええと、バクシンオーは相合傘が何か知ってる?」 「私の調べた所によると、相合傘とは一つの傘を二人が共有すること、だそうです」 「まあ、正しいかな」 「現に学園内外問わず、老いも若きも傘を共有する二人組を時折目にしますよね!」 「うん、それもそう」 「そこで私は思ったのです! アレは動きにくい、即ちバクシンしにくいのではと!」 「うん、うん……?」 「しかし即断・即決・即行動を常とする私でも、晴れた日に雨傘は使えない、つまり調査が出来ません!」 「だから今、なの?」 「その通りッ! さあトレーナーさん! 皆さんに手本を示すためにも! 私と模範的相合傘をしましょうッ!!」 「模範的相合傘って何?……まあいいか。それじゃしてみようか、相合傘」 「……ハイッ♪」 48バクシン的休日・相合傘編2/222/03/18(金) 00 08 34 バクシンオーが用意していた傘に二人並んで入り、次の目的地へ向かう。 一人で使うには少し大きなその傘は、しかし二人で使うには少し小さかった。 傘を持つのは用意したバクシンオー。故に傘が雨を遮る範囲は彼女を基準としている。 一方の僕は購入した荷物を持って歩く。濡らさないよう、なるべく荷物を傘の中心へ。 すると当の僕は少し肩や尻尾が濡れてしまう。そして、それを見逃す愛バではなかった。 「あのー。トレーナーさん」 「うん、どうかした?」 「荷物が濡れないよう、という配慮はわかりますが。トレーナーさんが濡れては意味がありません」 「いや、僕が少し濡れるくらいなら、」 「いいえッ! よくありません! それでは傘を共有する意味がないのです!」 「や、そうは言っても」 「ですからトレーナーさん、もう少しこちらへ寄ってください。でないと調査になりませんので!」 気恥ずかしさから遠慮しようとする僕を、アレコレ理由付けて寄らせようとするバクシンオー。 結局言い分に折れて寄れば、彼女の存在をそれまでよりも更に強く感じられた。 言いようのない緊張と羞恥にいたたまれない僕と対照的に、彼女は目的地到着まで終始ご機嫌だった。 立ち寄った喫茶店で昼食を済ませる間に、雨はまた気紛れに去っていった。 どこか安心したような表情で行き交う人々の手の中、出番を終えた傘たちが少し、寂しそうに見えた。 「はあ、やれやれ。通り雨でよかった」 「……そうですね。さあトレーナーさん! 次の目的地へバクシンです!」 一瞬愛バの顔に浮かんだ、残念そうな表情を見逃す僕ではない。 「ねえ、バクシンオー」 「はい!なんでしょう、トレーナーさん!」 「ここに着くまでの短い間じゃ、検証は不十分だと思うんだ……また今度、調査の続きをしようか」 「……ッ! ハイッ! このサクラバクシンオーが、喜んでお付き合いいたしますともッ!!」 (了) ≫61二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 08 02 53 メカちゃんなう! メカちゃんなう!! メカちゃんメカちゃんメカちゃんなう!!! メカちゃんなう! メカちゃんなう!! メカちゃんメカちゃんメカちゃんなう!!! (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ メカちゃんをぎゅーぎゅーしたいな じたじたするのを押さえ込んでぎゅーってしたいな 腕噛まれるのもアリだよ 噛んでいいよ メカちゃん メカちゃんと二人で買い物に行くことになって、 なんでもない顔で「デートだねー」って言ってめちゃくちゃに意識させたい。 メカちゃんの角はカチューシャについていますが、 朝、こっそり猫耳にすり替えて、いつ気づくかなーと思っていたら、 メカちゃんが出かけたのにぼくが気付かず、 夕方帰ってきたメカちゃんが猫耳カチューシャを握りしめて真っ赤な顔で睨んできたため、反省したい。 (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ メカちゃんをちやほやしたい。 ちやほやされ慣れてないメカちゃんが挙動不審になるのを見て、 さらにちやほやしたい。ちやほやしたい。 メカちゃんがPixivで「メカ邪龍×カマライゴン R18」で検索をかけるのを全力で阻止したい。 トレセン学園ではメカちゃんにあじさいコスしてもらいたい。 しかし、強烈な違和感を発するメタリックな体に無意識に目がいってしまい、 「も、もう着替えるっ」 と逃げ出そうとするメカちゃんを必死にフォローしたい。 (^ω^≡^ω^) おっおっおっおっ ≫79二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 13 34 52 「…」 軽く吐息をもらしたキタトレは、彼以外に誰もいない…いや、たった今二人だけになったバーで艶めかしい姿を見せる。 「あら、二人きり…というのは珍しいわねバクトレ。」 「どうもキタトレさん、奇遇ですね。貴方の担当のキタサンと私のバクシンオーはよく一緒にいるのですけど」 「ふふ、あの委員長には驚かされもするけど助けられたこともあるわね。でも1200mを3本で3600mって、彼女が言ってたのを聞いた時は私も流石に驚いたわよ。まあ、あのポジティブさには救われるのだけど…と、貴方がしたいのはこんな世間話ではないでしょう?」 キタトレのその発言に、話が早いと切り替えて問いかけるバクトレ。 「ええ、今日は貴方の噂で直接確認したいことが…そう、貴方はサトノジャッジが壊れることを想定していたということです」 それは、どこからか流れ出した一つの噂。キタトレは、前からサトノジャッジが壊れることを分かっていたという噂であった。 「噂、うわさね…それは、まだそこまで広がってないんじゃないかしら?少なくとも、そこまでな訳ではないわね。」 「ええ、まことしやかに一部で囁かれているという程度なのですが。…ただ、この噂は恐らくそれは真実だと確信していますから」 「でしょうね、まあいいわ。…そうね、結論から言えば私はあの子がいつか壊れると確信していたのは事実よ。…もっと聞きたい?」 …動揺はない。先程も言ったがバクトレは確信しキタトレもまた後ろめたい訳ではない。だからこそバクトレは頷き 「…まず、どうして貴方は確信していたのですか?」 「簡単な話よ、彼は遠征を終えてから明らかにコンディションが低下し続けていたし、何よりそれを彼と直接話したのだから。」 「なら、なぜレースに?」 「…そうね、私は彼を止めることは出来なかった。言い訳じみた話だけど、想定してたよりずっと早かったの。」 そっと視線を落とし、その整った顔を僅かに歪めたキタトレ。 「彼はあの時点で競争バとしては老い先短い老人のようなものよ。いつか終わりが来ることなんて、分かりきってたのに」 「…けれど、止められなかった。走りたいという本能を、願いを、我儘を、私は止めるという選択はしてやれなかった。」 それは、キタトレが彼の昔からの親友であり…何より、彼の覚悟であり選択を否定出来なかった『情』が故だった。 80二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 13 35 52 「…結局、まるで運命に殉じるように壊れた。壊れる前に、しかしなるだけ長く走れるようにと考えて動いていたのだけどね」 (そう、彼も随分変わった。まるで子供のように純粋に走りたいと言ってきた彼は、私も見たことなかったから、別人のように) それは、或いは彼がウマ娘『サトノジャッジ』へと変化していた証であり呪いでもあったのだろう。 「多分、私は入れ込み過ぎてたのでしょう。もし今同じことをしようとする娘がいたら、今度こそ全力で止めるわ。」 「…そうだったんですね。」 バクトレはそっとキタトレの肩に手を置き、少し慰めた。 「ありがとねバクトレ、私の話に付き合ってくれて。久々に誰かに話したわ。」 「いいえ、私は噂を確かめただけですから」 「ふふ、お礼といってはなんだけど、今日は私が奢ってあげるわ…」 その後、バーには二人分の人影が暫くちらついていてらしい。 短文失礼しました アルダン育成を見てると熱意が高まってリビドーのままに書き上げたものです。ぶっ壊れる様を見たキタトレの悔やむ姿です トレーナーは担当ウマ娘が故障したときに色々言われてそうで、バクトレはそういう心無い噂には良く思ってなさそうですね。後キタトレに関してはサトトレの我儘を聞いてたからこそ、時期の相談はしつつも走らせてた訳です。バクトレさんを付き合わせてすみません ≫119二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 19 43 27 急な雨の日のグラスとグラトレ(独) ザァァァッ 「中々止みませんね~」 トレーナー室の窓を濡らす雨を見ながら私は独り言を言います。 朝から雲は掛かっていましたが、雨になるとは予報されておらず完全に予定外です。 雨ではグラウンドでのトレーニングも出来ないので、こうやって窓の外を眺める事しか出来ません。 そして、そんな中で考えるのはトレーナーさんの事。 「トレーナーさん、傘を持って行かれてないですよね……」 雨が降り始める少し前に出掛けてしまったトレーナーさん。 何でも教材が届いたとの事で、直ぐに帰るつもりだったからか雨具の類は持って行かれていませんでした。 私もトレーナーさんも曇りのままだという予報を信じていましたからね…… 私自身も雨具を持っていない為にトレーナーさんを迎えに行く事も出来ず、トレーナーさんの帰りを待つしかありません。 そんな風にやきもきしているとドアを軽く2回 コンコン と叩く音がした後、扉が開かれました。 「ただいま〜……」 「おかえりなさいトレーナーさん……あらあら、濡鼠の様で……大丈夫ですか?」 「取り敢えず着替えが欲しいですね~……」 案の定、帰って来たトレーナーさんは全身ずぶ濡れといった惨状です。 「私の替えのジャージでも良いですか?」 「グラスが良ければお願いしますね~」 なにはともあれ、トレーナーさんには雨を盛大に吸った着物を着替えて貰わないといけません。 こういった時に体格が同じ様になったのは利点ですね、以前のトレーナーさんでは丈が間違いなく合っていませんでしたからね。 120二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 19 43 48 「さてさて、次は髪ですが〜……グラス、手伝って貰えますか~」 「はい、任せてください♪」 着物を脱ぎジャージに着替えたトレーナーさん。 濡れた衣服の次に取り掛かるのはその長い長い黒鹿毛の髪です。 纏めている髪を解く為に鍔を模した髪留めを外します。 「水気でくっついてしまってますね~」 普段ならば帳の如く広がるサラサラな髪も、水分を含んで固まっています。 「少し時間が掛かりそうですね……」 「お手数を掛けますね……」 かと言って放置する訳にもいきません。 幸い、お泊りする度に髪を乾かすのを手伝っていますから手慣れたものです。 櫛とドライヤーを取り出した私はトレーナーさんの固まった髪を櫛で梳きつつドライヤーで乾かし始めました。 ……絡まった髪に櫛が引っ掛かり、その度にトレーナーさんが「アウッ」っと声を漏らしていたのは申し訳無かったです。 「助かりましたよ、グラス」 「いえいえ、こちらこそ何度も引っ掛けてしまってすみません」 「こればかりは仕方無いでしょう~」 トレーナーさんの髪を何とか乾かし終わり、トレーナーさんから感謝されます。 何度も乾かすのを手伝って来ましたが、その度にトレーナーさんは感謝の言葉を述べてくれます。 だからこそ髪を乾かす手伝いは大変ですが、手伝う事が苦痛になりません。 ……トレーナーさんの髪を触れるというのも有りますが。 121二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 19 44 08 クシュッ そんな事を考えているとトレーナーさんが小さなクシャミをされました。 「雨で身体を冷やされたみたいですね」 「そうみたいですね~」 「仮眠用の毛布を出しますね~」 「助かります……」 トレーナーさんにはソファーに横になって貰って、その上から毛布を掛けます。 ですが暖まっていない毛布ではまだ寒そうです。 「……グラス」 そんな寒そうにしているトレーナーさんから、頼み事が有る様な目を向けられます。 「ふふっ、トレーナーさんは仕方が無いですね~」 その意図を察した私はトレーナーさんに掛かる毛布を捲り、トレーナーさんの腕に収まる様に横になって再度毛布を被ります。 「グラスは暖かいですね~」 「トレーナーさんは冷えてますね~」 「グラスも冷えてしまうかな?」 「いえいえ……暖かくなって来ましたよ♪」 「……ええ、暖かいですね~」 ……それから直ぐにトレーナーさんから寝息が聞こえて来る様になりました。 私もこのまま眠ってしまいましょうか…… 結局お互いが目を覚ましたのは、とうに雨が止んでいた頃でしたとさ。 うまぴょいうまぴょい ≫125二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 20 17 05 ―ヤエノムテキ歌唱練習中― 「どう、でしょうか?」 「…」 「あの、トレーナー?何か言ってください…そう黙っていられると恥ずかしいのですが…」 「…はっ!悪い悪い、かっこよすぎて放心してた。歌に関しては素人だから上手いことは言えないが…。でも、すごくカッコよかった。世界一!」 「そう、ですか。でも世界一は言い過ぎだと思いますが…」 「いやいや本当にめちゃくちゃ良かったって。心が震えるっていうか、揺り動かされるっていうか、そういう力強さがあった」 「あ、ありがとうございます」 「改めて思ったが…ヤエはすごいよな。担当っていう贔屓目抜きにしてもかっこいいし、強いし、疾いし、歌も上手いし。惚れそうになった」 「…えっ!?ほ、ほ、惚れ…って…」 「ヤエはモテるだろうなぁ。これからメディアへの露出も増えて人気も出るだろうし。でも付き合う相手には気をつけろよ?ヤエは生真面目だからな」 「つつつ、付きき合ああ…」 「ん、どうした?顔が赤くなってるけど。やっぱり歌うのって恥ずかしいか。人前でそういうのしっかりとできるやつってすごいよな」 「〜っ、な、なんでもありません!聞いていただいてありがとうございました!し、失礼します!」 「お、おう…。ヤエ、そっちは壁だぞ、出口はあっちだ」 「わわ分かってますっ!」 「…大丈夫かな、ヤエ」 ≫162二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21 24 34 腰のあたりに違和感がある。眠っていたいのに、気になって眼が覚める。 「…ぅん……」 身体を起こすと長い尾がひょっこりと目の前で主張する。担当であるタマモの色ではない。他の子だろうか、そんなに親密な子はいなかったと思う。クリークちゃんは潜り込む前に声かけてくれるだろうし。そもそもうち以外にこの寝室に誰もいないはず。音の聞こえにも違和感を覚える。おもむろに頭を触ってみる。頭の横にあるはずの耳は頭の上にあり、その形は普段うちが見ているものだ。うち自身にはないはずの形のそれがうちの耳として存在している。 「うん……?」 思い浮かぶのが、兄と慕うオグリンもといオグリキャップのトレーナー。彼は2m近くもあったガタイがうちより小さいオグリンそっくりのウマ娘になってしまった。中身は相変わらずだったけど。他にもタマモと一緒にレースした子たち含め、多くのトレーナーがウマ娘になってしまっていた。トレーナーは男女問わず、その現象が起こっていたが、うちもなってしまったということだろう。尾や耳は確かにそうだが、体型は然程変化を感じていない。髪は短くなったかな。 「今何時かなー」 スマートフォンに手を伸ばし、時間を確認する。まだ3時、朝トレは今日ないのでタマモに連絡をとるには少し早すぎる。ショーツには影響がないが、パンツを履いていると尾が邪魔なので脱いで二度寝することにした。 ―――PiPiPi……。 起きなくては、ウマ娘になってしまったとタマモに報告しなくてはいけない。身嗜みを整え、いつもの服ではなくワンピースに着替える。スマートフォンでタマモに連絡をとる。 「おはよーさん、なんや?どうしたん?」 「おはよー!…じゃなくてっ!タマモ、うちなっちゃったみたいです」 「なにになったんや?」 「ウマ娘!」 「嘘やろ……」 タマモは少しうーんと悩んだような唸り声を出したあと、うちの家に向かうから大人しくしとけと自宅待機を提案した。うちはタマモと走れるのかなとのんきな事を考えながら、タマモの到着を待ちつつも朝のニュースをBGMに朝食の準備を始めた。 ―――ピンポン。 しばらくし、朝食を食べているとインターホンが鳴り響く。どうやらタマモが到着したようだ。玄関へ向かいドアを開けると息を荒くしたうちの担当ウマ娘、タマモクロスがそこに居た。 163二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21 24 53 「ほ、ほんまにトレーナーもウマ娘になっとる…!」 「えへへ、あ、タマモもご飯食べる?」 「食っとる場合かー!」 色々と言うタマモの手を引き、リビングの椅子に座らせる。 「ええか、人間だったアンタがウマ娘になっちゅうのは大変なことなんやで」 「そーですね!」 「お昼の番組ちゃうで!」 「そーですね!」 タマモの前にご飯とお味噌汁を用意してあげるとゆっくりと箸を手に取り、口にしていく。とてもかわいい。確かにこの現象はとても不可解だ。なんでこうもトレーナーがウマ娘になってしまうのか。未だに人間に戻ったトレーナーはいない。男性だったトレーナーがウマ娘になってしまい、そのまま精神が女性になってしまったヒトもいる始末だ。 「うん。確かにヘンやけど、今のところは不調ないし大丈夫!」 「そうはゆうてもな…」 「心配してくれてるんだね、タマモ」 「当然やろ!ウチの大事なトレーナーや」 貧乏な家庭に生まれたこの子は小さい妹、弟の世話をしているのもあり、とても面倒見の良い子だ。家庭の為に頑張ろうとこのトレセン学園に来たこの子のそれは後輩たちにも変わらず、そしてうちに対してもだ。いつも隣りで一緒に歩いて、時にはおんぶしてあげたりもするけど頑張ってきた。食が細くなっていたタマモの食生活を整えるために得意の薬膳料理のノウハウを使い、食生活や身体を整えていった。 「ごちそーさん」 「お粗末さんでした」 綺麗に平らげた食器を見て頬が緩む。この子はもうしっかり食べられるようになっている。食器を片付けようとすると手伝ってくれる。本当にいい子だ。 「ねータマモ」 「なんや?」 「ウマ娘用の服売ってるところ教えてくれへんか?」 「ええで!今日はトレーニングどころちゃうからな」 タマモとウマ娘用の洋服をたくさん買った。戻る予定が無いわけじゃない。でも戻れる保証もないのだ。姿形が変わってもうちはタマモと歩き続ける。それだけは変わらないことだ。 164二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21 25 06 翌日、トレーナー室。 「ターマーモー!」 「ええい!毎度毎度!」 「えへへー『家族』やろー」 小さくて逞しくてかわいいタマモ。わかっているのに、避けたりしないでうちに抱き締められてくれる。背中をとんとんと叩くので、腕を緩めるとぷはーっと大きく息を吸う。 「ウチを殺す気か!」 「ちゃうもん、そんなことせーへんですよ」 「ウマ娘になって体型変わらへんなんて……」 確かにウマ娘化したトレーナーのほとんどは体型が大きく変わっている。だが、うちに体型はほぼ変化なし。髪が短くなったり、眼や髪の色が変わった程度だ。なので尾の関係でスカートやパンツを購入し直した程度だ。 「このー!」 「揉んでもうちのおっぱいからお乳は出ないんやで」 「少しはこの脂肪の塊をしぼませてみーや!」 「そんなことしても大きくなるだけなんやで?」 うちの変わらず大きい胸を揉みしだくタマモに忠告をする。揉んで大きくなるかどうかは実際のところ知らないのである。はったりだ。そう言うとぴたりと手が止まる。 「これ以上大きくなるんか…?」 「もし大きくなっちゃったらタマモに責任取ってもらわないと…」 「責任っちゅうのは…?」 「内緒でーす」 内緒だ。冗談でも言って良いことと悪いことがある。今言うと真に受けてしまいそうだし、誤魔化すことにした。 「タマモ」 「なんや?」 「うちもウマ娘になったから併走トレーニングできるのかな」 「かもしれへんな」 この身体に慣れたらアリかもしれない。筋トレを始めてみようか。トレーナーとしてのノウハウはあるわけだし、使わない手立てはない。どこか嬉しそうにニカっと笑うタマモをよそにうちは併走トレーニングを口にしていた瞬間からどくり、どくりと胸の高鳴りを感じていた。 ≫166二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21 26 12 ボクの自宅、寝室。 「まぁ…トレーナーさまもウマ娘になってしまわれたのですね~」 「ああ、それでブライトには服と下着を用意して欲しいと言ったのだが」 ボクがウマ娘になったのは朝、目を覚ましたらなっていたので深夜寝ている間と推測した。目の前にいる担当ウマ娘であるメジロブライト、少しばかりマイペースなメジロ家のご令嬢だ。彼女に連絡を取った。大まかではあるが身体のサイズを伝え服を用意してもらい、家にまで来てもらった。流石メジロ家と言うべきか、思ったよりも早い到着だった。今家にいるのは彼女だけだが、恐らく家の近くに彼女を送迎する為の車が控えているのだろう。 「こちらですわ~とてもびっくりいたしました…子供服を持ってきてとおっしゃるのですもの~」 「ありがとう、ブライト」 彼女から上品なデザインの紙袋を受け取る。恐らく子供ブランドのものなのだろう。小学生低学年くらいだろうか。ボクの身体は小さくなり、髪はその背よりも長い。尾も立つと床についてしまうし、耳も少し長い気がする。寝るときに着ていた服は寝ている間にほぼほぼ脱げている。同性の身体ということと彼女のマイペースさもあり、ボクがほぼ全裸状態でも彼女はボクがウマ娘になったということだけにしか驚いた様子を見せなかった。 「トレーナーさま、その~」 「どうした?」 「お洋服をお召しになる前に、少しだけぎゅ~としても……」 「身体はきみと同性だが、ボク自身は男だぞ?」 構いませんわ~、と彼女は言いながらボクを抱き締める。 「とても可愛らしいのですもの~長い黒髪もとても綺麗…こんなにも可愛らしいお姿になられるなら、もっと可愛らしいお洋服を用意すべきでしたわ~」 「今のボクはとても可愛いか?」 「はい。とても可愛らしくて…『マキちゃん』と『キューちゃん』にも見せたくなってしまいます~」 「ブライト、きみは今のボクとも」 「トレーナーさま、わたくしは言いましたわ。トレーナーさまの『この先』をいただきたいと」 「ああ、覚えている。クリスマスの夜にキミがそう言った」 メジロがボクを待っていたと。新しい考えや思想との出会いが必要だと。あの時の彼女の真剣な顔は今でも脳裏に焼き付いている。 167二次元好きの匿名さん22/03/18(金) 21 26 27 「それはたとえ、トレーナーさまがウマ娘になってしまわれても変わりませんわ」 「ブライト……」 「それに、そのわたくし……」 「それに?」 「ふふふ……ないしょ、ですわ」 彼女の腕が緩み、額を重ねられる。身体が年下の同性になったせいなのだろうか、スキンシップが多い気がした。嫌悪されているわけではないのでよしとしよう。 「ブライト、そろそろ服を着たい」 「そうですわね。わたくし、お手伝いいたしますわ~」 彼女から受け取った紙袋から下着や服を取り出す。可愛らしい女児向けの下着、ジュニアブラまで入っている。この身体になった以上はそれに見合ったものをする。フォーマルな襟付きのワンピースにパニエにカラータイツ。今日ボクはこれを着るようだ。 「さあ、トレーナーさま。少し足を…」 「下着は自分で」 ボクの言葉空しく、一式を彼女の手によって着せられた。尊厳もなく、涙が出そうになったが、彼女がとても楽しそうだったので開き直ることにした。 「とってもお似合いですわ~ふふふ」 「ありがと……」 「これから毎日トレーナーさまのお洋服をお届けいたしまして…そのままわたくしがこうして着せたいですわね。それに髪も整えないといけませんわ~」 ルンルン、なんて擬音でも付きそうなくらいに楽しそうにバッグからブラシと髪留めなどを取り出した。ボクは彼女にされるがままだった。今後はこれがボクのルーティンになりそうだ。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part712【TSトレ】 ≫69二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 08 04 27 『味ってどうなのブルーグリーンジュース』 「……そういやネイトレさー、あんた仕事こなすためにアレやらかしたって聞いたんだけど」 「アレって……ああ、アレですね……」 「いやね?私も売ってた時に試しにって思って買って飲んだけどさあ、ヤバいじゃんあれ。確かに体力は回復したように感じるけど苦いってもんじゃないでしょ、やる気減少待ったなしよあれ」 「そ、そう思ってたんですよ私も。でもそのあとに……これまた……ショップのカップケーキを……」 「……よく持ったわねそれ」 「正直アレは何度もやるものじゃないです。断言します」 「たまに飲む分にはいいかもしれないけどねぇ、仕事立て込んでるときにやるもんじゃないわよアレは」 「おっとどうした二人とも」 「あ、ブラトレさん。……アレ飲んだことあります?あの、ショップでたまに売ってある緑色の」 「あーアレ……まあたまに飲む分には。毎日飲むとかたぶん死ぬわ」 「ブラトレー、このネイトレってやつはそれやらかしてたらしいのよ」 「それは……ほんとよく体持ったな」 「あの時はちょっと……正直切羽詰まりすぎて思考がロックしてたと思います」 何事も抱え込みすぎるのはよくない。そしてそれを無理に外部出力頼りに解決しようとするともっと酷いことになる。 古事記にも書かれている。うまぴょいうまぴょい。 ≫77二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 08 58 27 「描き出せ!青空彩る天気模様! アローヘッド確認。 召喚条件は天気モンスター三体以上。 サーキットコンバイン! 青雲の空駆ける稲妻から広がれ、気象の極彩色! お披露目だ!リンク3、虹天気アルシエル!」 「──これルールもだけど考えるのも難しいな」 「トレーナーさん、今のなんです?」 「遊○王、勧められたから遊んでるけど面白ねこれ」 「ほうほう、カードゲームの……今の決め台詞?」 「大体そんな感じ?淡々とやるより面白いって」 「男の子だね~、可愛い絵のカードだけど強いの?」 「準備整ったら強そう、かな。上手い事相手から逃げたり封じたりするって感じ」 「へー、もっと強い力でドーン!とかやっつけたりする方が好きじゃないんです?」 「俺はこっちの方が良いかなぁ、上手い事手綱取って自分の思惑通りに勝つ方が楽しい」 「ゲームの話だよね?」 「ゲームの話だよ?」 「……それで、さっきの難しいって言ってたのはなんです?」 「手綱取ったりする事?」 「違いますよー、決め台詞の方です!」 「……アニメとか漫画に出てないカードは決め台詞ないから」 「考えたんです?」 「……うん」 「男の子だね~、もう一回言って?」 「意識すると恥ずかしいからパスで」 「まぁまぁそう言わず、後で皆の前で言うんでしょ~?」 「ぅ"……じゃあ、一回だけ」 ≫155二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 17 07 24 ●れっつすたでぃ● 「ごめんなベイ…巻き込んでしまって」 「No problem!それより成長痛は止まった?」 「全く。歩くのがまだキツいよ。しかしベイ、いいのか?授業抜けて」 「自習だったから。だからこうやってトレーナーを抱えてるんでしょ?」 中等部の廊下。授業が始まる2分前に、彼女らはとある教室へ向かっていた。今回2人に頼まれたのは英語の授業。本場の英語を教えてほしい、と担任と知事長直々の業務だ。 「ベイ、ここだ。降ろしてくれ」 「歩ける?」 「分からん。でも流石にこの始末で教室には入れないだろ」 「I see.ヤバかったら支えるね」 そうして扉の前でオベトレをおろしたオベイは、彼の歩きを見守って… 「Ouch!」 コケた。2歩も持たなかった。 「ホラだから言ったのに…あ、皆さん気にしないで。ちょっと椅子借りるね」 その不思議な光景を見る生徒たちは、無意識ながらも恐れていた。腐っても目の前にいるのは第8回ジャパンカップの勝者。あの芦毛2人に世界中の強豪に競り勝ったのだ。 「イテテテ…皆さん、申し訳ありませんでした。本日の講師を勤めさせていただきます、オベイユアマスター担当トレーナーです」 「Meが同伴者のオベイユアマスター。You know…ま、気楽にね!」 そうして始まった授業は、生徒それぞれに基本的な英語からどうやったら表現の幅を広げることができるかという事に重きを置き、教えていくものだ。 「あ、ここはーーーだから〜〜〜で…じゃあ、そこの二番目の芦毛の君、ちょっと前に来てくれる?」 「は、はい!」 「芦毛……」 少しぎこちない彼女は黒板の前に歩いてくる。 「よっこいしょ…ミ゜」 オベトレは忘れていた。指導に熱心になるあまり自信の成長痛を懸念していなかった。それは彼の立ち上がった体が傾くことを意味する。 「うわああ危ない!」 「え…?」 156二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 17 08 36 そうして体がぐらりと前に傾き、制御を失ったそのアメリカンは見事にその生徒へと向かっていき…… 「わぷっ!」 顔に直撃した。 「お、っと」 その後ろから慌てて生徒の背中をオベトレの後ろから抱き上げるオベイ。ぎゅっと抱きかかえられると、さらに胸が顔に埋まる。 「ごめん、大丈夫!?」 「だ、大丈夫です…」 「芦毛を…あんな…羨ましい……」 そしてその後はオベイの警戒によってハプニングはあまり怒らなかった。しかしその生徒の性癖は壊れた。 以上。勉強を教えるオベトレとオベイでした。 貴重な外国人コンビという訳でこういった勉強会みたいなのがあってもいいなぁと思いました。 ごめんね一般モブ芦毛ちゃん。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part713【TSトレ】 ≫18二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 20 52 04 『ピカピカなトレセン学園』 ここトレセン学園で最も清掃が行き届いている場所はどこか? 学園の経営者である理事長室?学園の顔である生徒会室?病人達のケアのための保健室?それとも学園の花である生徒たち一般教室? どれも違う、最も清掃が行き届き床に埃一つもない場所、それはトレーナー達が集まる事務室周辺である。 ウマ娘主体の学園でありながら、なぜウマ娘ではなくその指導者であるトレーナー室の環境がいいのか もちろん学園は理事長の意向にしたがって、専門の業者によって日々理想的な環境に整備されている。だがそれ以上にある理由があった その理由とは―― アルトレ「みなさんって髪のお手入れってどうしてます?こう埃や汚れとか……」 シビトレ「いや…全然…して、ない…」 ウオシス「だめですよ!シビトレさん!ちゃんとお手入れをしないと!きれいな髪が台無しです!」 サトトレ「それなら、おすすめがあるよ。ダイヤが教えてくれたものなのだけどね。」 マベトレ「それって高級店に売ってるマーベラス☆なものだったりしない?大丈夫?シビトレおねえちゃんに使いこなせるー?」 黒メブトレ「それは参考になるわね。後でブライトと買うことにしよう」 ――髪が膝から足元そして床まで届くほど超ロングヘアーのトレーナーの存在だった。 ウマ娘化現象が相次ぎ、男女関係なしにウマ娘になったトレーナー達。髪量も当然変化したが、とりわけロングヘアーになる傾向があった。 そのなかでも超ロングヘアーと言われる長さまで達するトレーナーが数多くいた。 彼女らの存在によってトレセン学園にわずかに残った埃は舞い上がり絡め取られ駆逐つつあるという。 そのトレーナー達が集まる場所はどうなるかというと――火を見るよりも明らかであろう。 今日もトレーナー室周辺の床はルンバ(超ロングトレ達)によってピカピカに磨かれていった。 ≫34二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 22 14 45 「…うん、いつもどおり美味しいファイトレ(女)」 「…そうか、それは良かった」 トレーナー室、紅茶を片手に啜り美味しいと感想を述べるのはファイトレ(男)。ファイトレ(女)は変わらない反応を見せる (いつも通りの返事だけど、今日は少し気分は良い感じか。俺に対しては僅かに気を許してくれてるから分かりやすいな) 本人が自覚しているのかいないのか、とはいえ反応が周りとは違うのは事実であり、少しだけ気分が分かりやすいのだ。 (まあ謎も多いのだが。ほぼ全て黒塗りの履歴書とか流石に冗談…だよな?) 「甘くないが良かったか?」 「大丈夫、ファインも多分美味しいって言うと思うな。」 (俺も何度か練習して淹れてみたことがあるけど、やっぱりファイ女には敵わないんだよな。後は…) 「所で、紅茶ラーメンとかいうのを作ってみたらと言われたんだけど…」 「待て、なんだその色んな意味で冒涜的な料理は。そもそも誰から吹き込まれた?」 「え?ゴルトレからだが…」 「…はぁ、何がしたいんだあれは」 真顔で、しかし苦々しい反応のファイトレ(女)。言った側のファイトレ(男)も微妙な態度で二人して頭を抱える。 「せめて逆に…いや駄目だ。」 「そういえば、ファインはタキオンの薬貰ってきてたね。紅茶に注いだらラーメンの味になる謎の薬…」 「私としては仮に何かあったら責任問題どころではないし、控えて欲しいと思うんだが…あまり口出しは…」 「まあ、大丈夫だと思う。…多分」 心配気味な反応を見せつつ、とはいえ輝きを見せるファインの顔…瞳を二人して思い出してしまえば止めることは出来なかった。 「…ファイ男、少し言いづらいのだが…その服からファインの匂いがするんだ。もしかして…彼女の服を着てないか?」 「んぐっ!…ゴホッゴホッ!」 むせるファイトレ(男)。後ろから軽く背中を擦るファイトレ(女)の指先はまるで氷のようにひんやりした感触がする。 「…え?」 「気づいてなかったのか…恐らくファインの悪戯だろう。」 つまり今日のファイトレ(男)は担当ウマ娘の服を知らなかったとはいえ着ていた訳で、当然顔を赤くして慌てるファイトレ(男) 「…なんだ、着替えは取ってくるか、ら…」 「あ、私の服の着心地はどうかなキミ♪」 35二次元好きの匿名さん22/03/19(土) 22 15 09 …ここで殿下のご登場。追い討ちをかけるように着心地を確認してくる。手玉に取られる彼を横目にファイトレ(女)は目を逸らした 短文失礼しました ファイトレ sのトレーナー室での一幕。仲良く胃にダメージを貰ったり殿下に振り回される姿が見れます。 紅茶ラーメンとかいう料理への冒涜()。でもイベでは紅茶をラーメン味にするタキオン薬を試してたりするし… ≫47二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 00 20 10 良い子の言うっちまう昔話 長靴を履いた猫タマ 昔々、あるところに三人の子供を持った粉ひきがおりました。もともと貧乏でしたから、死んだあとで子供達に分けてやる財産といっては、粉ひき臼をまわす風車と、なんかよくわからないものと、それから猫タマだけしかありませんでした。さていよいよ財産を分けることになりましたが、公証人や役場の書記を呼ぶではなし、至極無造作に、一番上のパチタマが風車と不労所得をもらい、 二番目の黒タマが異次元の闇をもらいビィ君に変貌し、末の小タマが猫タマをもらうことになりました。 末の小タマは、よりにもよって猫タマしか貰えなかったので、めそめそ泣いてしまいました。 「このままじゃ……タマぁ……猫タマさんも、飢え死にさせちゃう……」 小タマは、心底申し訳なさそうにこう言いました。すると、そばでこれを聞いていた猫タマは、なにを考えたのか、ひどくもったいぶった、しかつめらしいようすをつくりながら、こんなことをいいました。 「なんや、もう諦めとるんか……ってタマは言うでしょ?だったら、うちのためにいくらか用立ててくれれば、二人とも飢え死にしないで済む方法があるんだけれど……」 小タマは猫タマのいうことを、藁にも縋る思いで信じました。そうして、猫タマのいうままに袋と新しいブーツをこしらえてやりました。 猫タマはさっそく、そのブーツをはいて、袋を手に取りました。そして、袋のひもをおさえて、なかなか気取った恰好で、兎を放し飼いにしてあるところへ行きました。そこで猫タマは、袋の中に野草を入れて、遠くのほうへ放り出しておきました。そこから、袋のひもを長くのばして、その端を掴んだまま自分は昼寝のふりをしてしまいました。こうして、まだ世の中の嘘を知らない若いカマライゴンたちが、なんの気なしに袋の中の草を食べに、潜り込んでくるのを待っていました。案の定もう早速、むこう見ずの若いウサミミをつけたメカ邪竜が一匹、その袋の中へとびこみました。猫タマは、ここぞとすかさずひもをしめて、そのミニメカをさっくり殺してしまいました。 そうして、それを担いで、女王様の御殿へ出かけてお目通りを願いました。 48二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 00 20 49 猫タマは、女王様の御前へ出るとうやうやしくおじぎをして、 「親愛なる女王陛下、お会いできて光栄です。私はタマモ侯爵の使いの者です」 タマモ侯爵というのは、猫タマが適当に小タマにつけた名前ですが、女王様はそんなことはご存ぞんじないものですから、 「おおー!ブラトレちゃん、今日は唐揚げにして!あ、タマモ侯爵のご厚意と臣下の礼に大変感服したから、とりあえず今日はこれくらい出すよう黒ル……財務官に言っておくね!」と、言いました。 猫タマは、とりあえずこんな感じでいいのだろうかと心の中では思いながら、 「王様のその太っ腹なところが臣下にも慕われるんやな」と伝えて、お辞儀をして、帰って来ました。 そののちまた猫タマは、今度は麦畠の中にかくれていて、例の袋をあけて待っているとミニメカが二羽かかりました。それを二羽ともそっくりつかまえて、ミニメカとおなじように王様の所へもって行きました。 それから二月三月のあいだというもの、タマモ侯爵の使いだと言っては、いろいろと狩場の獲物を、王様へ献上しました。そしてその度に、猫タマはお金をいただいたり、はちみーを飲まされたりと、たっぷりおもてなしをうけるうちに、だんだん女王様の御殿のようすが分かってきました。 ある日のこと猫タマは、いつものように狩場の獲物を献上しに行きました。すると話のついでに、今日、女王様が王子様を連れて、川へ遊びにお出かけになるということを聞きました。そこで、タマは早速帰って来て、主人に話しました。 49二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 00 21 48 「いい話を聞いたんだけれど、少し無理な相談をするかもしれないんだけど……」 タマモ侯爵は、そう聞いてもなにがなんだかちっともわけが分かりませんでしたし、誰かに見られるかもしれない水浴びをするのを恥ずかしそうにしましたが、今まで猫タマに食べさせてもらっていた恩もあるので言う通りにしました。 さて、ちょうど猫タマの主人、すなわちタマモ侯爵が、水に浸かって身体を洗っているとき、そこへ女王様の馬車が通りかかりました。すると、猫タマは急に良く通る声をあげて叫びたてました。 「女王様!あそこで溺れているのはうちの主人や!どうにか助けてもらえないでしょうか!」 女王様はこの声を聞くと、何事かとおもって、カマライゴン車の窓から首を出しました。見ると、しきりにどなっているのはこれまでにたびたび狩場からいろいろと美味しいものを持ってきてくれた猫タマなので、女王様は傍の家来に、「ヒシトレさん!今すぐタマモ侯爵を助けてあげて!」と言いました。 家来が、「……やれやれ」と言いながら急いで川へ降りて行って、タマモ侯爵を引きあげている間に、猫タマは王様のところへ出かけて行きました。 「あのな。実は先程野盗が現れてしまいまして。うちも侯爵も必死に抵抗したのだけれども着物を奪われてしまったんです。せやから、侯爵がすぐ着れるものがないのです……」 猫タマは、こう女王様に訴えました。実はその着物は、大きな石の下に隠しておいたのです。けれど、猫タマには恩義があるので、女王様は御殿の衣裳部屋の係に「グルトレちゃん!今すぐ一番良いドレスを出して!ちいさい奴!」と言いました。 女王様は、侯爵を大変丁寧にもてなして、小タマにぴったり合う、立派なドレスを着せました。 ところで、小タマもウマ娘でしたから、そのドレスを着ると、いかにも侯爵らしい上品な見た目になりました。それを見た王子様は、すっかり侯爵に気に入られてしまいました。そこで、女王様は侯爵にすすめてカマライゴンに乗せて、いっしょに旅をすることにしました。 猫タマは自分の博打で勝てたので、大得意でカマライゴンよりも先へ走って行きました。すこし行くと、牧場の草を刈っているお百姓たちに出会いました。 50二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 00 22 43 すると猫タマは、 「あのー……出来れば『この牧場はタマモ侯爵のものです』と言って欲しいのです。なあ”お姉ちゃん”」と伝えると、 「よし!お姉ちゃんに任せなさい!いいよね!」 「そうだね、別にそれを言うだけならおじさんも大丈夫かな」 ……脅しを使わなくてよかった、と猫タマが思うくらいいい人たちでした。 女王様が、やがてそこを通りかかると、なるほど猫タマの思ったとおり、この牧場はだれのものだ、と聞きました。お百姓たちは気がよくて優しいので、 「私達のご主人、タマモ侯爵様のものでございます。親愛なる女王ルドトレ陛下」と、みんな声をそろえて答えました。 女 王様はふむふむと頷いて考え込みました。そして侯爵に向かって、すんなり祝福しました。 「おお、いい牧場!」 侯爵は、そのあとについて、 「……取り入れが、沢山」と申しました。 それを見た王子様は「一体、ウチのチビ達の食べる飯何年分があの牧場で作れるんかな……」と考えだしました。 まずこういうやり方で、猫タマは、いつも馬車の先に立ってあるいて行っては、麦刈り、草刈りをしている者を見ると、 「あのー……」とそのひたむきな努力で説得して回りました。 そういって歩いたあとに、すぐ女王様は通りかかって、麦畠も、牧場もみんなタマモ侯爵のものだと聞かされました。そのたびに女王様は、タマモ侯爵が、たいへんな広い領地をもっているのに、どうしてこんな広大な領地を見落としていたのか、と考えだしてしまいました。そうしてそのたびに侯爵にむかって、 「とっても良い土地……」といいました。 このあいだに、猫タマは一人先に、どんどん歩いて行ってとうとうマッスルモンスターが住んでいる、立派なお城へ来ました。このマッスルモンスターは、世にもすばらしい大金持ちで、女王様がみちみち通っておいでになった、タマモ侯爵のものだという広大な領地も、じつはみんなマッスルモンスターのものでした。猫タマは、このマッスルモンスターのことをよく聞いて知っていましたから、そのとき、ずんずんお城の中へはいって行って、 「世界一の筋肉を決めるボディビル大会が遠くの町でやるそうです」と呼びかけました。 51二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 00 23 11 それを聞いたマッスルモンスターは、すっかり喜んで、 「それはいけない!きっと、無理なトレーニングで弱った筋肉があるかもしれない!財産に囲まれる生活は飽きた!ボディビル大会に急いで、疲労した筋肉を労わねば!」と猫タマを放置して、財産の権利書を猫タマに渡してどこかに行ってしまいました。 なので、猫タマはお城のアレコレを使って、パーティー料理を作ることにしました。 そうしてすっかりパーティーの料理が出来上がったそのとき、お城の外のつり橋を、女王様の馬車のわたってくる音がきこえました。猫タマは、その音を聞きつけると、さっそく、お城の門のところへ出て行って、女王様にこう申しました。 「さあ、どうぞ。女王様には、タマモ侯爵のお城にお入りくださいませ」 女王様は、さっきからこのお城に気がついていました。そして、誰のお城だか知らないが、中はさぞかし立派だろうから、入ってみたいものだと思っていたものですから、猫タマがそう言うと、驚いてしまいました。 「これが侯爵のお城!?お庭も綺麗だし、建物もこんなに大きくて滑らかに切り出された大理石は見たことがない……」 女王様が馬車からおりると、猫タマは、その後からついて行きました。タマモ侯爵は王子様に手を貸されて、その後に続きました。やがて大広間にはいると、立派に飾られたテーブルの上に、猫タマ自家製の料理が並んでいました。 そうして、皆テーブルについて、料理を食べました。女王様は、王子様とタマモ侯爵の婚姻を本格的に考えだしました。何故なら、こんな立派な領地を持つ貴族が外戚となれば国が安定するからです。そこでいくらかブラトレに絡み酒をしてから女王様は、 「小タマちゃ~ん……タマと、ずっとに居たらいいんじゃないかなー……」と、言いました。 侯爵はそのとき恭しく敬礼したのち、女王様の申し出された名誉をよろこんでお受けすることにしました。そうしてその日、さっそく王子様と結婚しました。 さて、猫タマは大貴族にとり立てられました。それからはもう、マッスルモンスターから貰った城でタマやパチタマ、黒タマ、小タマ、あと生徒会トレと寮長組トレと仲良く暮らしましたとさ。 うまぴょいうまぴょい ≫143二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 14 16 53 「お待ちしておりました、お嬢様。」 (凄く様になってるなファイ女…) …不定期に学園にて開かれたトレ喫茶。今回は元女トレが執事服を着て対応するもので、元男のトレーナー達は客側である。 そんな中、やってきたドベトレを出迎えたのは執事服を綺麗に着こなし、軽く一礼するファイトレ(女)であった。 「どうぞこちらへ、お手を拝借いたします」 「あ、ああ…」 白い手袋をつけた手に引かれ、ドベトレは席へ案内される。乱れなく無駄もない所作でドベトレを席につかせると 「お嬢様、メニューはこちらでございます。何か用がございましたら、なんなりとお申し付けくださいませ。…失礼いたします」 手を回して一礼、凛とした声とほぼ音も鳴らさずに歩き出す姿を見ながら、いつもよりクールな彼女に (凄くかっこいいなファイ女…) そんなことを思いながらファイ女を呼ぼうと顔を上げた所で、まるで把握していたように歩いてくると 「お決まりでしょうか、お嬢様」 「とりあえず…紅茶とスコーンを一つ頼むぜ」 「かしこまりました。少々お待ちくださいませ、すぐにお持ちいたします。」 店の奥へと向かうファイトレを視線で追うと、ふとダストレに対応するウオシスを見つけて引っかかりを覚える 「お待たせしました、スコーンと紅茶です。お嬢様の目の前で紅茶は淹れさせていただきます。」 「…そういやファイトレ(女)、ウオシスの動きなんだけど…何かファイ女とそっくりな気がするんだが…」 「…ええ、彼女には私が従者としての作法を手ほどきしております故、似たような所作になるのもおかしい話ではないでしょう」 会話しながらでも優雅な姿勢を崩さず紅茶を淹れるファイトレ(女)。淹れ終わるとドベトレの前に置き 「どうぞ、お召し上がりください」 「ああ、いただくぜ…」 144二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 14 17 32 〜⌚〜 …出されたそれを綺麗にしたドベトレは、先程から周りを見渡していた。知ってるトレーナーも結構来ていたのが理由だった。 ドベトレが立ち上がりそろそろ出ようかと考えた矢先、隣で控えていたファイトレは入口の方へとドベトレを連れて歩く。 ファイトレにエスコートされる中、周りへと視線を散らしていたドベトレは、流れるように振り返ったファイ女に壁ドンされる。 「…へ?」 ファイ女は更にもう片方の手を顎にそえるとクイッと引き寄せる。アップで映る顔に思わず頬を紅く染めるドベトレ。 透き通る氷のような碧色の目を真正面から覗き込むように見ているドベトレに、口づけを軽く落として微笑む。 「見てスズトレ、ファイトレがキスしてる!」 「ファイトレさんも大胆だね…」 店内にいたルドトレとスズトレの二人が野次る。黄色い声も上がる中、真っ赤な顔をしたドベトレに 「如何でしたかお嬢様?…私からのリップサービスです、それでは、またのお越しを。」 「きゅう…」 オーバーヒート寸前のドベトレを支えるファイトレ(女)は、それはもう綺麗な顔をしていたらしい。 短文失礼しました 上のイケ女ネタより、ファイ女にキュンとさせられるドベトレです。尚ファイ女は他の人にもしているので割とヤバい。 イケメンで強くて守ってくれる、話し相手にもなってくれるけど精神的に弱い部分もある面倒な人…乙女ゲーの攻略相手かな? ≫160二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17 48 27 「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」 件の喫茶店にダストレが脚を運んだのは、どうやら今回はもてなされる側であると聞いたからだ。 「……如何なさいましたか?」 「あっ、大丈夫大丈夫。ちょっとびっくりしちゃっただけだよ」 眼前のウオシスは、スラリとした長身を黒い執事服で包み込んでいる。中のシャツと手袋だけが白く、濡羽色の髪の毛と相まってそのコントラストがよく映えていた。 「えっと、ここであってるよね?」 「勿論でございます。では席の方へご案内させて頂きます。失礼」 「ふぇ?」 スッといつの間にか手を白い手袋に取られ、エスコートをされる。歩幅もこちら側に完全に合わせていた。そのままなされるままに席へ着くと 「こちらメニューとなります、お嬢様。何か申し付けがございましたら、私をお呼びください。何なりと対応させて頂きます」 「う、うん。ありがとね、ウオシスちゃん」 手を前と後ろに回し、静かに一礼をすると裏へと消える。それを見送ったダストレは自分の顔が少し熱いことに気がついた。 (やべ……なんかめっちゃドキドキしてるぞ俺……というか何あのウオシスちゃん?普段とは全く別物じゃん!!) いつもの実家に帰った時に飛びついてくるような犬みたいな彼女とは違い、今日の彼女はさながら狼。きりりとしていて、獲物を狩る時の冷たさのようなものを纏っている。 (えっと……メニュー見なきゃ。えっと……紅茶とスコーンのほかに……タキトレさんのクッキーか。RGBって……。ムントレさんの大根と……寮長のトレーナーさんたちのビーフシチューも。オベトレさん……ああ、オベイユアマスターさんの。いいなあ……じゃなくて!シェフの気まぐれ……?) うんうん悩んで、これにしようと決め、顔を上げるとそこにはもうウオシスがいた。 「ご注文はお決まりでしょうか?」 161二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17 49 04 「え、えっとね、このオベトレさんの気まぐれ……って何?」 「そちらオベイユアマスター様の担当トレーナー様が作る料理でございます。しかし出てくる料理はランダムとなります」 「そ、そっか……じゃあコレを頼もうかな」 「承りました。少々お待ちください」 メニューを受け取ったウオシスが厨房の方へ消える。 5分ほどして、料理が運ばれてきた。 「こちら、思い出のハンバーガーとコーラ、ポテトとなります。どうぞごゆるりと」 見るとボリューミーなハンバーガーにMサイズのコーラ、そしてポテトが芳しい香りを立てていた。 ハンバーガーに齧り付くと、まだ温かい。味も申し分なく、サクサクのポテトと共に、何かを流し込むように夢中で食べた。 「ふう……美味しかったなあ」 「お楽しみになられたようで何よりです」 いつのまにか背中にウオシスが立っていた。少し心臓が縮んだ。一体誰からこんなことを教わったんだ……。 「そういえばさ、ウオシスちゃんってこういうのにも慣れてる感じ?時たますごく雰囲気が変わるからさ」 「……いえ。今回はファイトレ(女)様にご指導を頂きました。その他は、どうかお控えください」 その時少し顔に影が差した気がした。気のせいだろう。 「うーん……そっか。ウオシスちゃんもありが……っっ!?」 立ち上がり、彼女に礼を言おうとしたところで顔に手を添えられる。手袋越しの温度はヒヤリとしていて、自身の顔の温度が浮き彫りになる。 「ケチャップをつけたままでは、その美しいお顔も台無しですよ、お嬢様」 そんな二次元の中でしか見たことのないようなセリフをかまされ、口元を優しく拭き取られる。 「えっあっあ、ありがと」 「いえいえ。お嬢様を美しくさせて頂くのも、執事としての務めですから」 そうしてはやる胸を押しとどめながらエスコートされて出口へと歩く。彼女の歩きは音もなく、まるで夢現のようだ。 162二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 17 49 48 「じゃ、じゃあありがとね。ウオシスちゃ……」 お礼を言おうとした時、グイと壁が背中に迫る。状況を飲み込むのに幾らかかかった。壁ドンをされており、彼女は今自身に壁ドンをしている。袋のネズミとはまさにこのことだ。 彼女の透き通った、アメジストを彷彿とさせる紫の瞳が近付いてくる。思考はもはや動転して使い物にならない。 (キスされるの……?) そう思い、無意識に目を瞑ると、耳を優しく撫でられ、 「どうかまた、お越しくださいね。お嬢様」 そう囁かれた。ぞわぞわぞわっ、と今まで感じたことのない何かが全身を駆け巡る。体は熱を帯びて、心臓はどんどん早鐘を打っていく。 「きゅう……」 か細い声と何かに堕ちる音を最後にフラリと倒れるダストレ。 「おっと。少々おいたがすぎましたかね……」 そんな彼女をお姫様抱っこすると、裏にあるベッドに寝かせ、ダイワスカーレットを呼ぶ。 そうしてダストレはダイワスカーレットと共に帰っていった。 (ヤバかったなあ……ウオシスちゃん。次も絶対行こう) 「ちょっとアンタ!何ボーッとしてんのよ!?」 こうしてまた1人、夢女が生まれた瞬間であった。 おしまい スレに上がっていたスパダリ元女トレ夢女生産喫茶とファイトレ(女)さんの指導という着火剤をもとに書きました。ごめんなさいダストレさん……彼はこの後もあの時の喫茶店のスパダリウオシスが脳裏をチラつくことでしょう。 今回ダストレさんをお借りしました。何か問題あればご指摘お願いします。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part714【TSトレ】 ≫39二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 21 51 11 セイトレ「さて、曰く付きの廃墟でお泊りですが……」 グラトレ「南無大慈大悲救苦救難広大白衣観世音……」ガタガタガタガタ セイトレ「……グラトレさんや頭隠して尻隠さずですよー」 グラトレ「億兆京垓杼穣溝澗正載極恒河沙阿僧祇那由多……」ガタガタガタガタ セイトレ「グラトレさんや、それは数の値ですよー」 グラトレ「何故……何故此の様な……」 セイトレ「さあ?」 グラトレ「ううっ……お化けコワイ」 セイトレ「取り敢えずフクトレさんか、カフェトレさんに助けを求めに行きますけど……どうします?」 グラトレ「き、気を付けて行ってきてください……そ、そうだ、せめて十字架っぽいの渡しておきますね」 セイトレ「お化けに十字架って効くのかなぁ……って、まさかの十文字槍かぁ……」 グラトレ「が、頑張って……」 セイトレ「まあ、頑張りますけど……その間グラトレさんは独りになりますよ?」 グラトレ「……!? ……つ、着いて行きましゅぅ……」 その後フクトレによって怪異に引っ張られているセイトレと、セイトレを反対から引っ張っている腰の抜けたグラトレは救助されました。 ≫96二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 23 39 28 テイトレ遊戯王ネタ。各デッキはpart711より vsフクトレ 「占術姫コインノーマのリバース効果発動。アローシルフを裏側守備表示で特殊召喚する…どうする?テイトレ」 「なめんな!俺の帝王は…絶対だ!冥帝従騎エイドスを通常召喚!こいつは召喚に成功した時追加でアドバンス召喚ができる!」 「…ん?」 「エイドスをリリース!こい!光帝クライス!絶対の光で我が敵を破壊せ」 「待て待て待て!」 「な、なんだよぉ…せっかく口上考えてきたのに…」 「…アドバンス召喚?リリース?い、生け贄召喚じゃ…」 「?フクトレ何言ってんだよー5D sから名前変わったじゃん」 「あー…そうか…久しぶりにジェネレーションギャップ感じた…そうか…そういえば3つも離れてんのか…」 vsウラトレ 「汎神の帝王を発動します!手札の進撃の帝王を墓地に送ってカードを2枚ドロー…」 「灰流うららを発動。チェーンはありますか?」 「…ないです…じ、じゃあ天帝従騎イデアを召喚!効果でモンスターを守備表示で…」 「ライフを支払い神の警告を発動。効果を無効にしイデアを破壊します。チェーンはありますか?」 「…もー!なんで俺に気持ちよくデュエルさせてくれないんですか先生ー!」 「勝てば勝つほど相手にコスプレを要求できるらしいので。ドベトレとマルトレが待ってますよ。」 vsネイトレ 「エクシーズ召喚!みんなおいで!わくわくメルフィーズ!」 「…も、もこもこがいっぱい…」 「よーしみんな攻撃ー!いっけー!」 「わーかわい…いたっいだだだだ!痛い!攻撃力が可愛くないこいつら!」 「よし。で、えーとメルフィーはお友達を探すらしくて…どんな子がくるのかな」 「動物たちが集まって…切り株に乗って…う、うん?」 ガシャン!ギュイン!バァァン‼︎ 《天 霆 號 ア ー ゼ ウ ス》 「「ロボだこれー!!!」」 97二次元好きの匿名さん22/03/20(日) 23 39 55 vsシャカトレ 「炎斬機ファイナルシグマはEXゾーンにいる限り斬機以外の効果を受けません!」 「うあー!駄目だ負け確だ…」 「ふふ、こうなったファイナルシグマは厄介でしょう?」 「くっそ…あ、ファイナルシグマって斬機シグマの最終形態みたいな感じか」 「…ええそうです!ファイナルシグマとはギリシャ文字における小文字のシグマ(σ)が単語の最後につく際の字形(ς)を意味しまして!数学では、シグモイド関数と呼ばれる関数に使用されているんです!!シグモイド関数とは座標点(0, 0.5)を基点(変曲点)として点対称となるS字型の美しい滑らかな曲線で「0」~「1」の間の値を返す、ニューラルネットワークの活性化関数でして!!!あ、厳密に言いますと標準シグモイド関数とは、あらゆる入力値を0.0〜1.0の範囲の数値に変換して出力する関数で… シグモイド関数は現在では、主に分類問題(二値)における出力層の活性化関数として用いら」 「はよ殴れ!!!!!」 vsマクトレ 「…あのぉ、マクトレ…さん」 「ふぅん…テイトレ…貴方如きよわよわ雌落ち決闘者が私と同じ場に立つなど…身の程を弁えなさい押し弱右固定!」 「お前ぇ!バ鹿にするなら凡骨でいいだろ!オラモンスター効果無効!返せるもんなら返してみろ!!」 「おおおおお!ドローオォォ!!」 「ばっ…バ鹿な!モンスター効果は全てはず…」 「モンスターではありません!神ですわ!!」 「うわあーっ!!」 「…」 「…満足した?」 「はー…楽しかったですわ…」 おまけ 「うーん基本プレイ無料の遊戯王マスターデュエルは複雑な効果処理等をしてくれるから遊戯王復帰勢はもちろん初心者でも気軽にデュエルが楽しめるなぁ(ステマ)」 「それに無課金でもデッキをいくつか組めて自分のお気に入りのカード達で遊べるなぁ(ステマ!)」 「対人が不安な人でも充実したソロモードでコツが掴める上に各テーマのストラクチャーデッキが貰えるんだぁ(ステマ!!!)」 「それにカード毎のストーリーが学べるんだぁ…どれどれ俺の帝王デッキは…」 『帝王と呼ばれるモンスターたちは全てを消滅させるためだけに活動する、さながら破壊そのものが形となったような存在』 「くっ、くそ迷惑…!」 ≫104二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 01 00 35 〜🎶(流れ出す控えめなミュージック) ウオシス「眠れない夜。其れは誰にだって在ります」 ケツ上「何か悲しいことがあったり。何だか胸がザワついたり」 黒ルド「そんな夜、ゆったりとラヂオでも聞いてみませんか?」 黒タマ「トレセン学園協賛、深夜ラヂオ『黒の會』始まります」 ウオシス「初めての企画ですね。ラヂオ番組って」 黒タマ「そうだな〜。それにこのメンバーで集まることも珍しいよな」 ケツ上「そうですね。僕もこういった物は初めてなんです」 黒ルド「まあ、気楽に行こう。これ、魔ルドが差し入れてくれた花林糖」 ケツ上「あ、頂きますね」 黒タマ「ありがと。…うん、美味いな」 黒ルド「どうした?ウオシスは食べないのか…?」 ウオシス「いえ、その…私だけ黒が無いのが少し…」 黒タマ「あー…じゃあ黒ウオ…黒シスとか?」 ケツ上「なら僕も黒カフェですね」 黒シス「わぁ…皆さんとお揃い…ふふ…」 黒カフェ「嬉しそうですね。では、質問返答コーナーにしましょう」 黒ルド「今回のお題は…気になる!黒の會トレーナーに聞きたいこと、か。えっと…最初のお便りは…『自身の担当ウマ娘の別のトレーナーについてどう思うか』だとさ」 105二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 01 01 37 黒カフェ「僕は…そうですね…ちょっと危なっかしいけど頼れる2人、といった印象ですね。義もタバコも2人とも何処か欠けた、って言うんですか?そんな印象があって、でも其れは美点で…そんな感じですよ」 黒ルド「私の…というかルドルフの魔ルドはなぁ…私にルドルフと色々な事を教えてくれた存在だな。頼ること、繋がり、…数え始めれば際限が無い」 黒タマ「パチ…は、うん。少し、ほんのちょびっとだけ悪い所はあるけど、それ以外は完璧に頼れる兄貴だな…うん。せめて小遣い全額スってくるのはなぁ…。猫もしっかりサポートしてくれるし、何よりも飯が美味いな。パチのはレーション缶詰虫…だから」 黒ルド「む、むし…」 黒タマ「大丈夫。今日は持ってきてないから。あと小か…アイツはな…許されないことをした。それは誤魔化せない。だけど、小なりに贖罪をしようと頑張ってるから…。それにタマ自身が1番望んでることだからな。俺はそれを尊重するし、小ともっと理解し合いたいと思う」 黒シス「ふぁああ…」 ケツ上「どうしました?黒シスさん」 黒シス「皆さん、とっても他の方を大切にされてて…凄いなぁって…」 106二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 01 01 49 黒ルド「そういう黒シスはどうなんだ?教えてくれ」 黒シス「あっ、はい!えっと、親父さんとギムレットさんと202さんとVさんでいいですよね?」 黒タマ「分かってはいたけど、多いな」 黒シス「親父さんはいつもしっかり者で、皆のリーダーなんです。私もまだまだ未熟なトレーナーで、そんな私に色んな所に連れて行ってくださって、経験をさせてくれるんです。悩み事の相談にも乗ってくださって…とっても素敵な方です。ギムレットさんは、そんな私と親父さんとの緊張を上手く解してくれて…ギムレットさんはウマ娘としての理論を教えてくださるんです。ヒトの目線じゃなくて、ウマ娘からの。だから自分の理論がウマ娘にはどう適用されるか、というのが分かるのが、とっても助かってます。それに、にんじん料理を沢山食べてくださるんですよ。202さんは、どっちかと言うと文化的なものを多く教えてくださいますね。この前も一緒にジェンガをしました!私もまだ知らない事が沢山なので、もっと学んでいきたいです。Vさんは…結構親父さんに窘められてたりしますけど、なんだかお兄ちゃんがいたら、こんな感じなんだなぁって…そう思うんです。この前もクレープに誘ってくださったし、猫だって一緒に探しました。やっぱり…こうやって思い返してみれば…何だか家族みたいなんです。ウオッカさんも含めて…って皆さん!?どうしたんです!?」 黒タマ「いや、なんでもない…」 黒カフェ「皆さん、いい娘さんを持ちましたね…」 黒ルド「(なでなで)」 107二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 01 04 14 黒タマ「お次はこれだ。『最近流行りの商品について』」 黒ルド「と、いうと…あれか。最近流行りの枕やらメガホンやら」 黒カフェ「うちはタバコがジュースとケーキのコンボを決めようとしてたので危うく阻止しました。さすがにこれ以上は…」 黒シス「えっと、この前余ったカップケーキを貰いました…とっても美味しかったです!」 黒ルド「この2つ使えばなぁ…こう、仕事も無理してできるのが尚更タチ悪いよなぁ」 黒カフェ「ですねぇ、それとさっきのお題で大分使ったからここは流して次行きましょう。えーっと、匿名Mさんからのお便りです。ありがとうございます。『どうして皆胸が…小さいの…☆』」 黒ルド「ッス〜〜〜〜〜〜〜〜…」(A) 黒シス「え?皆さん!?」(B) 黒タマ「変形するか…」(B) 黒カフェ「よろしい。ならば戦争(クリーク)だ」(AAA) 黒シス「どうなってしまうんですか…あ、今日の夜はこれでお開きです。不定期深夜ラヂオ『黒の會』、是非、気が向けばゆるりと。では〜」 黒タマandビィ「「諸君、私は巨乳が嫌いだ」」 〜🎶(徐々に大きくなっていくクラシック)(後ろで聴こえるドタバタ) ぽっ、ぽっ、ぽっ、ぽーーん… ≫115セイ義の?廃墟探索22/03/21(月) 07 36 00 「こんばんわ〜。義カフェトレです。今日は廃墟に来ています。こういうのは幽霊がどうとかの前に廃墟は床が腐ってたり廃棄物があったりで危険なので良い子は真似しないでください。事前調査のもと、専門家の監修のもと行われています」 「セイトレだよ〜。先導は今回"私"がやっていくよ〜」 「………はい。キミですか。よろしくお願いしますね」 「結構雰囲気があるね」 「そうだね〜生き物への怨嗟が聞こえてきそうなくらいだよ〜」 「音がこう……キィィィィンと」 「それは音叉だねぇ」 「ビデオカメラ何か映ってますかァ?」 「………………"特に何も映ってないね"まあそういうものだよ」 「まぁ心霊番組でもほぼやらせでありがちですよねェ」 ドンっ「ぐえっ。キミ、そっちはルートから外れるから危ないよ」 「大丈夫ですよ〜何のために今日は厚底外してると思ってるんですか?」 「ダメダメ、ルートは守らないとね」 「はぁ〜い」 ガタガタッ 「おおーラップ音的な」 「どっちかというと野良犬でも紛れ込んでそうな音だね。念のため切り上げて戻ろうか」 「えぇ〜もっとオクマデイキマショウヨ」 「だめ。戻るよ」 「……企画は最後までやらないとダメなんじゃないですか?」 「そんな事ないよ。狂犬病は一応駆逐されてるはずだけど、もし僕かキミが野良犬に噛まれたらトレーナーTVの責任問題になるから」 116セイ義の?廃墟探索22/03/21(月) 07 36 32 「そんなぁ〜。まあ」 ボキッ 「うわっ」 「何かに守ラレてルアナタの足を折るのは無理ですが、左足なラ別です………もうスグだから引きずっていカせてもらうね?」 「まあそうくると思ってましたよ」 「何やつ!?」 「SEC●Mです!! 安否確認もしっかりそれケツパンチ!!」 「えっギャァァァァァァ!!?馬鹿なそいつにくっついてきた守護霊みたいなやつ対策はしてきたのにぁぁぁぁあ!!」グワッシャジョウブツウウウウウウ!! 「ありがとう黒」 「やっぱこういう企画はやるものでは無いと思うんですよ」 「僕もそう思う。ただでさえ怪しいのにわざわざ近付くのはね」 「ところでセイトレは?」 「フクトレが動いてますよ。ほら肩貸しますから帰りましょうよ義」 「ありがとう。これ義足代どこに請求すればいいんだろ……」「………トレーナーTVでしょうか」 後日見たビデオにはセイトレではない人のふりをしたナニカが映っていて当然お蔵入りからのフクトレによるお炊き上げとなったとさ おしまい ≫124二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 08 59 49 「少々おいたが過ぎたようですね……ですがこれをもって終幕とさせていただきましょう。レベル11、原始生命態ニビル!全てを喰らい、地に落ちよ!」 「うげぇ!どうせ持ってると思ってましたよ!」 「ではなぜそれを見据えておきながら尚、展開を続けていたのですか?ブラトレさん」 「そりゃ何とかできなくても止まったら死にますから。それにミスりましたね先生、ニビルは攻撃表示、そこに攻撃力12000越えのニビルトークンを攻撃表示で置いてくるとは!このまま殴ってフィニッシュでしょうよ!バトルフェイズ!」 「ではニビルトークンの攻撃宣言時にトラップ発動、魔法の筒!相手の攻撃を反射してダメージへ!」 「チェーンして速攻魔法発動、禁じられた聖槍で魔法、罠の効果を受けない!」 「ではそれにチェーンしてディメンション・ウォールを発動させてもらいましょう」 「あ”っ”」 「ここで簡単な質問です。11400引く3000は?」 「8400……」 「ブラトレさんの今のLPは?」 「5200……」 「ディメンション・ウォールの効果は?」 「発生した戦闘ダメージを相手に押し付ける……」 「では宣言通り、終幕といたしましょうか」 「ギャアアアアアア!」 ピーッ LP 0 「伏せへの警戒を怠るとは、まだまだ青いですね」 「ライトニングストームは表のカードが何かあったら発動できませんからねえ……」 「故に適材適所というわけです。羽箒を引けなかったのは運が悪かった、ということでしょう」 ≫155「出る」と噂の廃墟122/03/21(月) 18 26 39 「よし、着いたよ皆」 夜、鬱蒼と生い茂る木々の下で一台の車が止まる。運転席のドアが開き、中からデジトレが出てくるとそれに続いてファルトレ(蒼)、そして二人の担当ウマ娘であるアグネスデジタルとスマートファルコンも降りてきた。 春も近づいてはいるものの夜はまだ肌寒いので全員長袖の上着を着用している。 「ここが「出る」と噂の洋館ですか……確かに不穏な空気を感じますね」 ファルトレが森の中に建てられた洋館を見上げる。 過去に起きた事件が原因で呪いをかけられていると言われており、肝試しに訪れる者達が怪現象に襲われた等の話がある。 今回、デジトレ達は心霊ロケと言う事でこの洋館を訪れていた。 撮影と調査の許可は現在この場所を管理している人物にあらかじめ取っている。 「心霊スポット撮影はウマドルの定番だからってやる事になったけど、実際に来てみると思ってた以上に不気味だね。ファル子今ちょっと後悔してるよ……」 「幽霊を怖がるウマ娘ちゃんもまた良き……………じゃなくて、かなり古い建物らしいので皆さん怪我に気を付けてくださいね」 「とりあえず、早いとこ準備を済ませて撮影に入っちゃおう」 156「出る」と噂の廃墟222/03/21(月) 18 27 53 「デジトレさん、何かありましたか?」 「うーん……パッと見は何も無いね。ファルトレ、ちょっとカメラで部屋を撮ってくれる?」 「わかりました」と周囲をデジタルカメラで撮影するファルトレ。 その間にデジトレも部屋を懐中電灯で照らしながら調査を進めるが、出てくるのは埃ばかりだ。 隣の部屋に行くと、別行動を取っていたファルコンが壁に飾られた時計を見上げている。そしてデジタルはそんなファルコンに見とれていた。 二人に声をかけようとすると後ろからシャッター音が聞こえた。ファルトレが写真を撮った様だ。 「あれ?どうしたのトレーナーさん?」 「……ごめんファル子、もう一回部屋の絵を見てくれる?」 「ん、これでいーい?」 先程と同じ様に薄暗い部屋の中心で壁掛け時計を見上げるファルコン。そんな彼女の姿をカメラに収めていく。 撮影の邪魔になると察したデジタルは部屋の外に出た。 「見てください二人とも、廃墟と言う怪しさと危うさを持つ空間にウマドルが入る事で儚く、それでいて神秘的な空間に変わるんです。ファル子の新しい輝きが見れるだなんて……来て正解でしたね」 落ち着いた口調、しかし興奮を隠せない様子のファルトレ。最初は困惑していたファルコンもすぐにノリノリになり自分からポーズを取る等している。 「わかります!わかりますとも!」とファルトレの言葉に同意しながら見学しているデジタルを見たデジトレにも撮影欲が沸き上がって来た。 157「出る」と噂の廃墟322/03/21(月) 18 29 28 「アタシもデジタルを撮りたくなって来たんだけど……いいかな?」 「ふぇっデジたんを!?ああハイ、問題ナッシングです!」 照れでぎこちなく歩くデジタルを連れて隣の部屋に移動する。 デジタルを窓の下に座らせ、愁いを帯びた表情をさせる。床に寝転ばせてカメラに目線を送らせる。部屋にあった花瓶を持たせる。 先程のファルトレ様に撮れば撮る程、魅力が増すデジタルに夢中になって行くデジトレ。 ふと、デジタルとは違う視線を感じてそちらを向くと、いつの間にか来ていたファルトレがカメラを向けていた。 「せっかくなんでデジトレさんの事も撮って良いですか?」 「勿論。じゃあその後アタシもファルトレを撮らせてね」 「是非お願いします。……では、まずはカメラを持ったまま壁にもたれ掛かってください」 「はいはい」 「さてと、私はどうしようかなー♪」 トレーナー同士の撮影を部屋外から眺めていたファルコン。ファルトレに渡されたカメラを手に自分はどうしようかと考えていると部屋の隅で自分のトレーナーを恍惚な顔で見詰めている、デジタルの姿が目に入る。 「ねえねえ。ファル子、デジタルちゃんを撮りたいな?その後デジタルちゃんもファル子を撮って良いからさ☆」 「そんな畏れ多い……いえっ喜んで!」 158「出る」と噂の廃墟4(終)22/03/21(月) 18 32 18 思い思いに撮影を続ける4人。彼女達の頭からはすっかり心霊スポットの調査と言う目的が抜け落ちていた。 そんな脱線している彼女達の目を覚まさせる為の、神の悪戯だろうか。撮影に夢中になっているトレーナー二人が後ろに下がり、ぶつかってしまう。お互いにバランスを崩した二人は大事な足を守りながら共に床に倒れる。 「大丈夫!?トレー……ナー…………?」 「んなっ!?」 心配して駆け寄って来た担当ウマ娘二人がその光景を見て硬直する。床に仰向けに倒れたデジトレの上にファルトレが多い被さり、まるでファルトレがデジトレを押し倒す形になっていた。驚きと照れのせいか、頬を朱く染める二人。見詰めあったまま動けなくなっている。 「こ、これはまさか……ラッキーなんとか!?ダメですお二人とも……普通の絡みだけでも威力が凄いのに不意打ちなんて食らったらデジたんは………きゅう」 デジタルの身体から魂が抜け出て行く。 心霊スポットと言う特殊な場所だからだろうか、霊体になったデジタルの姿はデジトレだけでなくファルトレ達にも見えていた。 「デジタルちゃん?デジタルちゃん!?どうしよう、デジタルちゃんが召されちゃった!」 「マジか。ゴメンちょっと魂回収してくるね!」 「あ、ハイ。いってらっしゃい」 上に乗っていたファルトレに退いてもらい、デジタルの身体を抱えて部屋を出て行くデジトレ。 「ファル子、霊……出たね。噂は本当だったんだ」 「「出た」ってより「出した」じゃない?」 ファルコンの冷静なツッコミが二人きりの部屋に静かに響き渡る。 「……色々と脱線しちゃったし、そろそろ調査に戻ろうか」 「そうだねトレーナーさん」 今ので本来の目的を思い出した二人は再び心霊スポットの調査を再開する。 (もしかしたら、さっきまで撮ってた写真に何か写ってるかも) せっかく良い写真が撮れたので、出来れば何も無い事を祈りながらまだ撮影してない場所をカメラに収めるファルトレだった。 ≫165二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 19 52 41 フクトレ「これから心霊スポットの除霊を始めたいと思います」 スズトレ「嘘でしょ……ゲーム実況ですらない」 フクトレ「こちらに用意したのはマルトレです」 スズトレ「嘘でしょ……猿轡されてる……」 フクトレ「マルトレを台車乗せたままとりあえず心霊スポット中心に移動するぞ。────はい移動完了。スズトレと、はいカメラさんもこれつけて」 スズトレ「イヤーマフ……あっ(察し)」 フクトレ「そして猿轡を取る」 マルトレ「何でこんなところ連れてこられてるの俺!?」 フクトレ「大丈夫やばいのは蹴っておいてあるから」(イヤーマフしてて聞こえない) マルトレ「どゆこと!?」 ガタッ スズトレ「あっ────」 その瞬間であった。マルトレの発動が起こったのは。廃墟の幽霊や怪異は諸共全滅した。イヤーマフを貫通した音にやられスズトレは弱弱モードになってマルトレと一緒にフクトレにしがみつきながら廃墟を後にした。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part715【TSトレ】 ≫33二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 34 51 Blow our gale 前編 「う、ううん…」 ゆっくりと意識が戻っていく。うっすらとぼやけた視界には控室の天井が映っていた。 そうだ、毎日杯。レース後、俺はその場ですぐに倒れてしまった。 「トレーナーっ!」 「ふむ。目覚めたようだな」 近くには二人の姿。心配そうに俺をのぞき込むヤエと、そして。 「し、師匠…?」 「孫娘と弟子の晴れ舞台だ。私が動かない理由はなかろう。れーす、見させてもらったよ、少年。いや、少年と呼ぶにはいろいろと変わりすぎたようだが」 およそ一年ぶりの対面だった。俺の人生において最大の恩人、そしてヤエノムテキの祖父、その人がここにいた。 「レース後の余韻に浸る間もなく、なにやら普通じゃない空気を感じたのでね。少しばかりお邪魔させてもらった。二人とも私の教え子だと言ったらすぐに通してくれたよ」 「そうでしたか…。すいません、せっかくいらしてくださったのにご迷惑をおかけして」 「気にする必要はない。これくらいは老兵の務め、いいものを見させてもらった礼もある」 そう言って師匠は穏やかに笑う。 「俺が倒れてから、どれくらい経ちましたか?」 「ちょうど一時間が経とうとしているくらいだ。関係者に聞いてみたが、出走者が体力尽き果て倒れてしまうことは前例がないわけではないらしい。その場合は大事をとって、ういにんぐらいぶは見送られることが多いそうだが、今回の君は勝者だ。多少の遅れは問題ないから、もしすぐに回復するようだったらできれば出てほしいと言われた。どうする?」 「…そういうことでしたら、出ない理由はありません。今の俺はウマ娘としてもここにいますから」 「そうか。念のため確認するが、身体の方は大丈夫なのだな?」 「はい、動けます。…終わったら、お話しなければいけないことがあります、師匠」 「分かった。では私は一度戻るとしよう。待っている人々がいる。行くといい」 「ありがとうございました。…よしっ、行こうか、ヤエ」 「…えっ、あっ、はいっ!」 34二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 35 43 「話は以前に聞いていたが、しかしいざ対面してみれば不思議以外の何者でもないな。事実は小説よりも奇なり、とはまさにこのことだな。らいぶ、ご苦労様だった。個人的な感想を言うならば、踊りは及第点だったが歌は…」 「言わないでください。見様見真似でなんとかなる踊りと違って、数か月前まで音楽とほぼ無縁な野郎だったやつが急に人前で歌うというのは流石に無理があります」 「はは、それもそうだったな。…恨んでいるか?」 「えっ…?」 「聞けば君のその変容はとれせん学園に起因することだという。君をヤエノムテキのとれーなーとし、共に行くように指示したのは私だ。…責任は、私にある」 「…それなら、気にしていません。確かに人間のままだったらと、そう思うこともないわけではありませんが。でも、こうなってしまったからこそ気づけたことがたくさんあって、それはきっと昔のままの俺じゃずっと気づけないことだと、そう思うので。だから、師匠が気にすることはありません。何より、ヤエも一緒にいてくれている。俺は、前を向いて進めてますから」 「…そうか。そう言ってもらえると、助かる。この一年で大きくなったな、少年」 「むしろ容姿は幼くなってますけどね…」 35二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 36 48 「ははっ。では、私から一つ。ヤエノムテキを下したことなら、君が気にすることではない」 「!? どうして…?」 「根が真面目な君のことだ。真剣勝負に手加減は不要、そう挑み掴んだ勝利であっても、とれーなーとしては担当であるヤエノムテキの勝利を阻んだことに負い目を少なからず感じている、そんなところだろう」 「…お見通し、ですね」 「私はウマ娘のれーすについて決して詳しいわけではない。だが、今日の勝負の中心は間違いなく君の動きだった。君の走りに触発されてヤエノムテキは二位という位置に食らいついたのだ。仮に君が出走しなかった場合、ヤエノムテキは今日と同じ力は発揮できまい。おそらく、あの芦毛の娘に差されていただろう」 「…」 「結果だけ見れば、確かに君はヤエノムテキの一着を阻んだ。だが、担当ウマ娘の成長と言う点では、間違いなくトレーナーとして役目を果たした。私は、そう捉えたがね」 「ありがとう、ございます。そう言っていただけると、気が少し楽になります」 「だが、私は驚いたよ。いくら鍛錬に熱心だった少年といえど、ウマ娘になってすぐに猛者達と渡り合えるとは思っていなかった」 「…そのことです。師匠にも、話しておかなければいけないのは」 … 「成程。君の言うその感覚を、真実と断定するには根拠が足りず、虚構とするのもまた自身に起こっている事実から難しい、と」 「はい。突拍子のない話だと思われるでしょうが…」 「だが君の姿は変わってしまっている。それを事実とする以上、何が起きても不思議ではあるまい。…孫娘にはもう話したのだろう。何と言っていた?」 「…必ず、帰ってくると。一人にはしないと、そう約束しました」 「そう、か。君の走りに対する思いの強さは、道場に迎え入れた人間として理解しているつもりだ。その選択をしたことを、責めることはしない。だから同じ言葉にはなるが、私からも『呪い』をかけさせてもらおう」 「必ず、帰ってくるんだ。少年。君の居場所はまだ、ここにあるのだから」 「はい。絶対に、守ります」 36二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 37 23 「さて、私はそろそろ帰るとしよう。『皐月賞』だったか。そこでまた、願わくば万全な姿で会えることを心から願っている。最後に一つ、聞いてもいいだろうか」 「はい、なんでも」 「その『名前』の由来だ。少しだけ気になったのでね。何を思い、少年がその名を名乗っているのか」 「俺はあくまでもトレーナーです。だからウマ娘としてのあの名前に、大した理由はありません。ただ…僅かしか許されないこの身でも、誰かの心には鮮烈に残ってほしい。そういう願いは、少しあります。前半分はあの娘の借り物ですが」 「だから、か」 八重の、花火。 「『ヤエノハナビ』、悪くない名だ」 続 37二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 38 16 Blow our gale 中編 「うそ、ありえ、ない…」 「うっわー!すごかったねー!思わず言葉を忘れるほど引き込まれちゃった!」 「…」 「最後の三人の競り合いとかGⅠ級じゃない!?しかも人気も実力も圧倒的だったオグリキャップに二人も先着するなんて!かっこよかったなー!あの二人のファンになろうかなぁ…」 「…」 「おいおーい、だいじょーぶ、『』?意識あるー?」 「…」 「応援してた大好きなオグリキャップが一着じゃなくて、ちょっと残念なのは分かるけどさ。でも三着だし、すっごく惜しかったし!今は勝ったあのウマ娘を祝ってあげようよ」 「…ちが、う。…そう、じゃ、ない」 「えっ?何?」 あんな走り方まともじゃない。作戦も走法も、成し遂げたことも。 耐えられるわけがない。それだけの無茶な加速と速度だった。仮に耐えたとして、もう動くことすらままならないくらいの負担がかかったはずだ。 それに何より、普通のウマ娘のトレーナーなら、あんな走り方を指示するわけがない、許すはずもない。ウマ娘側の独断だったとしても、無茶がある。 まるで、あれは。 「たしかめ、たい…」 レースの勝敗なんて関係ない。ただ、真意が知りたい。 「ききたい」 理由があるはずだ。何かが、必ず。ただ勝ちたいというだけでは、あんな走りにはならない。 聞かなくちゃ。 熱狂したレースの余韻の中、私の中の何かが、そう静かに言い続けていた。 38二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 38 50 「今日はお疲れ様でした。トレーナーと一緒にレースで走る、なんとも不思議な感覚で、それでいて心の底から楽しいと、そう思える勝負でした。だからこそ、勝てなかったのは悔しいです」 「ヤエもお疲れ様。俺も、本当に楽しかった。倒れてヤエにも師匠にも迷惑をかけたのは申し訳なかったが…。でも勝てたのは、色々と運が良かっただけだ。もう一回やったら、多分ヤエかオグリキャップが勝つだろ」 「気を使わなくても大丈夫です。それがありえないことはオグリさんも、私自身もよく分かっています。同じ条件なら、何度やってもトレーナーが勝ちます。今日はそういう勝負でした。だからトレーナーは次に私に負けるまで、胸を張っていてください」 「おっと、いらない心配だったみたいだな。ああ、次の『皐月賞』もお互い頑張ろう」 「でも、流石にライブのあの歌は…」 「ちょっ、ヤエまでそれを言うのかよ…。俺はついこの前まで、走りが少し好きなだけの普通の人間だったんだぞ?急にアイドルまがいのことができるわけないっつーの…」 「ふふっ、あれはあれで一つの特徴として受け入れられそうですが」 「勘弁してくれ…」 「…」 「…ヤエ、気づいたか?」 「…はい、確かに。帰り道ずっと。偶然にしては、視線に意思がありすぎています」 「はぁ、ただの熱の乗りすぎたファンとかだったらまだいいんだが…。とりあえず向こうの出方を探る。ヤエは俺の側を離れるなよ」 「は、はいっ」 39二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 39 23 予想外だった。用があるのは一着を取ったあのウマ娘だけだったのに。なぜかヤエノムテキさんと一緒にいる。おかげで話しかけるタイミングを見失い続けて不器用な尾行を続けることになってしまった。自分のコミュ障っぷりが少し嫌になる。 さらに予想外だったのは二人ともトレーナーと思しき人物が近くに現れなかったこと。放任主義?でもこれだけの結果を残すウマ娘たちのトレーナーなのだからその可能性は薄い気がする。これも何か理由があるのだろうか。 ただ、帰る手段が徒歩だったのは不幸中の幸いというべきか、それとも要らない苦労をする羽目になったというべきか。車か何かで帰られてしまえば、いよいよ私なんかに追いかける手段なんてなくなってしまうのだけれど、徒歩だというならまだ追いかけられる。ほぼ引きこもりの私には少しつらいけど、なんとか見失わずに追えてる。まだ話を聞ける可能性がわずかにあるから、諦めきれずにこの変な状況は生まれている。久々の外出だったのに、何やってるんだろう、私…。 「何か用か?」 「ひぇっ」 驚いた。純度100%の混じり気のない驚きの感情が出た。 「あ、あれ、ここ、どこ…?」 二人を追いかけるのに必死で今いる場所の把握が疎かになっていた。さっきまで人の多い大通りを進んでいたはずなのに、今は少し離れた静かな公園だ。しかも追っていたはずの二人は私に気づいている。 「何か変なことを考えているのでしたら、こちらとしても通報なりしないといけません。でも、話とかそういうことでしたら内容によってはお聞きします。目的は何ですか?」 驚いた。驚いたが、状況としてはむしろ一気に好転した。 目的を果たせる状況になったのだ。なら、隠れる必要もない。直接、聞くだけだ。 静かに、でもしっかりと。一歩を踏み出して姿を見せ、口をひらく。 「あなたは、何のために、走っているのですか」 40二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 40 04 「…?」 「毎日杯、見てました。おめでとう、ございます。正直なことを言うと、このレースでオグリキャップさんを超えるウマ娘が現れるとは、思っていませんでした。ヤエノムテキさんも。だから本当に驚きました。…でも同時に、あなたの走りには違和感を感じました。決してあなたの実力を疑っているわけではありません。今日の勝利は、疑いようもない事実です。運などではないことくらい、一般人の私なんかでも分かります」 「逃げに追従するくらいの前のめりな先行策。レース後半、位置をほぼ最後方に落とした後の再びの追い上げと圧倒的な加速。さらにはそこから先頭を奪い死守する速度とスタミナ。何をとっても、今日のあなたは異様だった。経験を積んだウマ娘でさえ、あんな無謀な策は取らない。いや、策なんて呼べるようなものじゃない。いくらメイクデビューで少し話題になるような成績を出したとはいえ、二戦目でとれるような技じゃないんです。例え『固有』に関わることだったとしても、リスクに対するリターンが釣り合っていない」 「…あなたの名前を調べても、メイクデビュー以前の情報は全くなかった。あなたは『何者』なんですか。何があなたをそこまでさせたのですか。あなたは何を見ているのですか。そこまでして勝利を掴む必要があったのですか。教えてください。私は、それを聞きたくて、ここに、来ました。理由を聞けないと、納得できないと、私は、あなたのその破滅に向かうような走りを、認められそうに、ないんです」 だってそれは―。そこから先は流石に言えずに、私は言葉を終えた。 目の前に現れたのはヤエよりも少し年上程度の少女だった。 見つかったことに明らかに動揺はしていたが、悪意などは持ち合わせていなかった。 そのことにほっとしたのも束の間で。 その後に発せられた問いへの答えは簡単に片づけられるものではなかったのだが。 41二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 40 52 小さい声だった。でも、はっきりとしていた。 わざわざ尾行までするくらいだ。並程度の思いなら、ここまですることはないだろう。 彼女の言葉を反芻する。「一般人の私なんかでも分かる」と彼女はそう言ったが、それは違う。師匠のような俺たちの事情をある程度知っている人ならともかく、ただの無関係な観客がここまで踏み込んだ分析ができるはずがない。そもそも少し周囲と変わった走りをしたウマ娘がいたところで、その真意を聞きたいなどと思い問いただしに来る彼女もまた、俺からしたら異質だ。 事実を答えてしまうことは簡単ではない。第一に信じてもらえるか、第二にこの特殊な状況を全くの第三者に言ってしまっていいのかどうか。それ以外にも答えられない理由は出てくる。 嘘を作り上げて伝えてしまう方法もある。が、俺もヤエも決して得意ではない。それにこれは勘にはなるが、嘘をついたところで彼女には見破られる気がする。 では、取れる方法は…。 沈黙は続く。彼女は特に急かすこともなく、ただじっとこちらを見ているだけ。梃子でも動かなさそうな固い意志を抱いて、目の前に立ち続けている。 …思い浮かんだことが無いわけではない。だがこれもまた賭けだ。それにヤエを巻き込んでしまうことにもなる。まずは、ヤエの許可を取らなくては。 「ヤエ、聞いてもいいか」 「? はい、何でしょうか」 「できれば驚かないでほしいんだが…」 … 「えっ、は、はいっ!?ほ、本気ですか!?」 「頼む、信じてくれ。というかそれ以外に方法が思い浮かばない!」 「いや、確かに私にも何か方法があるわけではありませんが…。でも、い、いいんですか!?いろいろとその…どうなるか、全然分かりませんよ!?」 「俺としては自分の勘を信じてみたい。彼女の言葉を聞いて、逃げるのは不誠実だとも思う。ヤエが嫌と言うなら諦めるが、でもどうか、俺を信じてくれないか」 「…分かりました。そこまで言うのなら、任せます。信じていますから」 「…ありがとう」 42二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 22 41 53 「ええ、と。あの…」 「…答えてもいいです。ただ、こちら側としてもかなり踏み入った話になるので。それを聞きたいということで、間違いはないですか」 「(頷く)」 「では、条件があります。まず大前提として、これから聞くことを絶対に他人に広めないこと」 「そ、それはもちろんです」 「そしてもう一つは」 「ヤエノムテキのサブトレーナーになること」 「は、はいっ。…えっ」 「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」 続 会話文と心情だったらなんとか書ける。でも情景描写は全く書けない。そんな駄文を繰り返してます。 本来書く予定は無かった話です。レース結果についてとヤエトレのウマ娘としての名前、そしてサブトレとの出会い等。もう少し続きますがこれ以上はさすがに長くなりすぎるのでいったんここまで。サブトレのプロフィールも次回に。もう一つ挟んで皐月賞ですかね。終わりが遠のいていく…。 もし次があるのなら、長編はしっかり最後まで書き終えてから上げるようにします。膨れ上がりすぎて収拾がつかなくなってきてます。自業自得ですね。もっと単純にできればいいんですが。 失礼しました。 ≫49二次元好きの匿名さん22/03/21(月) 23 38 22 「…」 「ん…」 …トレーナー室、椅子に座ったキタトレとその膝上で体を彼に預けるサトトレ。時間も大分遅く生徒達はもう寮に戻っていた。 相変わらずキタトレは片手で作業しつつもう片方でサトトレを支えて撫でるテクニカルな行動をしており、サトトレは (んん…温かい) キタトレの胸を枕代わりに休んでいた。室内なだけあってか薄着かつ、サトトレのウマ耳が丁度谷間に差し込まれる形。 トクン…トクン…という落ち着いた、ブレの少ない一定のリズムを刻む心音を聞きながらサトトレは考える。 (ダイヤだとこれより心拍数多かったし、割と間隔に振れ幅がある感じ…他に分かりやすい人だとグラトレさんは意外と心音大きいし、魔ルドトレさんはあれでリズムはきっちりしてたり個人差があるんだよね) 「…サトトレ、実はちょっと今日気になることがあってね…」 「…なにかな?」 「チームメンバーの一人から、私の声と心音のASMRが欲しいって子がいたのだけど、それで用意してみようと思ってるのよ」 「…うん、僕はいいと思うよ。実際、睡眠導入には効果があるからね」 キタトレの言うASMRを肯定するサトトレ。自分がされていてどうなのかということを伝えておく。 「そう…ならいいわ。」 「そっか…」 (そろそろ眠たくなってきた…頭はまだ回る…けど…やっぱり、こうしていると…落ち着くなぁ…) 先程からずっと聞こえる心臓の音色と、触れた所から感じる温かみや感触が意識をそっと何処かへと連れ去っていく。 「〜♪」 「んぅ…」 ベールで包み込むような感じのダイヤとは違う、寄りかかれる大木のようなキタトレの安定感。 色んな人に抱かれたり触れられたりしたサトトレだが、幼くなった体に引っ張られるような強い眠気が襲われては… 「zzz…」 …容易く意識を落とし、その信じれる人に任せるように軽い体を垂らした。人形のように綺麗な彼は、今日もまた静かに眠る。 ───後日、サトトレが編集に協力したASMRは、安眠用としてプロキオンの中で流行ったそうな。 短文失礼しました 心音ネタより、多分悪気はないけど聴き比べてるサトトレ。チムメンの娘は寮のベッドで安眠している頃合いですね。 正直心音とかをこうやって聞く時は、大体親しい人とかのを聞く形になりそう。想像すると割と眠くなりそうです。 ≫106ASMR視聴122/03/22(火) 13 41 06 「じゃあ……次は右の耳を掃除するぞ……」 「はひっ……」 目隠しをして身を捩らせるダストレ。その耳にはウマ娘用のヘッドホンが着用されている。 流れて来るのはフェストレの声。企画でウマ娘化したトレーナー達のASMRを撮る事になっており、現在ダストレは実験として完成してフェストレのASMRを視聴させられている。 少女らしさを残しながらもやや低くした声。落ち着いた、ゆったりとした口調で囁かれる言葉がダストレの脳を支配し、一言一言発せられる度に身体を振るわせる。 本来はスズトレがやる筈だったのだが、別件で用事が出来てしまった為、代わりに暇そうにしてたダストレが連れて来られていた。 「ふぅー......はい、お掃除おわり。……最後は、俺の心臓の音を聴かせるぞ」 「んっ……んんっ……」 ヘッドホンを通して吹き掛けられる吐息に身体を振るわせるダストレ。 布が擦れる音が聞こえる。ヘッドホンの向こうで、フェストレが胸を当てているのを想像してしまうダストレ。 高鳴って行く自分の鼓動に対して流れて来るのは「トク……トク……」と安定したリズム。微かに聞こえる吐息。 (あ……何かコレ、ほっとすると言うか……) 聴いているうちにダストレの心音も落ち着きを取り戻していく。 107ASMR試聴2(視聴は誤字)22/03/22(火) 13 43 41 そんなダストレの背後に立つ影がひとつ。フェストレ本人だ。素早くヘッドホンを外すと、自分の胸をダストレの頭に乗せ、右の耳を胸の間に挟んで心音をダイレクトに聴かせる。 「フェストレさん!?何してっ……」 「……ヘッドホンと直接、どっちの方がお好みかな?」 規格外の大きさの物を持つトレーナーやウマ娘もいるので印象が薄いが、フェストレもそれなりにはある。 その柔らかな感触を頭の上に感じ、思わず顔を赤くさせるダストレ。聴こえるのは先程と同じ心音。しかし、実際に聴こえる音はASMR以上にダストレの脳内に染み渡って行く。 「大丈夫。……ほら、すっかり眠くなって来てるだろ……?」 ヘッドホン越しではなく、直接耳に響くフェストレの甘い吐息と声、落ち着いたリズムの心音、そして枕代わりのフェストレの胸の柔らかさに、次第にダストレの意識はうつらうつらと微睡む。 「何も考えなくていい……ただ俺の言葉と鼓動に耳を傾けるだけで良い……俺が今から3数えたら、君は深い、深い眠りに入るからね……」 「ふぇ、ふぇすとれしゃん………?」 一瞬顔を耳から離して一呼吸おいてから、再び口を近づけるフェストレ。 「……良い夢を。3………2………1………ゼロ」 「………………すぴーーーー」 数え終わったと同時に、眠り落ちたダストレの頭を乗せたまま自分もソファに座るフェストレ。自分の上で気持ち良さそうに寝息を立てる後輩の髪を軽く撫でる。 「………すか……」 「ん?」 「おれは……すかーれっとを……いちばんに……」 「……ふふっ」 夢の中でも担当ウマ娘の事でいっぱいなダストレを微笑ましく思い、つい笑みを溢すフェストレ。 ダストレに釣られたのか、手で口を覆いながら大きなあくびをする。 それから暫くして、部屋に流れていた寝息が、もうひとつ増えるのだった。 ≫114二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 14 46 39 「…」 「(スヤスヤ)」 …朝、早くに目が覚める。隣で私の腕を枕にしてまだ眠るのは私の殿下ことファイン。その端正な顔は嬉しそうに緩んでいた。 割れ物に触れるように彼女の頬に指を添わせる。指先から感じる温もりが、冷たいだけの私を優しく狂わせる。 「…とりあえず、朝を用意せねば…」 ベッドから起き上がると、お姫様を起こさないように静かに出る。まだ冷たい外気が素肌に触れてひんやりと感じた。 手早く着替えて台所へ、ウマ娘の体でも以前と同じ速度で着替えれるようになるくらいにはすっかり慣れてしまった。 「…ん、こんなものか。」 「んんっ…」 2、3品ほど作り揃えた所で寝室から小さく聞こえる声。出来た料理をそのままに向かい、彼女の目前に座る。 「…おはよう、ファイン。」 「おはよう、トレーナー。」 「朝食は出来てるから、用意している内に着替えてきてね」 「うふふ、ありがとう」 部屋を出て着替えの邪魔をしないようにする。ウマ娘準拠なため食事の量も二人分でも多いし耳と尻尾のケアも必須。 (さて、今日私がすべきことと本国への報告やら…今の内に纏めてこなしておくか。まあとりあえず…) 「…ああ、席についてくれファイン。」 「はーい!…いただきます」 「いただきます」 二人で机を挟み朝食をとる。美味しい飯と彼女との会話、この二つから味わえる満足感はそうなかった。 「今日は休日だし、最近チラシで見つけたアウトレットモールの中にできた新しい店、行ってみたいな♪」 「それはいいね、ならゆっくりと回るとしよう。…ごちそうさま」 「ごちそうさま、じゃあ用意して出かけよっか!」 「ああ、少し待っていてくれ。」 皿を下げ、洗濯と掃除を外出中にセットしておく。最後に戸締まりを確認して玄関に立つと先に出たファインから 「トレーナー、善は急げ、だよ!」 「勿論、行こうかファイン。」 今日もまた、一日が始まる。許されるなら、永遠にこの日常を過ごしたいと私は思ってしまうのだった。 ≫178二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 21 11 51 一、午后の授業 「ではみなさんは、そういうふうに川だと云われたり、乳の流れたあとだと云われたりしていたこのぼんやりと白いものがほんとうは何かご承知ですか。」 ウラトレ先生は、黒板に吊した大きな黒い星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところをさしながら、みんなに問いをかけました。 マクトレが手をあげました。それから四五人手をあげました。テイトレも手をあげようとして、急いでそのままやめました。たしかにあれがみんな星だと、いつか雑誌で読んだのでしたが、このごろはジョバンニはまるで毎日教室でもねむく、本を読むひまも読む本もないので、なんだかどんなこともよくわからないという気持ちがするのでした。 ところが先生は早くもそれを見附けたのでした。 「テイトレさん。あなたはわかっているのでしょう。」 テイトレは勢よく立ちあがりましたが、立って見るともうはっきりとそれを答えることができないのでした。マベトレが前の席からふりかえって、テイトレを見てくすっとわらいました。テイトレはもうどぎまぎしてまっ赤になってしまいました。ウラトレ先生がまた云いました。 「大きな望遠鏡で銀河をよっく調べると銀河は大体何でしょう。」 やっぱり星だとテイトレは思いましたがこんどもすぐに答えることができませんでした。 ウラトレ先生はしばらく困ったようすでしたが、眼をマクトレの方へ向けて、 「ではマクトレさん。」と名指しました。するとあんなに元気に手をあげたマクトレが、やはりもじもじ立ち上ったままやはり答えができませんでした。 ウラトレ先生は意外なようにしばらくじっとマクトレを見ていましたが、急いで「では。よし。」と云いながら、自分で星図を指しました。 「このぼんやりと白い銀河を大きないい望遠鏡で見ますと、もうたくさんの小さな星に見えるのです。テイトレさんそうでしょう。」 179二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 21 12 14 テイトレはまっ赤になってうなずきました。けれどもいつかテイトレの眼のなかには涙がいっぱいになりました。そうだ僕は知っていたのだ、勿論マクトレも知っている、それはいつかマクトレのお父さんの博士のうちでマクトレといっしょに読んだ雑誌のなかにあったのだ。それどこでなくマクトレは、その雑誌を読むと、すぐお父さんの書斎から巨きな本をもってきて、ぎんがというところをひろげ、まっ黒な頁いっぱいに白い点々のある美しい写真を二人でいつまでも見たのでした。それをマクトレが忘れる筈もなかったのに、すぐに返事をしなかったのは、このごろぼくが、朝にも午后にも仕事がつらく、学校に出てももうみんなともはきはき遊ばず、マクトレともあんまり物を云わないようになったので、マクトレがそれを知って気の毒がってわざと返事をしなかったのだ、そう考えるとたまらないほど、じぶんもマクトレもあわれなような気がするのでした。 先生はまた云いました。 「ですからもしもこの天の川がほんとうに川だと考えるなら、その一つ一つの小さなバースはみんなその川のそこの砂や砂利の粒にもあたるわけです。またこれを巨きな性癖の流れと考えるならもっと天の川とよく似ています。つまりそのバースはみな、性癖のなかにまるで細かにうかんでいる脂油の球にもあたるのです。そんなら何がその川の水にあたるかと云いますと、それは真空という性癖をある速さで伝えるもので、太陽や地球もやっぱりそのなかに浮んでいるのです。つまりは私どもも天の川の性癖のなかに棲んでいるわけです。そしてその天の川の性癖のなかから四方を見ると、ちょうどバースが深いほど青く見えるように、天の川の底の深く遠いところほど性癖がたくさん集って見えしたがって白くぼんやり見えるのです。この模型をごらんなさい。」 180二次元好きの匿名さん22/03/22(火) 21 12 34 先生は中にたくさん光る砂のつぶの入った大きな両面の凸レンズを指しました。 「天の川の形はちょうどこんななのです。このいちいちの光るつぶがみんな私どもの太陽と同じようにじぶんで光っている性癖だと考えます。私どもの太陽がこのほぼ中ごろにあって地球がそのすぐ近くにあるとします。みなさんは夜にこのまん中に立ってこのレンズの中を見まわすとしてごらんなさい。こっちの方はレンズが薄いのでわずかの光る粒即ち概念しか見えないのでしょう。こっちやこっちの方はガラスが厚いので、光る粒即ち性癖がたくさん見えその遠いのはぼうっと白く見えるというこれがつまり今日のマルチバースの説なのです。そんならこのレンズの大きさがどれ位あるかまたその中のさまざまの性癖についてはもう時間ですからこの次の理科の時間にお話します。では今日はその性癖のお祭なのですからみなさんは外へでてよくそらをごらんなさい。ではここまでです。本やノートをおしまいなさい。」 そして教室中はしばらく机の蓋をあけたりしめたり本を重ねたりする音がいっぱいでしたがまもなくみんなはきちんと立って礼をすると教室を出ました ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
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00 31 18 トレーナーは担当するウマ娘の為に、最善を尽くす仕事だ。 だからといって副業禁止規定があるわけではなく、卒なくこなせるならどれだけ手広くやろうと構わなかったりする。 かくいう俺ことダイワスカーレットのトレーナーにも、一応副業らしい副業はあって……。 「助かるよ。業者はどうにも不気味がってね」 「やー、臨時収入は助かるんで」 「右に同じくっす」 実は俺はオペトレさんの営む総合代行業社「あぶみ本舗」で働いているのだ。 トレーナーの業務内容はホント目が回るくらい多岐にわたっていて 担当ウマ娘の指導やレースの出走手続きは勿論、マスメディアへの対応とかグッズの版権管理とか 果ては自分と担当ウマ娘の収入関係の確定申告まで……。 ほんともうやんなっちゃうくらい色々なことがのしかかってくるのだ。ヤンナルネ。 そして、その辺りの手間を限りなく最小限にする為にオペトレさんが開設したのが「あぶみ本舗」だ。 各種手続に版権管理は勿論、遠征用のマイクロバスやライブ用のグッズの発注なんてことも、SNSや電話を問わず気軽に相談に乗ってくれる。 ぶっちゃけこの代行サービスを使わないで趣味の時間なんてとても送れないので、けっこうな数のトレーナーが実績に関係なく利用しているそうな。 かくいう俺も利用者のひとりで、営業担当としてトレーナーさんにサービスの紹介やら相談やらを請け負うことで社割してもらっている。 営業といってもノルマがあるわけではなく、利用してくれてるトレーナーさん達に困ったことがないか聞いたり、新人さんに紹介するくらいだ。 「これが終わったら何か奢るよ。張りきって片付けてくれたまえ」 「「アザーッス」」 直接の上司にして社長であるオペトレさんは優しいし時々美味しいお店に連れて行ってくれるので、ほんとにいい副業である。 なので、たまの雑用だって俺も喜んで請け負うのだ。このまえたべたうなぎがおいしかったからじゃないよ。ほんとだよ。 16二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 00 32 16 「それにしても……なんで三女神像にバリケードが?」 「やたらと厳重っすね……」 「色々と不安に駆られたからだろうかね……とにかく、全部片付けてしまおうか」 いっしょに手伝いに来てくれたウオトレさんは2mを超える身長に見合ったフルパワーの持ち主で、ちょっと掴んで引っ張ればあっという間にバリケードが壊れてしまう。引き裂かれた木材を俺とオペトレさんがせっせと片付けて、徐々に三女神像が姿を現していって、完全にバリケードが撤去されるまで、そう時間はかからなかった。 差し入れのスポーツドリンクを飲みながら、俺達はちょっとした達成感に微笑む。 「やあ、ありがとう。きれいに片付いたね」 「すっきりしましたねー。依頼してくれた人、喜んでくれるといいけど」 「そういや、今日の依頼人は誰っすか」 「ああ、私だよ」 え、と驚く俺達に、オペトレさんは事情を教えてくれた。 三女神像にバリケードが張られて久しいが、オペトレさんはずっとこのバリケードを壊したくて仕方なかったそうだ。 オペトレさんはいつも温厚な人だけに、そんな激しい衝動を口にするのは本当に珍しい。恐る恐る事情を聞くと、オペトレさんは胸元のパイプを触りながら答えてくれた。 「あまりに、みっともないと思ってね」 「みっともない?」 「ああ。撤去の理由はマスコミに不審に思われないようにする為だ。学園から許可も取ってある。けれども……そうだね。本当の気持ちはただ、この瓦礫の山が気に食わなかったからだろう」 そういえば、オペトレさんはミッション系の学校の出だと聞いたことがある。 神様という存在を学問として学んだことがある人にとって、神様を軽んじる扱いはあまり好ましくないのだろうか。 「不可解な不幸を三女神の気まぐれと嫌悪するなら、私達は巡り合った奇跡のような出逢いを、神々への恩として数えなければならない。 彼女達は機械仕掛けの神などではなく、我々と愛バを見守るウマ娘の神なのだから。 ……そんなことも忘れて、ただ瓦礫と共に不幸の責任を押し付けるなど」 まるで大人の振りをした、赤ん坊のようじゃないか。 オペトレさんはそう言って、話を締めくくった。 18二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 00 33 12 重苦しい雰囲気はさっさとどこかに放り投げて、オペトレさんは俺達に美味しい釜飯屋をご馳走してくれた。 底を掘るほど味わい深い釜飯に、きゅっと舌の引き締まる日本酒がこれまた合うこと合うこと! オペトレさんに抱いていたほんのちょっぴりの畏れも忘れ、俺とウオトレさんはバイト代を握りしめ、またご馳走になりたいねーなどと語らいながら二人で帰路についていた。 「けど、変な縁もあったもんっすね」 「なにが?」 「いや……ウオッカとスカーレットさんもそうっすけど、俺とダストレさんも大概その……あれじゃないっすか」 「ああ。確かに、正反対」 片や2m超えのメッシュヘアーにオッドアイのウオトレさん。片や特徴的なパーツのないことに定評のある俺。 確かに、これ以上なく反対で、それでいてお互いちょっと羨ましい部分があるのだからおかしな話である。 「でも、仲良くできてるのは嬉しいよ」 「そうっすか?」 「うん。俺達の愛バみたいにケンカするほど、って関係も悪くないけど……あの子達を守る立場の俺達がケンカしてたら、ねえ」 「確かに……色々と、大惨事っすね」 納得がいったと頷くウオトレさんに、本音を隠せてよかったと内心で安堵する。 本当は男の頃はお互い疎遠だったから、こうして仲良く遊べる機会が増えたことが俺はすごく嬉しいのだ。 アニメの一気観とかも知らない裏設定とかをよく教えてくれて楽しいし、ウオッカちゃんとスカーレットも入れてみんなでワイワイするのも楽しい。 こうしてウマ娘になって、好対照の姿になったことで関わりを得られた……嬉しくなったことのひとつでもある。 けど、ウオッカちゃんとスカーレットはお互いが貴重なライバルなのだ。 適度な緊張感があるからこそお互い高め合えるわけで、俺が楽しいからとうつつを抜かしてはいけない。程々にしないと。 「じゃ、また今度ゲーセンでも」 「うん! 次の土日あたりに!」 ……ま、まあ、週イチで遊ぶくらいはいいんじゃないかな!? うんよくわかんないけどきっとそう! 19二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 00 34 07 美味しさの熱で暖まるお腹をさすりながら、俺は夕方のトレセン学園へ戻ってきていた。 別に用がある訳じゃないが、俺はこの夕方にトレセン学園を散歩するのが好きだったりする。 夕陽が校舎の上に立つ鐘の塔を照らし、大きな影を作っている光景が、朝は人が行き交う校門までの通路に誰もいない光景が、ちょっと寂しさを感じさせながらも、明日また賑わうことを確信させてくれるのだ。 バリケードに覆われず、俺達を見守ってくれている三女神の像も、今までからこれからに続く、俺の好きな景色である。 しかし、そんな光景の中に見慣れないものがあった。いや、本当のことを言えば、もう見慣れた姿が。 「うーん……どこに行ったんだろ? 確かに、ここにいたと思ったんだけどなあ」 それは……いや、そのウマ娘は、俺と瓜二つの姿をしていた。 違うところがあるとすれば、髪の長さくらいだろう。俺はミディアムボブで、あの子は腰の辺りで切り揃えたロングストレートだ。 素朴な笑顔もそのまま俺に似ていて、近づきながら振ってくる手も俺と同じ大きさで。 「みつけた! ここにいたのね、わたしの身体!」 「えっ」 だからこそ、どきりとした。心臓が早鐘を打って、背筋が凍てつきはじめる。 「大変だったのよ。長いこと三女神に止められてたんだから! でも、あのバリケードがこわされて、イマが外の様子を見ようとしたスキに、ひょいっと飛び出てやったの!」 長い間蓋を閉ざされた箱の中から、誰かが語りかけてきているような感覚に、俺は怯えて足がすくむ。 聞き慣れた、けど聞きたくないその言葉に、俺の頭は納得と拒絶でいっぱいになった。 まさか、そんな。そういうのは俺の役割なんかじゃない。 「わたし、キンチェム! わたしがあなたのウマソウルで、あなたがわたしのボディ! よろしくね、わたしの宝物さん!」 差し伸べられた手を取ることもできずに、俺の意識は遠くなっていく。 どうか、どうかこのまま消えることはありませんようにと願いながら、俺の意識はぷつりと途絶えた。 ≫33二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 00 41 47 (貼る前に寝落ちした続き投げとくね) ミニクリーク(≒頭サイゲ) お前はお母ちゃんになるんだよ!!!(22歳) 数少ない眼鏡勢で文系 マーベラス!マーベラス!Wikiがこわマーベラース!! ウマ娘化初日に担当と愛し合ったトレーナーだ、面構えが違う じじピウェーイ!! 語尾に小さいっが付くのがめちゃくちゃあざとい服装だけパリピな隠れ巨乳 現代社会において強過ぎるメカ特攻持ち正統派ロリ 共依存義手装着系美人 202っすカッコよく行くぜ!息子よ……ウワーッ!! 自称普通を名乗る奴が本当に普通の訳がないんだ、知らなかったのか? デンジ以外の情報がねぇなぁ!!まぁいいか!!よろしくなぁ! 病弱合法アルビノショタが褐色巨乳合法ロリになって性癖が狂わない奴はいない 最近神様になった斬魄刀じゃない方の侘助チワワ ゴールドシップ。 ええ加減ブラ付けんかい!!! バスト三桁包容力マシマシお母さん系エリート ダイヤちゃんに勝てない目隠れロリ(字面がアウト過ぎる) ロジカルな体(頭サイゲ)をした天才 一流の体(頭サイゲ)をもってキングの自身以外の何かを粉砕する兵器 肩に小ちゃい重機乗せてんのかーい!! いくらなんでも情報が少ない仮面ライダー系トレーナー かわいい豪鬼 曇らせ要素がえげつないデータ派でマッサージも上手い タイマンだ!!! あの初期設定でアホ2号になってるの凄いと思うよ 🎈マーチ初勝利おめでとう! ひぃん……ふくよか……ひぃん…… 34二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 00 41 55 エル。耐えなさい。 無自覚イケメンムーブポンコツ大根王子 食べられる運命のウサギ。頑張れ。 トムクルーズに認められた漢だがそれはそれとして社会的地位は下がる 作中最強 ≫69たたかえ!ぷちトレ(1/3)21/10/23(土) 01 02 44 「緊急招集! ちっちゃくなったトレーナーの会!」 「いえーい! なんだか久しぶりな気がするねー!」 「メンバーは第1回と同じ顔ぶれ、に加えてシャカトレさんですね。よろしくおねがいします」 「ええ、よろしく……早速ですが、今回の議題は何でしょうか」 「ああ! 今回みんなに集まってもらった理由は……これだ!」 『熱望ッ! 感謝祭で幼いウマ娘の目線に立ち、その背を押すような企画をせよ!』 「えーっと、文体からして理事長からの指令ですよね……あ、もしかしてアレかな?」 「おや、クリトレさんも心当たりが? 私にも一つ思い当たるものが……とはいえ確証はありません。説明を」 「おう。数日前、理事長から先のとおり依頼があってな。それはいいんだが、問題は内容を一任されたことだ」 「タイトレさんと相談された僕とで考えましたが、上手く答えを纏められませんでした」 「そこでマーベラス☆なアイデアが詰まった、マーベラスBOXの出番ってわけさー」 「本当に行き詰ってたから助かったぞ……で、出てきたのが知っての通り『変身モノ』ってわけだ」 「あー、成程です! ……この5人でやるんですか? 他の会員の方々は?」 「一応声は掛けたんだが……」 『あー……俺はよく転んじゃうので、申し訳ないですが出られないかと』 『私は機材などに影響があるといけませんので……すみません』 『……ゴメン。大勢の前に出るにはちょっと、何というか、今は自信がない』 『大変申し訳ないのですが、辞退させてください。まだその、バランスが取りづらくて』 「……とのことでな。あとキントレとサトトレは担当が『妥協はできない』って言うんで次の機会に、とのことだ」 「そうですか……でも! 皆の背中を押せるステージ、僕、是非やりたいです!」 「そうですね。違う自分になって挑戦する、夢の後押しが出来そうないい案だと思います」 「僕も参加します。貴重な機会ですし、何か新たなロジックを発見できるかもしれません」 「ぜったいマーベラス☆なステージになるよー! 今から楽しみー!」 「よーし! 4人の参加表明を改めて聞いたところで、具体的な内容を考えていくか! クリトレ! 号令!」 「お任せください! いきますよー……がんばるぞー! えい、えい、「「「「むん!」」」」」 70たたかえ!ぷちトレ(2/3)21/10/23(土) 01 03 03 『──こうして始まったプロジェクト。だがその成功は、数多の困難を乗り越えた先にあった……』 「えーと、だから俺としては、衣装にデッカいリボンを付けるべきだと思うっす」 「成程……ならリボンの中心に宝石をつけるのはどうでしょうか」 「ロブトレさんに賛成……やー楽しいお兄ありがと……あたしもデザイナーの端くれとして、気合い入れなきゃ」 「口上はやはり分かりやすさ、そして韻が重要です。過去の雑誌や流行などを参考に、こちらに纏めました」 「ふぅむ、随分と懐かしいものまであるのう……ここからバイブスガン上げな口上を作るんじゃな?」 「はい。時代を縦軸に、世論を横軸に。ここから最善の解を導きたいのです。ご助力願います」 「すみません、嫌な役柄をお願いしちゃって……せめて練習の合間に沢山差し入れしますね」 「なに、構わないさ! 筋肉に限らず、成長には負荷が必要不可欠! 怪人役、喜んで務めよう!」 「私も同じく。しかし、ヒーローに憧れるウマ娘の担当トレーナーが怪人役とは、妙な因果だな」 「変身シーンのBGM、ね。ドラム演奏ならまだしも、作曲か……よし、やってみよっか」 「ああ。覇王の伴侶として磨いたセンスを以て、最高の演出を約束しよう。任せてくれたまえ」 「うんうん! 皆にマーベラスを届けられる、とびっきりのヤツをよろしくー!」 「あー……やっぱ運動後のマッサージっていいよなー……きもちー……」 「喜んでいただけて何よりです……が、くれぐれも無理は禁物ですよ、絶対にです」 「チヨトレさんの言う通り。万が一に備えて私も見ているけど、無理するなら髪を光らせるからそのつもりで」 『たくさんの協力者たちの尽力の元、いまステージの幕が上がる──!』 「ふぅ、緊張しますね……!」「ええ。学会発表のときとはまた違う緊張感です」 「沢山練習したんです! 成功間違いなしですよ!」「そうだな! よし、マベトレ! 音頭頼む!」 「りょうかーい! 皆準備はいいよね? いくよー……えい! えい!「「「「むん!!」」」」」 71たたかえ!ぷちトレ(3/3)21/10/23(土) 01 03 18 「……」「……」 『どうだ、二人とも。ゲームだと思ってスイッチ入れたらドキュメンタリー番組が始まった感想は』 「いや普通に凄いんだけどさ、ナニコレ」 『何って、この間の感謝祭でやったステージの裏側を追った番組だ。ナレーションは俺が担当した』 「あのステージ、出来上がるまでにこんなことになってたんだ……」 「衣装デザインのシーンで出てきたの、あの子スズトレの妹さんだっけ」 「うん。デザイナーやってるから、私経由で依頼したんだ」 「本職が一枚噛んでるんだもん、そりゃクオリティもばっちりだよなー」 「衣装以外にも台詞、音楽、殺陣、全部すごかった……続編の予定はあるの?」 『予定は未定だ、がしかし結構好評だったんでやるかもしれない……らしい』 「まあ好評だろうなー……折角だしあの変身シーン、もっかい見せてくれない?」 『おう。えっと……ここらへんか。再生、っと』 ケッケッケー! コノカイジョウノヤツラ、ミンナ「イケニエ」ニシテヤルゼー! 「くっ、そうはさせるか……! いくぞお前たち! 変身だ!」 「は、はい!」「了解」「お任せです!」「よーし☆」 ~♪(変身シーンのBGM) 「導くは勇気! 夢見た自分に、なるために! プリンセス・ペリドット!」 「導くは英知! 新たな光を、導きましょう! プリンセス・アメシスト!」 「導くは慈愛! 手を取りあって、守ります! プリンセス・ターコイズ!」 「導くは希望! みーんな輝け、マーべラス! プリンセス・トパーズ!」 「導くは絆! 紡いだ今が、未来を創るんだ! プリンセス・ガーネット!」 「友と踏み出すその一歩が!」「明日を拓くしるべとなる!」 「こぼした涙のその一滴が!」「笑顔届ける花を咲かせる!」 「みんなの明日を、笑顔を! 決して曇らせたりはしない!」 『夢をこの手に、光輝く未来へ! トゥインクル・プリンセス! 参・上!』 (了) 77補足:登場人物リスト21/10/23(土) 01 21 16 台詞が一言以上ある…8名 主役:タイトレ・ロブトレ・シャカトレ・マベトレ・クリトレ(小) 実況:マルトレ・スズトレ・フクトレ 台詞が一言だけ…16名 不在:セイトレ・ブルトレ・エルトレ・リウトレ・キントレ・サトトレ 衣装担当:ウオトレ(202)・リィ(スズトレの妹) 台詞担当:バクトレ・じじピ 敵役担当:リャイトレ・ビコトレ(あと描写はないですが一応他にもいるはず) 音楽担当:シチトレ・オペトレ 救護担当:チヨトレ・タキトレ まあ人数が多い分一人一人の台詞は少ないので…… あと身長150未満はカワトレがいるんですがあまりにも情報がないので今回はお休みです ≫117二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 07 37 57 マルトレがもしウマ娘名を持つなら『キスブレイズ』です ボツにした 「トレーナーちゃん……?」 「どうしたんですかマルゼンスキー先輩。私はトレーナーでなくて"キスブレイズ"ですよ」 「トレーナーちゃん……!」 「わっ……!どうしたんですかそんなに抱きしめて。それより次の安田記念応援してます! 私"マルゼンスキー先輩の走る姿が大好きなんです"」 「ッ…………! ぁぁぁ……! ごめんなさい……私が……私が負けたから……!」 由来です。 128二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 07 48 59 無かったことになったからセーフです!!! ちなみに由来は キス→スキーの反転 ブレイズ→焔→マルゼンスキーの固有 もしくは"馬の流星" なのでマルゼンスキーのトレーナーの反転 または(マルゼンスキーに無い)流星にキスをする。→もうマルゼンスキーのものではない の意味になります ≫118二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 07 38 43 ────私は、ルドルフとフランスに来ていた。 いや、旅行だけじゃなくてちゃんとした目的もある。 洋芝もといフランス、特にロンシャンの芝に脚をならすためだ。 そんなことをする目的は只一つ。 誰が呼んだか、"二度目の戴冠""ルドルフなのにナポレオンの真似事"等と称されるそれ。 ────海外遠征。 特に狙うは凱旋門賞。といっても、レースを欧州に絞る逃げを打ってるのだけど。でもバーテン大賞も取った今のルドルフならきっと凱旋門も狙えるはず。因みに凱旋門の後は何事もなければイタリアに移動になる。ジョッキークラブ大賞も取って強さの証明したいし。 その後、帰国してジャパンカップ出て海外G1の〆のお馴染み香港ヴァースを押さえて、その後有馬で走って……欧州の芝慣れした"皇帝"に襲われる香港のウマ娘が可哀想等という意見は聞かない。優しくても勝ちを譲るウマ娘などいないのだ。 「……それにしても、ここのガレット美味しい……」 「ああ。全くだ、が……些か私よりも君が注目を集めてる気がするが」 まあ、現地メディアだと"日本から来た皇帝"よりも"美女ウマ娘トレーナー"に比重が置かれてる気がするのは、嬉しいよりもルドルフを見ろという感じがある。 ……いや、でも美人と誉められるのは……と思いながら、デザートのガレット、最後の一口をぱくり。美味しい。 ────そうして、凱旋門賞当日。バーテン大賞を取り、フォワ賞でも快調だった今のルドルフにとって凱旋門賞はさながら、差し出された冠だろうか。 フランスとはいえ見慣れた道。凱旋門賞というプレッシャー。私の手は震え、じわりと汗が出てくる。 「トレーナー君」 「ルドルフ……危ないと思ったら無理しないで。必ず、戻ってきてね」 「大丈夫だとも。つい数週間前のフォワ賞の私の走りは見ただろう?」 「見た、けど。それでも、ルドルフが」 「……私は、今日が千載一遇と思える程に好調だ。流石に鎧袖一触等とはいかない強敵ばかりだが、君に世界最高の冠をプレゼントしよう」 「……わかった。無理はしないで。この場で講和に調印なんてしたくないから」 「そんなことが言える程度に頭が回っているのなら、思いの外君も大丈夫そうだ。……おっと。行ってくるよ、トレーナー君、いや……"○○"」 「うん。行ってらっしゃい、"ルナ"」 ────覇道が成されるのか。或いは折れるか。夢の先は、今だ不明瞭。 ≫157ガンギマリ頭スズトレ21/10/23(土) 08 08 00 没ルートシリーズ 1.沈黙の日曜日(スズカ) ほぼアニメ。スズトレが盛大に病むけどスズカが慰めるので結果バッドエンドにはならない 2.復活失敗(ジャパンカップ) 病むどころじゃなくスズトレが自殺しかけるが、スズカがギリギリで救助。ゆっくりながら前へと二人三脚で進む。 唯一恋愛ゲージ復活する可能性アリ 3.沈黙の日曜日(アサヒ) スズカがショックでスランプに入り、ドリームシリーズもそれ以降1度も勝てずに終わるがスズトレがフォロー。少し早く二人でトレーナーコンビを結成し以後伝説を残す。 EX.記憶喪失 スズトレが盛大に曇る。が、スズカの走りでまた一目惚れし、記憶が復活しようと復活しなかろうとまた二人で歩み始める 以上!!!!こいつら信頼がオリハルコン並に強度になってやがる ≫170二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 08 15 19 ブラトレ分岐、大したのはないけどね! 1.後一歩を埋める差 夢の中で内面のソウルと邂逅しなかった場合、トレーナーズステークス3200で勝利できなかった 大きすぎる変化はないが、かなり残念がる。後細かいレースに参加しなくなるかも? 2.流石にやめてくださいメイジちゃん ばばピが三女神に懇願されて夢に来れなかった場合 これも大きな影響はないけど、ソウルとの絆があまり深まらない EX.記憶喪失? 何らかの原因で記憶が吹っ飛んだ場合、ブライアンの成績はしばらく下がる ただししばらくした後にノウハウを構築し直すため、復活の黒狼のあだ名がつく 周りが悲しむ可能性が高いのでブラトレは記憶を頑張って思い出す。思い出した。 ぶっちゃけ重すぎる話は書けません!ってなるのでこれくらいかな ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part297【TSトレ】 ≫ ≫20ガンギマリ頭スズトレ21/10/23(土) 08 34 42 名前はもう決まってるし現在までで篭ってる意味をまとめてドンと置いとくね サイレンスアサヒ 1.スズカの由来は鈴鹿山脈、なので同じく朝日山地から 2.長編四部作の1作目のタイトル「映ろう空模様、陰る朝日」の朝日から 3.長編四部作の最後、「夜空を駆ける星々」の星々から。日=太陽も"星"だよね? 4.スズカを太陽、トゥインクルシリーズを空とし、消えた太陽が再び戻る=夜から朝になる、という繋がり 5.異なる世界で「沈黙」に消えた星が、アサヒとして夜明けの先にたどり着くことから←New!! ちな後ろ2つは後付だよ。エモい意味はいくらでも盛るペコ ≫98二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 09 29 34 「おーい、おーい、起きてー」 謎の声に呼ばれ目を覚ます。目の前には豪華に着飾った、謎のウマ娘がいた 「あっ、起きた。私の名前はア…オ…どっちだったっけ、まぁいいや。今日は貴様にお知らせをしにきたんだ」 そのウマ娘は嬉しそうに話し始めた 「まぁ単刀直入に言うと、貴様は3年以内に死んじゃうんだよね」 わけがわからない、そんな軽いノリで余命宣告されるなんか思ってもみなかった。何か言おうとしても口が動かない、声が発せない 「わけがわからない?そりゃそうだ。死因まではわからないけどあんなもの大量に飲んでるしさ、不摂生じゃない?」 それを言われると何も言えない、間違いなく体に悪いけどやめられないもの 「図星みたいだね。死にたくない?そうだろう、だから君をもうちょっと生かしてあげようと思って」 色々疑問はあるが生かしてくれるならなんでもいい、まだ死ぬには未練が多すぎる。もっとウオッカとともに歩みたい、何より悲しむ顔は見たくない 「イイネ、同意見だ。私もウマ娘の悲しむ顔はできるだけ見たくないからね。じゃあ貴様の未来を保証してあげよう、条件付きだけど」 不穏な言葉が聞こえた、なんだろう条件って 「大丈夫さ、ちょっと行き場のないウマソウルいくつか混ぜるだけだよ」 全く大丈夫そうに聞こえない、ウマ娘になるってことですか 「そうそう、まぁ消えかけのウマソウルだから精神がどうにかなったりは無いと思うよ、多分」 不安だけど生きるためだ、受け入れよう 「よし、それじゃ決定ね!じゃあ新しい人生の続きを楽しんで!私もたまに遊びに来るね!じゃ!」 視界が暗転していく…不安がこみ上げてくる…まぁ大丈夫だろう、信じるしかないか… 99二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 09 30 03 目を覚ます、そこに俺はもういない。いるのは酷く巨大な、歪な色のウマ娘 「うわっ…めっちゃでかくなってる…マジっすかこれ」 それでも俺の人格までは変わっていない、これからも変わることはないだろう とりあえずまずは担当に連絡しておこう 「もしもーし、ウオッカっすか?サブトレっすよ、俺もウマ娘になっちゃったっす。」 「マジで!?メンタルとかは大丈夫なのか?」 「喋り方がこんなのになっちゃったっすけどそれ以外はまだ大した影響無いっすよ」 「ならよかったぜ、なんてったって大切なトレーナーだからな!」 「俺…今めっちゃ嬉しいっす…今後ともヨロシクっす」 「おう!よろしくな!」 続くかもしれない ≫129フジトレママ 不健康コンビ21/10/23(土) 09 56 36 「食育の時間ダヨー……!!」 「か、帰ってくださいフジトレさーん。わ、悪かったですから!1カ月カップ麺生活してたのは謝りますからぁ!!」 「し、しっかり押さえててくださいケツさん!っていつもの数倍力強い!!!」 「アケナサーイアケナサーイ」 「タ、タバコさんからも誤ってください!!」 「え、ええ!?うぃ、ウィダーだけで半月生活しててごめんなさい?」 「謝ってるのは一週間前に聞イタヨー!!!」 「わー!ごめんなさいー許してー!!!」 「許してくださ、あ、だめだ抑えきれな」 「オープン、セサミ!!!」 SE:ドンガラガッシャーン 「……君たちには直々に自炊を教え込むよ、いいね?」 『イエス、マム』 ≫140二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 04 38 「可愛いくなっちゃったねトレーナー…そうだ!テイオーお姉ちゃんって呼んでみてよ!」 「…あのなぁテイオー。見た目は幼くなったけど精神は大人なんだ…」 「えーでもスーパークリーク達…」 「…よそはよそ!」 「うーん…目線が低いな!」 「おい…大丈夫か?気分が悪かったり…」 「いや全然体調はいいんだけど…この歩幅でトレーニング場に行くの大変だなと…うおっ」 「運んでやるから動くなよ」 「ブライアン…ありがたいけどなんで肩車…」 「…小さい頃の私みたいですわね」 「そうですわねぇ…まぁすぐ戻るだろうし構いませんけど」 「…ふふ、良ければ写真を撮ってお祖母様に送りません?」 「いいですわよ…っと。これで、送信ー…どんな反応しますか…早!?」 「えっと…今すぐ戻って顔を見せに来なさい…お祖母様…」 フクトレも書こうと思ったがちょっとシャレにならなさそうなので断念! ≫157二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 19 00 「…………え、お兄ちゃん?」 「うん。いやー流石にこんな事態は予想できないよね。今の私って7歳くらいのお姉ちゃんそっくりだったりして♪」 「……………………」 「あれお姉ちゃん? おーい、って放心してる。珍しいねこんなお姉ちゃん」 「…………ひ」 「ひ? え、どうしたのお姉ちゃん。なんか物凄い何かの覚悟を決めた顔してるけど。……掛かってない? というかたぶん絶対いらない覚悟だよそれ!」 「ひ……光源氏……!」 「え?」 そしてお兄ちゃんは──逃げた。 しかし回り込まれてしまった。 うまぴょいうまぴょい ≫163二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 26 29 パラシンウマ娘世界線 こんにちは!言うっちまうスレの業を一身に背負うウマ娘!パラレルシンクロン!略してパラシンちゃんです! 今日は初めてのG1! これに勝てば、私も一流の仲間入り! お父さんも高知からはるばる応援に来てくれてますし、負けられません!え?お母さんは来てないのかって? お母さんなら10年前、暴走ウマ娘の集団に轢かれて死にましたよ?原型が残ら無かったんで推定ですけど...おっとレースが始まりますね!逝ってきます! ────────── 「先頭はパラレルシンクロン!1馬身離れてセッショクジコ、並んでアタマデサッカー、並んでドタマカチワリボーイ」 第4コーナーを曲ってここで一気に突き放し(ボキ グチャドカバキィボコ ───────────── 「言うっちまうニュースの時間です。昨日行われたG1〇〇で一人のウマ娘が転倒。その後、後続のウマ娘に轢かれ命を落としました。ご冥福をお祈りします。」 「首が見つかっていないとの事で見かけた方は下記の番号まで連絡をお願いします」 badend ≫172二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 36 25 「……ちんまりとなっちゃったね。トレーナーさん」 「もうやだぁ……早く人間になりたいぃ……」 「妖怪人間?まあドラマもやってたし知ってるよね……うーいよしよし。泣かない泣かない」 「グスッ、ウッッ……!ネイチャァ……!!」 「うんうん。抱きつくのはまず鼻かんでからねー」 「しっかし、またえらく縮んじゃったねぇ。120センチくらいってとこ?」 「いっそ服も一緒に縮んでくれればいいのに……」 「目の前で変わるの初めて見ちゃったよ。シュルシュルシュルーってどんどん縮んでくんだね」 「私もいつも朝起きたときに気づいてたから、実感したのは初めてかも……」 「とりあえず代わりの服は、今はあたしのジャージでいっか。下着についてはー……うん今日だけでもまとめて昼休みに買いにいこうね」 「うん……お願い」 「お願い?いや、抱えて行くから一緒だよ」 「……そっかぁ」 「……午前中のトレーニング予定、どうしよう」 「ちょっとこの状態のトレーナーさんは目を離せないよねぇ」 「ごめんね……。でもこの体勢は、ちょっと……」 「?いいじゃんいいじゃん。あすなろ抱きって言うんでしょ?これ。よくしてもらってたし、お返しだよ」 「やっぱり、されるのは恥ずかしい」 「……フッフッフ、顎も余裕で頭頂部に乗っけれる身長差よ。アーーー」 「やーめーてーぇー!頭に響くー!」 ……うちのトレーナーさんはどうなってもかわいいんだから困る。いや困らない。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part298【TSトレ】 ≫10二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 58 04 なら長いの上げるね 凱旋よ ーーー待ち望んでいたこの日が来た。 僕ーーーサトノジャッジはパドックで控えながら今日までを振り返る。 ーーーダイヤが取れなかったこの舞台に挑むことを最終目標に、僕はトゥインクルを駆け抜けてきた。 ジュニアでは負けたことも多くて、何度も悔しい思いをしながら走り続けた。 クラシックからシニアには勝ち星を多くあげ、審判者の異名とともに強豪ステイヤーとして周知されるようになった。 ダイヤモンドS 菊花賞 そして有馬 並み居る長距離レースを制した僕は、長距離の王者として名を上げた。 そしてシニア後半はいよいよ海外へ。 シニアに入ってから洋芝のコースで練習することを軸とし、海外のウマ娘と競い合うこともした。 ーーー前哨戦では見事一着。ダイヤと同じく勝ち星を上げた。 そして因縁の地、この凱旋門賞へ来たのだ。 11二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 58 38 …回想を止めてもう一度レースを確認する。 凱旋門賞は右回りの芝2400m。長いストレートと急勾配の坂にカーブがある。 (僕にとってこのクラシックディスタンスの距離は問題ない。気になるのは別だ) 今回はダイヤの時とは違い良馬場。…まさしく千載一遇のチャンスだった。 (コンディションも最高、…ここで脚を潰しても構わない。だから…) 音が止まる。頭を振り上げ目を見開く。 (僕は…勝つ!!!) ゲートが開くと同時に飛び出した。 まずは1000m近い長い直線を駆け抜ける。 僕が選択したのは追い込み。故に最後尾に付きつつまずは観察する。 (先行が多い…一番人気の逃げが一人か) 洋芝を踏みしめる感覚は慣れていることもあって今の所問題はない。 集団のペースも悪くない、この調子ならスパートまで足りるはず。 (不確定要素は大分少ない…となれば後は僕の実力次第か) 400m、坂にさしかかる所で集団のペースが更に早くなる。日本のようなハイペースなレースへ。後ろから見ていた僕は気づいた。 (あの前の一人がこのレースをコントロールしてる…!) レースの流れを掌握し、そのスペックですりつぶす。この走り方はまるでーーー (キタちゃんとキタトレの走り…!?) ーーー最後の舞台で相手することになるのが、あの二人の走り方とは何とも皮肉なものだった。 (彼女が何を思ってるのかは知らないけど、簡単に潰れたりはしない!) そう思いつつ僕はついていく。気づけば直線ももう終わり際だった。 ここまで急勾配の登り坂でハイペースの為、全員のスタミナは加速度的に削れている。 だがここにいるのはヨーロッパでも並み居る強豪ステイヤー達、スタミナ切れを起こした者はいなかった。 12二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 58 55 1000m地点、丁度坂を登りきった所で入るカーブ。曲がりながら降りるという膨らみやすい部分だった。 集団はインを抑えて走る。僕も前についていく。 ただでさえ速い今回のレースで下り坂である。 当然のように加速し、普段なら行かない巡航スピードで走り続けた。 一歩バランスを崩せば置いて行かれるほどの高速でなお喰らいついていく。 緩やかに曲がって下りきった所でくる偽りの直線。 (スパートは…ここ!) 何時ものようにスパートをかけ、『僕』に制御をまかせる。 ーーー光の羽根が開く。世界を塗りつぶす。 ぐんぐんと加速しだしていく体、残るスタミナもゴールまでなら足りる。 光として迫る、迫るが… (足りない…追いつけない…!) 同じようにスパートを駆け出した彼女らに追いつけない。 じりじりと詰まってはいくが、この程度では到底先頭には追いつけない。 …それはつまり僕が遅いということだった。 (届かない…ここで終われないよ…) 13二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 59 14 「トレーナーさん!」 微かな声が聞こえる。顔を上げて観客席を見る。 「ダイヤ…」 (そうだよね…こんな所で折れたりはしない!僕はサトノジャッジだ!) 「僕は負けられないんだ!!!僕達のためにも!!!」 そう叫びターフを踏みしめる。 (だからここで限界を超える!これが最期だって構わない!) 僕とともに無理矢理力を引き出していく。 脚が軋み、痛みが走る。体温も高まり全身が熱くなる。 ーーー光の羽根は更に大きくなる。 輝きを増して、直視出来ないほどの眩い光を放ちながら一筋の光となって駆ける。 現世に降臨した天使のように輝き続ける。 ふと誰かが呟いた。 「本物の天使じゃないか…」 その日、競馬場に詰めていた全ての人が光を幻視した。 14二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 59 30 …感覚が薄れていく、視界も音も痛みも。 偽りの直線はとうに超えて、最終直線へ。 前にいた集団を割りながら追い越し、先頭の彼女へ手を伸ばす。 約500mの直線は長くて短い、最も僕にはもう距離感覚も分からないが。 今の僕がいるのは何もないような真っ白な感覚、いや領域。 …分かっている、ここに辿り着けるのは今回だけだと。そして二度とこの世界には入れないことも。 (それでも僕は選ぶよ、例え走れなくなっても。) 僕の全てをこの僅かな時に注ぎ込む。 感覚が消える。でも気配だけは感じる。 前を走る彼女に近づいていく気がする。 手が届く、もう少しで追い抜ける。 僕は彼女を… 瞬間、意識が引き戻される。 ーーー掲示板に輝くクビ差二着。 …僕達のそれは世界には後少し届かなかった。 15二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 10 59 47 地下バ道にて、痛む脚を引きずる僕に降りて来ていたダイヤが近寄ってくる。その隣にはキタちゃんとキタトレの姿も。 ダイヤは僕を何も言うことなく抱き締めてくる。 「…う…うあ…あっ…ぅぅ…」 僕の目からら悔しいのか何なのか分からぬままに涙が落ちる。 「トレーナーさん…」 ダイヤの目からも涙が零れ落ちていく。 それからずっと、二人で泣き続けた。時間も分からないくらいに、抱き締め合ったまま。 ーーー僕達の夢はここで終わった。 全てを終えて日本に帰る飛行機の中で、 僕はキタトレとこの先のことを語っていた。 「まだ走る気でしょう?」 「うん…もう全盛期ではなくなったけど、まだ走るよ。…だから付き合ってくれる?」 「もちろんよ、貴方がやめたいというまでいくらでも。それにしたいことも増えたしね。」「…?」 「凱旋門賞、私の手でいつか取らせて見せるわ。…その時は見に来るかしら?」 「うん、約束するよ。」 「なら約束ね。…さあ、まだかかるから寝ておきなさい。」 …眠る前の彼女はそれは綺麗な声だった。 ≫21二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 11 05 05 妄想に火をともせ。TSに概念を捧げよ。 頭サイゲの名の下に、このスレの1ヶ月記念を言祝ごう。 見るが良いこの末路を。人類史そのものが行った足切り。 敗れ去った歴史の悪意の果てが、これだ。 だが嘆くことは無い。何故と被害者ぶることも無い。 男性トレーナーを自然淘汰ではなく、 自発的にTSしたのがスレ民の回答であったのなら、 その役割が君たちに回ってきただけの話。 我が名は頭サイゲ。 性癖と曇らせを見渡す目をもって、 この結末を予期した者。 そして、担当とトレーナーのイチャイチャを、 彼岸より見届ける者だ。 空想の根は落ちた。 原作からの信号は途絶え、担当はタ性破され、 この「言うっちまう」は、ひとりぼっちの星となった。 性転換異聞史現象。侵食され、ウマ娘化したトレーナー。 もはや正しい秩序は無い! 担当の脳を守るトレーナーはいない! 何一つ、味方となるものはいない。 この地では、お前たちこそが「メス」なのだから。 だが、ことTSにおいて、善悪による優劣は無い。 お前たちがまだあきらめないと言うのなら。 あのときと同じく、何もかもメス堕ちしたこの状況で、 まだ属性盛りを臨むと言うのなら。 愚かしくも、力の限り叫ぶが良い。 惜しげも無く概念を重ね、 あらゆる負債を積み上げてなお! 希望に満ちた、「言うっちまう」はここからだと! ハハ、フハハハハハ、ハハハハハハ! ≫26二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 11 09 35 ゲーム実況部でフライトシミュレーターで駄弁りトーク予定で来たらフクトレマルトレスズトレ三人が外見子供に変化し出してばりクソ焦るマヤトレ「あーお客様、当機は、羽田空港から〜神戸空港へ順調なフライトを〜」 マルトレ「ん?スズトレなんか縮んでね?」 スズトレ「え?嘘でしょなんか本当に縮んでる……!?」 ryフクトレ「お、お客様ーー!?」 32次元好きの匿名さん21/10/23(土) 11 12 12 フクトレ「やべ俺も縮んでるわ」 マヤトレ「メーデーメーデー!緊急事態ヤマノ航空755乗客に緊急事態!メーデーメーデー!!緊急着陸を要請する!!」(操作を放棄して毛布を持ってくる) ≫852/?21/10/23(土) 11 56 27 「はぁ…ふぅ…。ありがとう、ヤエ。お疲れ様」 「トレーナーもお疲れ様です」 「悪いね。毎日付き合ってもらって」 「もう10年以上一緒にいるのに今更悪いも何もありませんよ」 「それもそうか。明日もよろしく頼む」 俺たちがトレセン学園に来てからおよそ半年が経つ。トレーナーと言っても、やっていることは道場にいる時と大きく変わらない。ヤエの側にいて一緒に鍛錬をするだけ。そもそも師匠と違って俺は指導という立場に向いていない。師匠はそれを分かったうえで「必ずいい経験になる」と言って俺たちを送り出した。ヤエも最初こそ驚いていたが、割とすぐに「よろしくお願いします」と受け入れていた。 基本的なメニューをこなし、ヤエが休憩の時間に俺はそのメニューを少し軽くしたものを行う。トレーニングの終わりには、今のように俺のペースに合わせて一緒にスタミナの続く限り走る。そんな毎日だ。意外と楽しいと思えてしまう程度には、俺はこの生活に慣れていた。 ただ、右も左もウマ娘がいるという環境には、いまだに胸がざわつく。それに加えて今は… 「そういえば知っていますか?最近トレセン学園で起こっている、トレーナーがウマ娘になってしまう現象のこと」 ふいにヤエが話し始めた。そう、そのことだ。 「…もちろん、耳にはしてる」 「起こる頻度も因果関係も不明ということらしいです。…正直貴方の事情を考慮するなら、この場を離れるべきだと私は思うのですが…」 「他人の心配ができるようになったなんて、成長したね、ヤエ」 「…茶化さないでください。それに貴方は他人じゃないんです、もう家族なんですから…」 「…」 「それに知っているんです。最近貴方が時々苦しそうな顔をしていることを。その眼の先にはウマ娘になってしまったトレーナーの皆さんがいました。怖いのでは、ないですか」 「やっぱりヤエには気づかれてたか。…ああ。怖い、怖いさ。どうしようもなく。この現象を知ってから、いつも不安に苛まされている。いつ自分が消えるのか、もし変わってしまったらどうすればいいのか、そんなことばかり、考えてる」 「だったらどうして…!」 そう理由だ。俺が学園を離れない理由。ヤエを一人にできないから?師匠に頼まれたから?きっとそれもある。その理由は正しいが、でも真実ではない。 「…失礼を承知で聞きます。もしかして、貴方は―」 863/?21/10/23(土) 11 57 04 「すいません。感情が昂っていたとはいえ、無遠慮なことを聞き過ぎました」 「いいよ。ヤエが心配してくれているのはよく分かる。それに俺たち間に遠慮はいらないって言ったのはヤエだろ?だから謝るのは俺の方だ。心配させてすまなかった」 「…何が起きても、起きなくても、私は貴方の味方です。それだけは、忘れないでください。それでは、また明日、よろしくお願いします」 「ああ、また明日」 ヤエの問いには答えられなかった。真っ先に否定できなかったのは、それが真実として、心のどこかに昔からあったから。認めてしまえば崩壊する小さな願いが、まだ俺は捨てきれずにいたらしい。 寮に帰り、晩御飯を食べ、風呂に入り、軽いトレーニングを行って寝る。いつもと変わらない流れ。そのはずだったのに。 それは俺の人生において、もっとも長い夜だった。 874/?21/10/23(土) 11 57 42 『こんばんは。―さん。いえ、今はヤエノムテキさんのトレーナーさんでしたか』 「…誰ですか」 『それは今特に関係ないことです。どうしても気になるなら、貴方自身の深層心理との対話、とでも思っていてください』 「これは、どういう状況なんだ?」 『単刀直入に言うと、最終確認をしておこうと思って』 「確認?」 『そう。貴方の願い。人間の身で努力する貴方は、確かに今、常人を逸脱するレベルまで上り詰めました。でもそれはあくまで「人間」という括りの中での話。分かっているとは思いますが、「ウマ娘」には未だ遠く及ばない』 「そんなくだらないことを言いに、わざわざからかいにきたのか」 『いいえ。重要なことです。一度、いえ何度も思ったことはありませんか?例えば、妹さんと走って負けた時。悔しかったですよね?悲しかったですよね?でも何よりこう思ったはずです。「どうして自分はウマ娘じゃないんだろう」って』 「…っ!言うなッ!」 『そうです。その反応が真実です。だってその通りじゃないですか!ウマ娘だったら妹に負けることはなかった。両親も走ることを認めてくれた。終わりの見えない、強くなるとかいう呪いに縛られることもなかった。こんなに苦しい思いをすることはなかったんです。』 「黙れ。黙れっ。黙れッ!」 『本当は親切心ですぐ変えてしまおうとも思ったんですが、一応意思確認はしておこうと思って。ウマ娘になれば貴方は「走り」を手に入れられる。今までの努力で得た力なんかよりも、もっと大きいものを手に入れられる。幼い頃に諦めた夢を、また追うことができる。悪くないどころかいいことづくめじゃないですか!…さぁ、どうします?答えが出るまで、私はずっと待ちますよ?』 「…お、れ、は」 A:ウマ娘に、なりたかった。 B:違う。俺はただの人間だ。ウマ娘にはならない。 『まぁ、この答えに意味はないんですけど。それでも、過程と結末は少し違うかもしれませんね。それではさようなら。どうか、目が覚めるような現実を』 89二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 11 59 31 プロフィール(?は更新予定) 担当:ヤエノムテキ 身長:176cm 年齢:27歳 スリーサイズ:?―?―? 容姿:??? 概要:人の身で『走り』の限界を追い求めるトレーナー。指導だけでなく自身もともに走り、鍛錬を続けている。 幼少の頃は走ることが何よりも好きだったが、ウマ娘である妹との勝負で圧倒的な敗北をし、超えられない壁を思い知らされる。それでもなお諦められずになんとか強くなる道を模索していたが、あまりにも『走り』に固執するあまり家族からは見放され家出をする。トレーニングをしつつホームレス生活をしていたが、ある日限界がきて倒れてしまい、それをヤエノムテキの祖父に保護された。以降は彼を師として道場で生活をすることとなる。(この時点でトレーナーが17歳、ヤエノムテキが5歳という設定) ヤエノムテキのトレセン学園入学が決定するのと同時に彼女のトレーナーとして学園入りをする。そのためトレーナーとしての経験は皆無。 妹との勝負と言われた言葉は彼のトラウマとなり、ウマ娘恐怖症を発症していたことがあるが、ヤエノムテキとの出会いと道場での生活を経て少し克服した。 性格:??? 脚質:芝:A ダート:A 逃げ:G 先行:A 差し:G 追込:G 短距離:E マイル:B 中距離:A 長距離:A TSの経緯:大人になっても捨てきれなかった、幼い頃の、小さな願い。 担当との関係:ヤエノムテキが幼い頃から面倒を見ていた家族。義兄と義妹。道場の仲間。 ≫114"よみかへる" 1/8+121/10/23(土) 12 51 38 第10回トレーナー対抗。最早恒例と化してしまったこの行事は、トレーナーの選手登録が許可され、そのレース活動が本格化してきた背景から、部門を一般職員(ウマ娘化してる時点で一般ではないような気もするのだけど)と選手職員に分けるようになった。 しかし。その選手職員部門において、トゥインクルシリーズに選手登録していないにも関わらず、特別審査において全ての審査員を“神懸った”走りで黙らせ、出場権を獲得したトレーナーがいる。 地下バ道を歩く。何度歩いてもトゥインクルシリーズのそれとは異なる高揚で落ちつかなかったその道は、今は別の理由で私の胸を波立たせる。 また、“あの人”に会ってしまう。また、“あの人”と走らなければならない。 以前、聞いたことがある。なぜトゥインクルシリーズに出るつもりはないのに、このレースだけは出るのか、と。 “彼女”は答えた。「あの子が、どうしても見たいというから。」 このレースを侮辱しているように聞こえるその言葉に、“彼”のかつての走りを踏みにじるようなその言葉に、思わず頭に血が上りかけたが、すぐにその熱は霧散してしまった。 “彼女”が、途方も無く寂しげな、何かを諦めたような顔をしていたから。 本バ場入場。割れんばかりの歓声が会場を包む。彼らにとって、最早このレースはトゥインクルシリーズで走る姿を見せない“彼女”の走りを一目見るためのものとなってしまった。この空気に多少の苛立ちは覚える。ただ、それよりも、今私の中にはある一つの使命感が───ともすれば強迫観念ともとれる感覚が───渦巻いていた。 「勝たなければならない。“彼女に”。」それが、“彼”の親友だった私にできる唯一の手向けであって、“ミソギ”だと思うから。 レース場には、小雨が降っていた。 116"よみかへる" 2/8+121/10/23(土) 12 52 26 『さあゲートイン完了。出走の準備が整いました!」 興奮が抑えきれない、という様子で実況が告げる。芝2000。各選手、それぞれ漲らせたその感情は、俺たちが先程出場した一般部門のそれとはまるで違う。勿論実際にプロの競技に出場しているという矜持もあるだろう。だけれど。そんな明瞭とした感情だけではきっとない。 「この“ケガレ”を、断ち切らなければいけない」 そんな悲壮めいた決意が、発バ機の中を渦巻いていた。きっと熱に塗れた観客には届かない、しかし俺たちトレーナー陣にははっきりと見て取れる、そんな哀しい意志表明が。俺も祈るような気持ちで唾を飲み込む。照らせなかった影。いや、照らすべきではなかっただけかもしれない。わからない。一緒に走ったあの夜に差し伸べた手が、結局正しかったのかどうかも、今は。 『スタートしました!』 各バ一斉のスタート。出遅れはない。6頭立てのレースとは思えない歓声が上がる。やはり先頭は“絶対なる逃亡者”サイレンスアサヒ。“終わりを告げる者”メジロフィナーレがアサヒをマークし、“オムニポテンシャル”アグネスデバイスはその後方でレースを俯瞰し、最後方で“雷鳴”シンボリマティリアルと“審判者”サトノジャッジがそれぞれの出方を窺っている。 “彼女”は、デバイスの後ろ。後方集団の只中とは思えないほど不気味な静寂を纏っていた。 117"よみかへる" 3/8+121/10/23(土) 12 53 02 現在はアサヒが異常なほど正確なラップを刻むことでレースの主導権を握っている状態。しかし惑わされることなくフィナーレは闘志を溜め込み増幅し、デバイスは周囲の状況を解析することで適応し、マティリアルは来るソロパートの為のクレッシェンドを刻み続け、ジャッジは彼女たちが犯す罪を殿から見極める。ここまでは各々の理想的な展開だろう。 そんな中、やはり“彼女”は最早“異物”とすら呼べるほどに静かだった。まるで彼女を我々が見ること自体が“禁忌”とでも言わんばかりに。 思い起される。“アイツ”が消えた日。不気味なほど静かだった朝。仄暗い洞の中に飛び込むかのような不安。俺たちが、“アイツ”をもっと見ていたならば、“アイツ”がもっと俺たちを頼ってくれたならば。 終わりが動いた。第3コーナー。俺の弟は下りを味方に早め抜け出しを図ったようだ。少し掛かっているようにも見える。だがここまできたら行くしかない。確かに直線に入ったならばあとは昇る朝日を眺めるだけとなるだろう。事実最後方からは雷鳴と審判が迫り、万能機械も分析が終了したようだ。だが、山際の旭日を捕まえることは勿論容易ではない。逃げる黎明はその歩みを早めもせず遅らせもしない。これも想定内なのだろう。 “彼女”は、未だ幽寂としていた。 118"よみかへる" 4/8+121/10/23(土) 12 53 30 357。私だけが直線に入る。終焉が溢れんばかりの闘志で追い上げてきている。万能機械は私の上がり3ハロンを読み上げるかのように処理を加速させる。雷鳴も音と光の感覚が狭くなってきている。審判の時も近くなってきているという実感もある。 “彼女”の事は、考えない。きっと、振り向いてはいけない。気配が揺れ動く。 300。後ろからの猛追。だけれど。このままのペース。きっと届く。いや、確実に届く。 笛の音が、聞こえた気がした。 250。50mから急坂が迫り、逃げ切るには不利だ。後ろもそこを狙って差し切ろうとしている。だが私は織り込み済み。そのための、ペースを落とさない“逃げの差し足”は、残してある。 鼓の音が、響く。 200。坂にかかる。足が重くなる。背筋が凍る。来た。“来てしまった”。振り向いてはいけない。 150。時が、止まる。凶兆が、迫る。 100。雷鳴を纏う。八百万を見定め。千の命に裁きを下し。そうして終わりを告げる。 最早、此処は彼女の國。生まれる筈の千五百は、未だ来たらず。 80。そうして、朝日は捕まる。振り向く。 黄泉に、返される。 119"よみかへる" 5/8+121/10/23(土) 12 54 04 『やはり来ました!逃亡者を猛追!その差は3バ身2バ身1バ身と縮まっていく!!』 周りから歓声が沸く。 来ないで。そう願ってしまった。グルーヴが、震える私の手を握る。このままでは、きっとまた“彼”が戻ってこない。でも。そう思ってしまうことは、“彼女”にとってこれ以上ないほど残酷なこと。 だって。 『今!絶対なる逃亡者が捕まった!そのまま差し切る!やはり強い!!後ろの子たちは届かないか!!!』 “彼女”も、あんなに哀しそうな顔をしているから。 『“マチカネオオハラエ”!今回も彼女がこの場を祓いきった!!!!』 見てはいけなかった。照らしてはいけなかった。けれどこうして千五百を優に超える観客の元、彼女は再び白日にさらされる。 見られた“彼女”は、何を思ったのか。 120"よみかへる" 6/8+121/10/23(土) 12 54 37 「ここにいたか」 観客も出払い、夕日の沈む頃。観客席の手摺に掌を置き、目的の“彼女”が佇んでいた。 「ああ。“トウカイテイオー担当トレーナーさん”ですか」 “彼女”が、微笑みながら振り向く。明らかに他人行儀なその呼称に、近づこうとした心の距離が離されるのを感じる。だが、これも“彼女”の気遣いである、ということは分かってしまっている。“彼”の面影が見えないよう。“彼”の魂が“彼女”の魂の中に認められてしまわないよう。だからこそ遣る瀬無い。嫌な処で聡く、誰にも言わずに気遣いをしてしまう、そんなことだけが似てしまって、余計に喪失感が迫る。 特に答えることもせず、無言で隣に立ち、佇む。 “彼女”は拒まない。結局。誰よりも孤独なのは、きっと“彼女”の方なのだ。 「……私の独り言ですから、聞き流してください」 “彼女”は独り言ちる。俺は、答えない。きっと、応えてはいけないのだから。 「“彼”は、私を乗り越えられると。私に囚われてしまっているあの子を祓ってくれると。無責任に思ってしまっていました」 “あいつ”ならやれる。思い込んでいた。 「畢竟、“彼”には、重荷すぎたようです。それでも捨てればよかったものを、私とあの子を抱え込んだまま、潰れてしまいました」 本当にダメになったら溢してくれる。そう思ってもいた。結局俺もそうできなかったのに。治った筈の傷が、痛む気がした。 121"よみかへる" 7/8+121/10/23(土) 12 55 08 「私。実はこの脚を折ろうかともしたんです。そうした人もいる、と憶えていましたから」 思わず顔を見てしまう。目には泪が滲んでいた。掛ける言葉は、見つからない。傷が、悼む。 「でも。“彼”の証を傷つけてしまうことが。あの子の拠り所を壊してしまうことが。どうしても恐ろしくて。そんな勇気もない自分も嫌で」 また一つ。似てしまっているところが見つかってしまった。忌むべきことに、俺たちの心情には、悪影響でしかなかった。手摺に雫が落ちる。震える手を取る資格は、きっと俺にはない。 「私は求められてしまっている。あの子に。世界に。本当に求められるべきは私ではなかったのに。怖い。きっと、あの子に縋られたならば、私は競技にも出てしまうでしょう」 “彼女”は、きっと、出てしまえる。そして間違っていることを、現世とあのウマ娘は是としてしまっている。 「そして、その先に、何があるのか。きっと善いものではないでしょう。ともすれば、あの子も壊してしまうかもしれない」 黄泉戸喫。あのウマ娘は既に喫してしまっている。其処から引っ張り上げるのは、いかなる御業でも無理に等しいだろう。 “彼女”が、顔を手で覆う。首に巻かれた札は、泪が垂れても湿らない。零れ落ちる雫が、蛆にも玉にも見えた。口はおろか、指の一本さえ動かなかった。全てが、遣る瀬無かった。 122"よみかへる" 8/8+121/10/23(土) 12 55 40 「お姉ちゃん!」 “彼女”がハッとする。泪を拭い振り向く。 フクキタルが、“彼女”の胸に飛び込む。そんな、全てが誤っている光景に、思わず目を背ける。 「すっごくカッコよかったよ!お姉ちゃん!」 「ふふ、ありがと。フク」 「ねえお姉ちゃん、やっぱり……」 眉がひくつくのが、自分でもわかった。 「ダメ」 見ると、フクキタルの頭に、“彼女”が手を乗せ、ゆっくりと諭すように撫でている。 「言ったでしょう?貴方のサポートに専念したいって。ドリームシリーズは年2回とはいえ、みっともない走りは見せられないんだから」 ああ。“彼女”の選択は、既にフクキタルに委ねられている。意志薄弱と罵ることが、どこまでも部外者の俺たちにできるだろうか。爛れ切った彼女の腕では、あの仄暗い洞に蓋をすることはきっと出来やしない。 フクキタルは、少し悩む素振りを見せ。 口を開く。 「あのね。お姉ちゃん。私、トレーナーになろうと思う」 道反之大神は、既に姿を消したというのに。 123"よみかへる" おまけ21/10/23(土) 12 56 07 マチカネオオハラエ 適性:フクキタルと同じ 成長率:スタ20賢さ10 固有【来てはいけません】 スキルを8回以上発動していたなら、残り200m以降で黄泉返りを果たし、速度をすごく上げ、周囲を委縮させる 初期スキル 雨の日○/トリック(後)/静かな呼吸 覚醒スキル 差しのコツ○/(トリック(後)の金スキル)/鋭い眼光/潜伏姿勢 劇中では雨で1,差しコツで2,中盤の潜伏姿勢で3,ドベ太郎の掛かりで4,笛の音(好転一息/他習得)で5,鋭い眼光で6,揺れ動く気配(臨機応変/他習得)で7,末脚(他習得)で8になって発動。 ご覧の通りどの距離でも発動する代わりに中々バクチなスキル構成。 ≫142二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 13 10 26 「……るーどーるーふー……」 「……えっ?」 何度目かわからぬ朝のトラブル。今日は……幼児化だろうか? 「……あ、記憶はそのままだよ」 「……成程。流石にそっちも退行していたら私も難儀しただろうからそこは不幸中の幸いか」 「あ、ご飯作」 と言ってベッドから出たらパジャマのすそを踏んづけて転んだ。案の定である。 「……今日は私が作ろう。君はそこで……」 「……抱っこ」 「え?」 「……いや。ご飯出来たら抱っこして運んで欲しいな、って」 「……全く、君という者は……」 ────その日は結局、抱っこだの肩に乗せてかつての視点の再現(私の肩に乗った結果は高すぎて失敗した)や色々遊んだりして寝た。 翌日、私の視界は彼女の胸に覆われていた。 柔らかかった。でも手を出さなかった。ルナ耐えた。 ≫156二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 13 19 26 猫 「どうしたんだ…オマエ。」 「にゃ〜。」 「ここ、俺の家なんだけど…」 「にゃ〜。」ゴロゴロ 「ん?どうしたんだ?」 「にゃ〜」ナニミテンダヨー 「そいつが、気になるのか?」 「にゃっ、にゃっ」ヤンノカオラー 「…そいつカマライゴンって言うんだよ。仲良くしってやってくれ。」 「にゃ〜。」ペロペロスルナー (カマライゴンって喋れるのか…本当に何なんだこのぬいぐるみ…) ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part299【TSトレ】 ≫135流れ止まってるし供養21/10/23(土) 16 07 54 「…………なあボノトレ」 「何マヤトレ。ていうか妙に手際よくない? やっぱカレーって子供に受けるから?」 「パパノトップガンに仕込まれたからかなぁ。なんかカレーの作り方は一緒にいた怖い人たちと滅茶苦茶揉めてたけど」 「あーそっちか……。まあ美味しく作れるならこの際なんでもいいや」 「それはそう……ってそうじゃなくてあっちの二人のことなんだけど」 「あーうん。そうだねぇ……」 「おうジャ…カレトレ邪魔すんな! これからカレーへお砂糖にスパイスに素敵なものぶち込んで虹色のキングに変えてやろうってんだからよ!」 「あれ私達も食べるんだよさせないからねゴルシ! まあゴルシなら普通に食べられる範囲で終わる気もするけどそれはそれ!」 「あー? てめえんだこら優等生がふざけたツインテしやがって。よっしゃ髪結び直したろ」 「え、ちょっと止めてゴルシ! このツインテールは私の魂……ああああ!」 「なんだなんだちょっと韻踏みやがって頭李徴か?」 「踏んでない! 会長のギャグくらい踏んでな……にぅ!」 「いやなんだよその鳴き声舐めてんじゃねーぞ。はい出来た。これで今のお前はツインテからツーサイドアップな」 「ああ、力が抜け……おのれ……ゴルシッ」 「いやだからなんだよそのふざけた断末魔」 「よしほっとくか」 「まあゴルトレをカレトレが引き受けてくれるなら無難に作れそうだしいいんじゃないかな」 「まったく普通に作ってくれるならゴルトレも頼りに……な……るの……に……?」 「え、なにこの虹色に光るカレー。ちょっと目を離したというかカレトレとゴルトレの方見てた間に何が起こったの……?」 「ふ、妨害される可能性を考えず俺が計画を話すと思うか? ──35分前に実行したよ」 「まだ食材の用意してたとこのはずなんだけど!?」 「ていうか何をどうやったらカレーが虹色に光るんだよ!」 この後無事この謎カレーを皆で食したものの『普通に美味しい』としか言えない味だったので4人まとめてなんとも言えない顔になったのでしたとさ うまぴょいうまぴょい ≫136二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 16 16 24 マルトレ「なぁ俺別に不健康な生活してないんだが」 タバコカフェ「お前も相当細いが」 タマトレ「寝るときノーブラと聞いとるで不健康や」 カフェ「料理は……あなたと……ウオトレさんが頼り……です……」 マルトレ「じゃあウオトレがいるなら別に」 ケツカフェ「料理なら僕もお手伝いしますよ!」 セイトレ「私も手伝えるよ!」 ウオトレ「ひとりにしないでくださいっす死ぬっす」 マルトレ「ハイ」 ≫138二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 16 29 46 マルトレ「どうやらネタに走るとやばいようだな……しっかり飯をつくらせてもらうぜ……役割分担だけどケツカフェトレはお米炊くの美味いと聞いてるからお米炊きは任せた」 ケツカフェ「あ、はい」 マカセロ マル「ウオトレはアユの内臓取りと塩、タバコカフェトレはウオトレに教えてもらって串を刺して焼いてくれ」 ウオトレ「了解っす」 タバコカフェ「わかった」 マル「タマトレは悪いけど焚き火の薪の供給をしっかり見ててくれ」 タマトレ「任せてや」 マル「マンハッタンカフェはなんかコーヒー作ってるから食後みんなにも飲ませてくれ」 カフェ「わかった……」 マル「セイトレ、足を出してくれ」 セイトレ「はーい」 マルトレ「飯ができるまで寝てなさい」(縄で縛って動けないようにしてハンモックに寝かせる) セイトレ「なんで!?」 ≫140二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 16 32 05 「と、いうことで同期三人でキャンプだー!」 「まあ、ルドトレはテントの設営だな。私が料理の準備をするからスズトレはこっちを手伝ってくれると助かる」 「わかった。って、ルドトレがテント立てて……」 「あっちは大丈夫だろう。それはそうとスズトレ、その袋を頼む」 「はーい」 ────少し後。 「と、いうことでとりあえず下ごしらえは出来て……あ、ルドトレが溝堀りしだしたから止めてこい。ここなら水没なんてありえないから」 「えっあっうん」 「ルドトレ、溝掘らなくていいって」 「えっ?でも前読んだ本だと……」 「ここは水没なんてしないだろうから大丈夫だってオグトレが」 「……成程。ならやめるね。それで、何したらいいかな?」 「うーん……下ごしらえは出来てるし……少し散策とかしたら?」 「わかった!行ってくるね!」 ≫173ガンギマリ頭スズトレ21/10/23(土) 17 03 08 あらすじ 新人の1人の実家からとんでもない量の食材が届いたのでトレーナー総動員で調理する事になった。 「…ねえ、グラトレ、キントレ。」 「はい、なんでしょう?スズトレさん。」 「ここに本来いるべきなの、スペトレじゃない?どう考えても黄金世代班だよねこれ?」 「スペトレはこの企画があがった時点でカフェトレ二人の班に決まってたからな。グラトレ以外に料理上手い人がほしかったのと…」 「あ、待って。右から飛んでくるからグラトレは伏せて。」サッ 「了解です〜。」サッ 「うわあああああ!?」ビュウウウウン 「何がどうしたらそんな転び方に!!」ドタタタ 「…このように、セイトレさんが吹っ飛んでくるのを事前に察知できる人がスズトレさんだけだったからですね〜。」 「セイトレの料理への介入自体は俺らでもなんとかなるしエルトレにも見張っててもらってるが、こういうことが起こるとな。」 「あー、それで私の聴覚を…」 「はい〜。ちなみに提案者はキントレさんですす。」 「え、そうなの?」 「俺があなたの話を聞きたかった。俺と同じように担当の意思を1番に尊重し、その夢を叶えてきたあなたに。」 「何のために?」 「俺が、一流であるために。」 「…分かった、調理進めながら質問して。それでほかの音が聞こえなくなることはないs…キントレ右に避けて。」 「おう。」サッ 「うおおおおう!?!?」ビュウウウウンドンガラガッシャーン 「三人ともごめん、今度は縛り付けとく!」ドタタタ 「…ね?」 「そうだな…」 「賑やかですね〜。」 174ガンギマリ頭スズトレ21/10/23(土) 17 03 25 「…スズトレさん、片付けいかないんですか?」 「四人で話し合った結果見張りを増員すべきだと結論がついたからね。」 「…俺そんなにひどかったですかね…」 「三人片付けで俺一人で見張るよりは二人で見張り、二人で片付けの方がいいって事になったのが全てだぞ。」 「っていうのも実は建前なんだけどね。」 「「えっ。」」 「二人に頼まれたの、相談に乗ってあげて欲しいって。」 「…エルトレさん、先どうぞ。」 「いやセイトレから。俺は気持ちの問題だし…」 「気持ち大事ですよ?なのでエルトレさんから…」 「不毛な押し付け合いしない、別に無理に話してもらうつもりないから。」 「そうなんですか?」 「だってどうしても話したくないこともあるでしょ?…まあ、だけどあまり溜め込まないで周りに相談しようね? 抱え込み続けたらいつかはバレるし、そしたら周りをかえって心配させるだけだから。」 「でも新しい体にここまで慣れれてない人他には…」 「ちなみに溜め込んだ結果かえって心配させた例が11月入ってからジャパンカップまでの私。」 「「…あー…」」 「解決策はもらえなくても、吐き出すだけでグッと楽にはなるから。ちょうど気にかけてくれてる人も二人くらいいるんだし、ね?」 「…エルトレさん、もっと黄金世代での集まり増やしてみません?」 「…そうだな。みんなで情報共有して、何かあった時も協力し合える関係性作ってこう。」 「うん、私もそれがいいと思う。じゃ、結論もついたし洗い物手伝いに行くよ。」 「おし!さっき散々迷惑かけた分頑張りますよ!!」 「待てセイトレ、そこ段差が。」 「あっ…」 ────セイトレはまたすっ転んだ。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part300【TSトレ】 ≫10二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 17 25 09 ぴょいの女神よ みまえにたつ 頭サイゲ野郎を めぐみしゅくし いとうるわしき ぴょいのころも よそわせたまえ とこしなえに たましくにわも ぴょいのつゆの うるおいなくば などやすからん ふせやのなかも ぴょいのひかり てりかがやかば たのしみみたん ぴょいの女神よ よのたびじを たすけあいつつ たどるまにも ぴょいにみつる あまつすれに すまうそなえを なさせたまえ ≫14二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 17 27 14 ーーーその日の彼女は随分おかしかった。 …私はファインのことで悩んでいた。いつもより反応がどこか違うのだ。 『おはようファイン、調子はどう?』 『ぇ…はい。大丈夫ですよ』 『そうか、ならいいけれど』 こう、悲しげな反応に近く、あえて触れないが異常ではあった。 …私は夜に問い詰める事を決めた。 夜、アパートの一室で彼女に問いかけた。 「ファイン、何を思い詰めている?」 「…」 「無理して言わなくてもいいから。…何が気になってる?」 「…トレーナーさん、私達にしがらみがなかったらどうなってたのでしょうか。」 「え?」 「トレーナーさんがただの男性で、私がただのウマ娘だったら。そしたら私達は悩まなくて済みますよね…」 「…ファイン」 彼女を片腕で抱き締めたままもう片方でタンスを開ける。 中から取り出すのは一振りのナイフ、それを見たファインの顔が変わる。 私が愛用しているそれを手に取ると、それを首筋に当て… ーーー切り裂いた。 皮一枚綺麗に切れた皮膚からは赤い線がにじみ、軽い痛みを伝えてくる。 ファインを撫でた後に、頭をそっと抑えて 「今日はいつもよりとかしてあげる。」 耳元で囁く。ぴくりと反応したファインは首筋に甘く噛み付いてくる。 「そう…それでいい、今回は私がするから。」 私の首筋をなめ取るファインに甘く囁く。 「…ファイン、貴方だけを愛してる。だから遠慮なく…ね。」 ーーー日が登っても止まることはなかった。 ≫44チヨノオートレSS21/10/23(土) 17 43 04 地獄を見た―― 地獄を見た―― 嘗て味わった地獄を見た―― 大地の変動が、黒い波が、煌煌と燃える炎が 街を飲み込んでいるのを見な もう見たくもないのに 私の目は鮮明にその光景を焼き付けていく 暫くすると、ふと足を何かに引っ張られる感触がした 足元を見た私の思考が止まる ソレを見れば誰だってそうなるだろう 地面から伸びた人間の手が足をつかんでいる 「ひっ!?」 直ぐに振りほどこうとするもびくともしない そればかりか足を掴む腕は増え続け、地面からソレが現れる ソレはヒト型をしていた だが、致命的に自然の摂理に違えている 生存の息遣いを感じない。光に反応する機能が見て取れない 見覚えのある姿をした亡者の群れだった 知人に似たナニカ、友人に似たナニカ、家族に似たナニカ ソレらは一様に私の体に縋りつき、同じ言葉を発するのだ 「何故だ」「何で」「何でお前が」「何で貴方が」 「いや…」 45チヨノオートレSS21/10/23(土) 17 43 44 聞きたくなかった その言葉を聞いてしまったら、私の大事な柱が折れてしまう そう直感し耳を塞ぐも、その音声は頭に直接流れ込んでくる 『何故、お前だけが生きている?』 「いやああああああああああああああああ!!!!!!」 ブツンと視界が暗転する 次に気づいた時にはレース場に立っていた 何もないのかと一瞬気を抜きかけ―――現れた気配に背筋が凍った 大量の黒い靄が私を囲っている その靄の中で爛々と光る目、人間ではない動物の目 それらと目が合う 「ギッ!??」 瞬間、膨大な思念が私の頭を襲った 怨嗟、慟哭、絶望、悲憤―――― 嵐のような感情の波を浴びせられ、脳が焼き切れるような痛みがする 一見するとばらばらに見えるそれらの思念は、時間が経つにつれ一つに纏まっていく 『走れ』 私に走れとその動物は言う 頭が痛い、脚が骨折したように痛い 46チヨノオートレSS21/10/23(土) 17 44 32 「…五月蠅い」 私はただ、うずくまりながら叫ぶしか出来なかった 『ターフを走れ』 「五月蠅い!」 『走れなかった』 「五月蠅い!!!」 『我らの代わりに』 思念に耐え切れなかったのか、意識が遠のいていく 瞼が鉛のように重い そして、意識を手放す直前 三人の女の嗤い声が聞こえたような気がした チヨノオートレSS21/10/23(土) 17 44 51 「――――――ッ!!?」 意識が覚醒する 気づけば自分の自室にいた 服は大量の汗でビショ濡れであり、非常に気持ち悪い感触がする 「…はは」 自然と口から言葉が漏れていた 「何だ、何も変わってないじゃないですか」 自分に腹が立った 他者に進むことを説きながら、自分は同じ場所で足踏みしている なんたる無様だろう こんな状態では、担当を指導できるわけがない 「PTSDか…」 以前同僚のトレーナーに言われたことを思い出す 私の手は、精神科のパンフレットに伸びていた ≫150二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 18 59 33 『ふくとれさんとぶらとれさん』 「おーフクトレだ。食堂で会うのはだいぶ久しぶりじゃないか?」 「ん、ブラトレか。確かに食事で一緒になるのは久しぶりだな」 「最近は別の奴と夜のジョギングしてるっぽいからちょーっと寂しいなぁー?」 「別にそう思ってるんなら誘えばいいじゃないか?」 「お、なら今日は俺とジョギングするか!」 「良いぞ。夕暮れに合わせて走るか」 「あいよ、とりあえずは飯を食おう。何食べようかなー、ハンバーグでいいか」 「俺はうどんでいい」 「で、どうだ?最近の調子は」 「……それは、俺のソウルの話か?」 「あー、そっちの意味じゃあなかったんだけどな。まあ、走れてるってことはそこまで問題はないと見てるがな」 「まあ、お前にジョギングを勧められてからはだいぶ……良くなったと思う」 「ん、それなら良い。結局はウマになった以上俺たちの一部みたいなもんだからな」 「そういうものなのか?」 「混じりっけなしの奴もまあいるにはいるが、基本的にはそいつと同じ存在に近いようになってるみたいだな。でなけりゃ見た目なんて変わらないだろ」 「そうなると、俺は俺を保てているということか?」 「まあ、そういうことだろうな。お前ほら、何時ぞやにス〇ブラ大会で着た服は?」 「ドクターマ〇オ。そういうお前はル〇レだったな」 「それぐらい覚えてりゃ十分だろ」 「……そうだな。アホに諭されるとは思わなかったな」 「にゃにおう、お前だってたまにアホやらかすじゃあねえか」 「はっ、アホの総本山には言われたくはないな!噂じゃお前が1号らしいじゃないか」 「ええい耳の早いやつめ!今日のジョギングはダッシュに変更でもいいんだぜ!?全力疾走で一勝負つけようじゃねえの」 「いいだろう、たまにはお前に土をつけてやるのもアホに付ける薬の代わりにはなるだろ」 「よーし、今日は走るぜ!約束だ!」 「ああ、約束だ」 (──お前や皆がいるんだ、俺もいずれ折り合いをつけられるだろうな) 「ん?なんか言ったか?」「──いや、何も」 ≫163二次元好きの匿名さん21/10/23(土) 19 14 17 こんにちは!パラシンちゃんです!本日はトレーナー対抗2500mステークスの日です!勿論私も参加しますよ!トレーナーですからね!目指せ優勝です! 「出場者の方ゲートへどうぞ」 呼ばれましたね!逝ってきます! ─────── 出走者の紹介です テイトレ マクトレ フクトレ ブラトレ スズトレ(アサヒ) マルトレ オグトレ パラシン 以上8人です ────────── 成程...いじめですか? いや、諦めませんよ!諦めなければ勝てるってこと証明してあげます! 位置についてヨーイ...! ────────── 先頭は────続いて─── 最後尾ぽつんとひとりぱらうらら 無☆理 パラぴょいパラぴょい ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
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風邪ひかないようにね! ≫155二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 12 07 56 『竹取の話~思いついただけともいう~』 「というわけで、五つの難題ということで世間一般には通っていますね。技術的に発展した現代であれば時間を掛ければ作れたかもしれませんが」 「そりゃ今の時代ならそれっぽいものは作れるかもしれんが、無理なもんは無理だろうな。常に光り輝く鉢とかどうやれと」 「しかしながらよく思いつくものですわね、そういった作り話……というか伝承をポンポンと」 「割とかぐや姫は教養人であったと考えることもできるでしょうね、元々おじいさんとおばあさんがそれなりの身分だった可能性もありますから」 「と、いいますと?」 「原文におけるおじいさんの名前、知ってます?」 「あー、なんだっけ……竹取の翁」 「それはそのまますぎるでしょうに。さぬきのみやつこではございませんでしたか」 「正解ですマクトレさん。では『みやつこ』ってなんでしょうか?」 「……それは知りませんわね」 「なんかの役職か?」 「お、ブラトレさん正解です。みやつこ……『造』と書くのですが、こちら上代の姓、つまるところ為政者のための苗字ですね。まあそもそもそういう部分を詰める場合はっきりとした姓名を持っている、ということ自体が身分のある人物であったという証明ともいえますが」 「あぁ、それもそうですわね。考えればあの時代、為政者以外にははっきりとした性はなかった気がしますわ」 「となると隠居老人のもとに赤子が現れたってわけなのか」 「流れとしてはそうなるでしょう。まあ可愛い可愛い娘のようなもの、教育するにもあの時代であればお付きの人が行うでしょうし、そのための資金も問題なく捻出できました。そう、竹の中の黄金ですね」 「あれ食費のためだけじゃなかったんだな」 「私たち基準じゃありませんことよ」 「……ということはもしかして、男のあしらい方を教え込んだのはその教育をした人か……?」 「そのあたりになると完全に憶測推測の域に入ってしまいますので正確とは言えませんが、まあそうでしょうね」 「だいぶ悪知恵というか機転の利く方だったのですわねぇ」 「にしたって竜の首の玉だの蓬莱の珠の枝だのサラッと海外に飛ばしたり殺しにかかってるの多くない?」 「あの時代で言ってしまえば帝様以外の存在は有象無象程度ですから、一番良い人を選んで欲しいのは親の道理でしょう。それにほら、挑戦自体は自己責任、ですからね」 「コワ~……」 156二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 12 08 07 「まあ結局のところ姫は宇宙人だったわけですが」 「結論はそこに行きつきますわよね」 「あの時代で月から人がやってくる!ってわかってるの凄くない?」 「月に大地がある、月は単なる目に見えるだけの存在ではない……そういった考え方に至っているのは中国の仙人という存在も大きいでしょう」 「え、そこでなんで仙人ですの?」 「宝貝!」 「それは歴史小説ではありませんわよブラトレ」 「私は哮天犬が好きですね。まあ脱線はほどほどにしておいて……月には何がいるといわれてましたでしょうか」 「ウサギだな。まあこれは国によって違うらしいが」 「そうですね、うさぎがいるとされています。ですが中国においては仙女がいたという伝説があります」 「……ほう?」 「名を嫦娥、不老不死の薬を飲んだ後に月に隠れ住んだ仙女です。そしてその月には月宮殿なるものが存在しています」 「あぁ、不老不死、だから月の使者が持ってきたのは不老不死の薬でしたのね」 「おそらくはそういうことでしょうね。これも私の勝手な憶測交じりなのであまり言いふらされても困りますが」 「まあ解釈違いなんていくらでも転がってるだろうからな」 「昔の文献ですから、失伝せずにでこれだけ残っているというのも浪漫というものでしょうね」 「解釈違い……いや、このワードで思い出すのもどうかとは思いますがバントレはあの割合碌でもない本の話は知ってますの?」 「ああ、知っていますよ。執行部の仕事ですから」 「……もしやあのすごい厳ついマスク用意したのって」 「私とロブトレさんで一緒に作っていましたね。人数分作るのはなかなか大変でした」 「いやあれ怖いんだが?のそのそ歩きまわってた姿を見てマルトレが腰ぬかしかけてたけど」 「それぐらい威圧感を与えるのが目的ですから」 「……やっぱコワ~……」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part517【TSトレ】 ≫99キントレの人21/12/01(水) 16 37 53 キングヘイローとトレーナーはその日、シニア有マ記念を勝利し、足の具合を確認しつつも休みにもかかわらず並走をしていた。 トレーナーと並走するという字面がおかしいと思うかもしれないが、ここトレセン学園ではもはや日常茶飯事だ。 ここ中央トレセン学園ではもはやトレーナーがウマ娘化する珍事件は珍しくもないというのが現状である 理事長が頭に乗せた帽子を猫ごと抱えながら 「諦念!!もはやここに就職するトレーナーはウマ娘化する危険アリとの警告を出すべきなのだろうか!?」 などと言って猫とともに「うなー!」しているのをたづなさんが必死こいてなだめつつもなんだかんだ適応能力が高いトレーナーの面々は担当ウマ娘との日常を過ごしている。 一部やべえ関係の方々がいるがここでは省略するとして、キングヘイローのトレーナーもまたキングヘイローがクラシックの時点でウマ娘化しつつもキングヘイローを一流にすべく自らのウマ娘化すら利用し、ウマ娘化するとありがちな走りたい欲求すらもキングとのトレーニングによって発散する一石二鳥で解消している。 尚他のまだウマ娘化していない新人トレーナーがスカウトしようとして撃沈した悲しい事件があったのもご愛嬌 閑話休題、とにかく全距離G1制覇でありシニアの有馬記念を勝利し、誰もが認める王者に多くの記者がキングヘイローにインタビューを求めながらも悪意ある記者は学園側が弾いているため問題はないが、休養が休養にならないと気晴らしに並走をしていたわけだ。 「もうすぐ年が明けて、新しい子達がここに入ってくるわね。」 「そうだな、振り返ってみれば激動の3年だったよ。」 並走が終わり互いにストレッチをする、他愛ない雑談であるが、奇妙な出来事からはや半年、既に適応したこの体は十分に使いこなしていると言えるだろう。 それでも、大した努力もなしにある程度下地のできているウマ娘に転じるのはいささか卑怯な気もしなくはないが、まあ本番レースに出なければいいだけの話だとトレーナーは勝手に自己完結させる 「そういやさキング、さっき思い出したんだけどさ。」 「あら、どうしたのかしら?」 100キントレの人21/12/01(水) 16 38 04 「いや、大した用じゃないんだけども、キングの母さんに娘の面倒を見てもらったお礼がしたいってキング連れて来てって家に呼ばれてるんだけど?」 「ん゛ン゛!?」 とんでもない奇声を上げるキングだが無理もない、以前の有馬記念で一応の親子関係に決着こそつけたものの、かと言ってほぼ昨日の今日で顔を合わせるのは少しばかり気まずいものが・・・いやいやその前にだ。 「何故あなたがお母さまに呼ばれるのよ!?」 「いやー深い意味はないんじゃないか?それにいい機会だと思うぞ?顔合わせてしっかりと来年の方針も話し合って、ドリームトロフィーに行くか、海外に行くか、どっちを決めるにもまず親には一言言っておかないといけないしな。」 海外挑戦ならば未だに学生のキングヘイローは流石に親に許可なく出発しますは不義理すぎるし、ドリームトロフィーに行くにしたってトゥインクルシリーズの卒業の報告にも行かなければならない。 「まあ、俺も親御さんに面と向かって挨拶するのは今回が初めてだしな、話はしたけど全部電話越しだし。」 「そういえばそうね、本当に、濃い3年だったわ。」 「ま、これからどうなろうが、俺はキングの側で一流のトレーナーを続けていくさ。」 「ええ、存分に頼りにしてあげるわよ。」 因みに、後から振り返って実家に挨拶しに行くことはつまりそういうことなのだろうかと妄想のし過ぎでやっぱりキングの自信以外の何かが壊れたし 何ならいざ親に会いに行ったらトレーナーのあまりにも逸材ぶりに母親が「それで、この娘のデビューはいつなのかしら」と当然のように勝負服のデザインを考え始めた母親にキングはそれを来たトレーナーの姿を考えて再び自信以外の何かを粉砕させつつも生まれてはじめて母親をどこから出したかも覚えていないハリセンでひっぱたいた ≫129二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 18 27 08 某日、どこかの温泉にて 「ふぅ…」 少し熱く感じる湯の中に体を沈め、じっくりと休めているのは、くせっ毛を濡らし傷のついた肢体を晒すファイトレ。 「…やはり温泉はいい、人が産み出した文化の中でもトップクラスに素晴らしいものだ。」 いつもキリッとした顔を緩め、柔らかな声で呟く彼女のいる所に入ってくる影。 「いやあー…ってあれ、先客がいるなぁ。」 …ウマ娘になったことで、立派なスリーサイズを手に入れたタイキトレの姿だった。そんな彼女にかかる声。 「タイキトレか…」 「そっちが先にいたんだねー、…自分も入らせてもらっても?」 「構わないとも…」 いつもより蕩けた顔で湯を満喫するファイトレの横に腰を下ろすタイキトレ。熱さも丁度よくすぐに顔をとろけさせた。 「やー、いいよね…」 「最高だな…。ついでに酒の一つでもあれば更に良いが」 「…前も聞いたけどあてつけじゃないよね?」 「ふふ、そんな訳ないとも、こういうときこその風物詩のようなものだからな…」 「ならいいんだけどさ。でも、ここの源泉掛け流しは良いよねぇ。温度も少し熱いけどいいくらいだしさ。」 「そうだろうタイキトレ。源泉掛け流しは自然の恵みを直接味わえるようなものだ。人の手で温かくするのも悪くないが、やはり温泉といえば天然、それもこういう掛け流しが正義だとも。…ああ、本当に温かいな…」 ファイトレの珍しくよく喋る姿に、タイキトレは少し不思議に感じながらも返事をした。 「にしてもさ、そっちもえらく饒舌だね。そこまでなのかい?」 「…温泉は良いぞタイキトレ。ただ湯に浸かるだけのことじゃない。体の傷や疲労、いや精神すらも癒やしてくれる。」 「お、おぉう?」 「しかも体も洗えるだけじゃない。リラックスすることで健康にもいいし、湯に含まれる成分は美容にすら良い。」 「なんかいつもと違わないそちら?」 「かくいう私だがファインと先程入ってからずっと入っている。長風呂というのは存外良いものだよ…」 「…それ、のぼせない?」 「…ふっ、私がのぼせることはないよ。とはいえ、もっと浸かっていたいとはよくよく思うのだがな…」 「ならいいか…っていや、なかなかだね…」 (まあでも、面白い一面も見れたし私が別にどうってことでもないからいいや。) 「「ふぅ…」」 …結局、その後大分長いこと入っていた二人であった。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part518【TSトレ】 ≫79二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 20 46 11 「あ、はいはい! ウマ娘になってから不器用になりました! 折り紙が綺麗に折れません!」 「そんなズルしようとして、女神様にまたイタズラされても知らないよトレーナーさん」 「だってネイチャ。もうこんなの呪いだよ……なんで何度も経験してるのにちゃんと作れないの?」 「いよいよ三女神様関係ないよねそのちゃっちい呪い」 「ちゃっちいって言わないで! もう勝ってもトロフィー折ってあげないよ!」 「……意外と効くなあその脅し文句……!!」 ネイトレさんは割と真面目にタキオン頼みだと思います。影響は強く受ける割に神様関係ないので ≫91二次元好きの匿名さん21/12/01(水) 20 51 46 トレセン学園の一角にて 「あ、どうもキタトレさん…」 「あら、こんにちはイナリトレ。最近ウマ娘になったみたいだけど、大丈夫かしら?」 …狐の仮面を被って和やかな声をかけるイナリトレと、優しい笑みのまま返すキタトレ。 「…ボクは大丈夫だよ。耳とか尻尾の感覚は勿論、体の一部の重量感にはまだ慣れないんだけどぉ…」 「ふふ、まあそうなるわね。…大丈夫よイナリトレ、こうやって過ごしてたら勝手に慣れるわ。」 「そんなものなのかなぁ…」 「そういうものよ。私が断言するわ。」 「…まあキタトレがそこまで言うならそうなんだろうねぇ…」 イナリトレはキタトレの豊満な胸をちらりと見た後、そう返した。キタトレは変わらずニコニコしたまま、ふと口を開いた。 「そういえば、新しい茶菓子店が出来たらしいのだけど知ってるかしら?」 「あ〜、あの店かなぁ?そこならもう行ったのだけどぉ…」 「貴方ならそういうと思ったわ。でも、そこの栗最中は食べたかしら?」 「…確かに食べてないねぇ。」 「おやつ代わりに買って来たのよ、イナリトレも一つ食べない?」 「う〜ん、なら食べてみようかなぁ。ありがとうキタトレ…」 近くにあったベンチに二人して座ると、キタトレは持っていたバッグから最中を取り出すとイナリトレに手渡した。 器用に仮面をずらし、口元だけを見せて食べるイナリトレ。横で食べているキタトレは (器用よね…。それはそれとして、イナリトレの素顔は気になるにはなるけど…) 「…?」 キタトレからの視線に気づき、少し首をかしげるイナリトレ。キタトレは軽口を喋る。 「ああ、気にしなくていいのよ。器用に食べるのねって思っただけだから。」 「あ〜、こうやって食べることの方がしっくりくるくらいだから…」 …そう言いながらも食べ終わった二人は、立ち上がると目を合わせた。わずかにキタトレが見上げ形で 「それじゃあ、ボクは用があるから…じゃあね。」 「そうね、また後で会いましょう。」 お互いに微笑みながら別れる。立ち去っていく中でキタトレはつぶやく。 「いつか、彼の素顔を見せてほしいわね。」 …栗最中は試食して思っていたより美味しいと感じたのだった。 ≫105後編(下) 1/421/12/01(水) 21 08 02 ────3200m走から3日後の昼。 「……おい」 「……おいってば」 呑気にテレビを見ているアイツに声を掛ける。アイツは不機嫌そうにこちらを見た。 一方で俺、カフェトレ(黒)も機嫌が悪かった。なぜかというと…… 「なんだよ、僕は今テレビ見てるんだよ。邪魔しないでヨネ」 「確かに上手い話だとは思った、だいたいのことは許そうと思ってたよ……」 「でもさ……3日間筋肉痛で動けなくなるのは聞いてねぇぞ……俺の貴重な有休を返せよテメェ……」 「ケツ、それ言うの何回目?どんだけ根に持ってるのさ。それにケツがやる分の家事や食事の準備、なんなら有休の電話も僕が掛けたんだから感謝してヨネ」 「いや、まぁそれはありがたいけど……でも電話越しにネイトレさんを脅かすなよお前は……」 「あは、それは幽霊のサガってヤツだね。許してちょんマゲ」 あの時とは比べ物にならないぐらい飄々としている、いつも通りのアイツだ。なんだかあれだけ苦労して3200mを走りきったのが嘘みたいに感じる。だが完走していなかったら、こんな酷い筋肉痛には今頃なっていないだろう。この痛みこそが俺が走りきった証拠なのだ。 ……そういえば1つ、こいつに聞きたいことがあったのを思い出した。 106後編(下) 2/421/12/01(水) 21 08 43 「そういえばさ、お前……あの時確かに“3時間はもつ”って言ったよな?間違いなく10分も経ってないぞ?どういうことだ?」 「あー、いや。ヤマカンが外れちゃったねー。ケツの空いてる因子は僕のが入る予定だったんじゃないかな?と思ってやってみたんだケド」 どうやらコイツも俺と同じことを考えていたらしい。三女神像で見た幻影、カフェと一緒に走っていったあの青い影。間違いなくコイツだと思ったが……違うのか。じゃあ一体? ……まぁもうどうでもいい、慣れた。どうせ俺は俺なんだ、例えウマ娘の因子が半分しかなくても生きてればそれでいいんだ。 「あぁ……そうか、まぁいいよ。お前のおかげで走りきれたところはあったからな。こんな酷い筋肉痛になるのは聞いてないが」 「僕もまさか3日間も動けなくなるなんて思わなかったって。頑張ったんだね、改めてお疲れサマ」 「ん、せんきゅ……少し眠くなってきたからテレビの音量を下げてくれ」 「おっけ!!折角の有休なんだししっかり休ミナ!!」 久々の強い眠気に襲われた俺は、それに身を任せてゆっくりと目を閉じた。 107後編(下) 3/421/12/01(水) 21 09 24 ──────── 「……トレーナーさん、居ますか?」 「アレ、カフェじゃん。心配になっタノ?」 「はい……あの、トレーナーさんはどうですか?」 「今ぐっすりだよー、ケツがこんな長時間寝るのは珍しイネ」 「そうですか……今、上がってもいいでしょうか?」 「いいよっ!!今椅子持ってくルネ!!」 「……トレーナーさんの寝顔、初めて見ました……」 「はいっ!!椅子だよっ!!じゃあ僕は散歩して来るカラ!!」 「えっ?あの、あっ……行ってしまいました……」 「………………」 108後編(下) 4/421/12/01(水) 21 10 05 …………トレーナーさん。 私の事を……全部わかってくれる人。 姿かたちが変わっても……ずっと、ずっと。 あの時……私のことを見て、決心した表情になった時……。私は…………世界で1番幸せでした。 ……トレーナーさん。優しくて、頑張り屋で、そして……大事な私のトレーナーさん。 「…………これからも、よろしくお願いしますね」 カフェトレ(黒)の3200m走・IF 終わり ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part519【TSトレ】 ≫21クリ目チヨタボ赤パルSS21/12/01(水) 23 07 32 日本のトレセン学園におけるトレーナーのウマ娘化は世界に大きな驚愕をもたらした。ある種の一大ムーブメントと呼ぶべきそれは、国内外において様々な影響を発生させた。そして、その中でも特筆すべきなのは、その話題がウマ娘研究者の耳にも入ったことだろう。未だに多くの謎に包まれているウマ娘という種族の根源に迫れる可能性のある話題は、世界中の研究者に火をつけたのだ。程なくして、世界中の研究機関から莫大な物理的・経済的援助をちらつかせた情報開示・研究希望が寄せられることとなる。更に、幸か不幸か盛り上がった世論もこれを後押しする。こうなってはURA・トレセン学園も、首を縦に振らざるを得なかった。 そして今日、国立研究開発法人の主導で開かれることになったのが、ウマ娘化トレーナーの能力試験である。数多のトレーナーがターフを走る中、とある四人のトレーナーに順番が回ってきた。 「緊張してきた…」 「大丈夫、いつも通りなら」 「アレもあるし、走りたくないな…」 「やるからには一着…やるのよ私」 クリトレ眼鏡、チヨトレ、タボトレ赤、パルトレである。それぞれが思い思いの準備をしながら発走の時を待っている。今回のコースは京都レース場芝3200メートル。G1天皇賞春と同じコースである。 『それでは、第○○回の計測を始めます』 機械的な音声が流れた後、ゲートが開いた。遅延なく飛び出した四人は得意な戦法に沿った位置取りをとっていく。 先頭はタボトレ。それを伺うようにクリトレ。少し離れてチヨトレ。そして後方にパルトレ。 レース前半は特に動きはなく、それぞれのペースで走っていた。先ずは様子見と走りの感覚の確認といった所だろう (うぅ…皆速いなぁ…) (ここまでは想定通り) (やっぱり日本の芝は走りやすいわね) が、レースが折り返し地点に差し掛かった頃、それまで平坦だったレース展開に異変が起こる。先頭を走っていたタボトレの様子が明らかに変わった。今までの冷静さが嘘のようにキョロキョロしている。他の3人が疑問を抱いている中、その瞬間はやってきた。 22クリ目チヨタボ赤パルSS21/12/01(水) 23 08 42 「こ、こ…」 (こ?) 「来ないでぇえええええええええ!!!!」 突如としてタボトレは速度を上げる。それも単なるスパートではなく、全身全霊をつぎ込んだような猛烈な走りだ。みるみると3人との距離を話していく。 (ちょっと正気!?後1200mはあるわよ!?) (しかもあの速度、無理に追うと潰れちゃう…!) (これが、タボトレさんの破滅逃げ…生では初めて見ます) タボトレよわよわモード。強い相手と全力で競った際にウマソウルの性質が強く発現して非常に臆病になった状態だ。この状態でのタボトレは狂気の逃げウマの異名を持ち、彼女と競り合って潰れた相手は多いという。故に3人は競り合いをさけ、自らのペース配分を保っている。 最終コーナーに差し掛かるころには既に10バ身以上の差が開いていた。一見するとセーフティリードのように見えるが、残り3人は脚を使っていない。勝負は最終直線。ここで後方の3人が動き出す 「大分離れたわね…でも、こちとらゴールドカップやカドラン賞を想定してトレーニングしたんだから、体力は十分よ!」 先ず仕掛けたのはパルトレだ。脚の回転数を上げ、前方を猛追し始めた 「クリークと練習したんだ…どうやるかは頭に入ってる!」 パルトレの仕掛けを察知したクリトレも速度を上げて追随する 「このペース…皆さんの位置…しかけるならここ!!」 最後のチヨトレが地面を踏みしめ前に上がっていった 残り400m。この段階でタボトレと3人の差は5バ身を切り、じわじわと距離を詰めている 23クリ目チヨタボ赤パルSS21/12/01(水) 23 09 28 「やああああああ!!!!」 タボトレが後方の3人が迫ってきているのに気付き、ビクッと跳ねながら速度を更に上げた。 「うっそ、まだいけるわけ!?」 だが、それも長くは続かない。流石に飛ばしすぎたのかタボトレの速度が落ち始め、じりじりと後退を始めた。既にトップスピードに到達した3人はこれを追い抜き最後の競り合いを始める。 「くぅ…脚が…」 クリトレが苦悶の表情を浮かべている。事前にトレーニングをしてきたとはいえ、余り走らない方針の彼女ではトップスピードを維持するのは難しく、先頭争いから脱落する。勝負の行方は残り二人に託された 「諦めるもんですか!!」 「_____ッ!!」 競り合うチヨトレとパルトレ。その差は僅か数バ身。終始自分のペースで走っていたチヨトレが先頭に立ち、それをパルトレが追う形だ。 残り、200m。ここで、パルトレの脚が鈍り始める。 「駄目…まだ…!!」 これはある意味予想できた展開である。彼女は本来マイルと中距離を得意とするウマ娘であり、今回のコースは適性の範囲外であった。それがここにきて表面化した形だ。トレーニングですんなりと解消できる程、距離適性の壁は低くない。パルトレは悔しそうな表情を浮かべる。そんな彼女を横目に見ながら、チヨトレが一番にゴールを通過した。 レース結果、チヨトレの勝利 24クリ目チヨタボ赤パルSS21/12/01(水) 23 11 07 第○○回能力試験 京都芝3200m 1:チヨトレ 3 13.8 2:パルトレ 1 ¾ 3:クリトレ 4 4:タボトレ 3 その後、互いの健闘を称えあった結果、意気投合し飲み会にいったとかなんとか ~~~~~~~~~~ 以上です。どうにかして自作トレ達に接点を持たせようとした男、ス〇イダーマッ!!! ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part520【TSトレ】 ≫14二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 01 20 48 イナリトレ二人の身長を見て思いついた小話 「……それにしてもだ。ついに私たち全員のトレーナーがウマ娘になったのか」 「まあなるべくしてなった、ちゅうことかも知れんけどな……せや、イナリ、あんた大丈夫かいな」 「んー? タマ、大丈夫ってなぁ何のこったい」 「あんたんとこのトレーナー、二人とも背ぇ高いやろ? 首、疲れたりしとらんか思て」 「そうですね~……タマちゃんのトレーナーさんより背が高いはずですし、大変そうです~」 「てやんでい! それくらい何てこたぁ……あー、無いたぁ言えねぇや」 「どうしましょうか~……いっそ、イナリちゃんの背も伸びればいいんですけど」 「んな簡単に背なんか伸びるかってんだぃクリークよぅ」 「うーん、厚底の靴を履くのはどうだろう? トレーナーの誰かがやってたのを見たんだが」 「いや、あのトレーナーしょっちゅうこけとるやないか。厚底の靴履くんは却って危ないで」 「反対に、トレーナーたちの目線の方を下げる方法を考えてみよか。オグリ、こっちで何か思いつくもんあらへんか」 「……すまないタマ。すぐには思いつかな……ああ、そうだ! 蹄鉄を用意してくれるあの、小さな職人さん!」 「おう、あの御仁かい! 確かにあの乗り物が用意できりゃ、目線を下げながら移動も出来らあな!」 「でも……大人二人が乗って移動する車となると、普通の車になっちゃいませんか~?」 「むむむ……だーっ! もう出ぇへん、今のウチらじゃ対策思いつかへんわ」 「いいってことよぅ。色々考えてくれただけでも、あたしは嬉しいってもんさ!」 「本当にすまない……何かあったら言ってくれイナリ。きっと次は力になってみせる」 「おう、嬉しいこと言ってくれるじゃねえかいオグリ! なぁにきっと大丈夫、心配ご無用ってな!」 「姿形の変わろうったって、このあたし、イナリワンのトレーナーに違いねぇのさ! だから何とかならぁね!」 「……ふふふっ。はい! その気持ちがあれば、確かにきっと大丈夫ですね~!」 (了) ≫42二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 08 24 21 トレセン学園、屋上にて 「良い絵が…ってあれ、ファイトレさんかな?」 「!…イナリトレ(画)か、こんにちは。また題材を探しているのかい?」 「おっとこんにちは。…なに、この学園はネタの宝庫だからな。描きたいものには困らんよ。」 「ふむ…まあ色々とある場所だからな。しかし絵か…」 「そういや気になるんだが、ファイトレは絵を描けるくちかな?」 「む、私か。描けない訳ではないって所だ。こと風景画とかは私の中では一番描きやすいものではあるね。」 「ほぉ~、こいつはちょっと気になるな。ちなみに描いた絵って今もあったりするかい?」 「ファインが気に入って家に飾ってたりするのはあるな。確か…」 ファイトレはそういってウマホをいじる。手早くフォトアプリから目的の写真を探し出すと、その端末をイナリトレに見せた。 「…おお!?こいつは凄いな。黒線だけでここまで描けるのか…」 「精々目の前の景色をコピーするだけが私の限界だよ。これでも本物にはかなり劣るさ。」 「いやはや、全然凄いな。昔からやってれば画家を目指す道もあったかもしれんよ…」 「生憎私は既に生き方を決めてあるんだ。…まあ、私があの時、あの場所から飛び出さなければ有り得たかもしれんが。」 「そうかねぇ…」 そこまで会話してから一旦打ち切る二人。もう一度屋上からの景色を眺めた後、ファイトレは提案した。 「所でイナリトレ、昼はまだ食べてないだろう?…良かったら私の行きつけの店に行かないか?私が奢るよ。」 「…いいのか!?そんな義理もないだろうに…」 「ふふ、私がしたいと思っただけさ。美味しいものを食べることは悪いことでもないし、むしろ積極的に共有すべきことだよ。」 「ありがてえ…!」 「おっと、泣くには早いさ。食べてからでもいいくらいだよ…」 その後、ファイトレの奢りで満足するまで食べたイナリトレは滂沱の涙を流しながら美味しいと言っていたらしい。 ≫46二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 08 31 35 「あれ、先生じゃん何で食堂に?」(塩麹炒め定食) 「病院の食事ですと少し物足りなくて」(秋刀魚定食) 「成る程。そう言う時にちょうどいい漢方があるんでどうぞ」 「?」 つ防已黄耆湯 「マルゼンスキー担当トレーナー?」 「すいませんでした」 ≫61二次元好きの匿名さん21/12/02(木) 08 58 32 「先生意外とパワーが、っていうかくすぐったいですって!ギャン!」 「本当に変な声を出す人がありますか。ああ本当に……あの時のウララよりこうも細かったなんて」 「そういえばウララちゃんに抱き上げられたこともありましたね……ところで本当に下ろしてくれません?」 「……そうしないと?」 「晴れ、ところにより塩麹の模様です」 「トレセンは今日も大荒れですね……はい。ランディング」 ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
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びーとまにゃが遊べないのは私だけですか>< -- 砂糖 (2008-09-03 15 02 31) 私もできないです(´・ω・`) -- rie97 (2008-09-03 20 40 47) うっちぃ☆もですww 古くから使っていたサーバーが、ずっと調子悪いみたいで。。。 深夜に接続すると、たまに見えるんだけどね。 ずっと放置しっぱなしはまずいですね。 今日帰ってからメンテナンスしてみます -- うっちぃ☆ (2008-09-08 11 41 47) はい、とりあえず ビートマにゃあ だけ直してみました。http //ucchy1027.hp.infoseek.co.jp/beat/ 他の古いゲームも、暇を見て直しますね。目標は、1日1ゲーム修復w -- うっちぃ☆ (2008-09-08 22 05 34) あ、ついでに、インターネット上に「ビートマにゃあ続編のゴミ」を見つけましたwww http //beatmanya.hp.infoseek.co.jp/index.html 作ってる途中で飽きちゃったんだけどね。半分以上うごかねぇwww -- うっちぃ☆ (2008-09-08 22 22 37) 音ゲー苦手でランキングも全然はいれないんですがビートマにゃあ大好きですw右でぴょこぴょこしてる猫を眺めてて音符がいっちゃう(爆 -- 砂糖 (2008-09-10 09 56 36) 名前 コメント
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一時的な保管庫です。後で作り直す予定です。古い順に上げていきます 80回以前のは見つかっていないので80回以降のを乗せます。 左うっふん会報告:イリオス、台風マスター見参 まへまへ 2009/01/10土曜日の第80回右うっふん会はー イリオスっす~~~ 最初から順を追って説明すると、 まず目が覚めて朝ごはんに羊羹を食べました ってそっからかよ! てか朝ごはんに羊羹かよ つーかどっからつっこんでいいか、もーわかんねーよ! ではちょっとはしょりまして、夜8時半です。そろそろ用意しとこーと一旦インしたのはいいが 8時55分前後ぴったしに(言葉の使い方が間違ってる)諸々の事情により一旦PCを落とさないといけなくなってしまいました。 とほほのほ で、インできたのが9時ちょっと過ぎ。台風さんが参加してくれたけど、エイヤさんはこの掲示板での予告通り、要塞戦の真っ只中だ。同盟チャットを見ると、G3DARKさんも参加してるみたい。 予定通り、10時まで待つぞ!と闘志をむき出しにしていると、台風さんから「じゃあ10時まで養殖しよう」という申し出が。 つまり台風さんがまへまへをひっぱってレベル上げをしてくれるというのだ。 それはありがたい。次のレベルアップで40なんだ。馬に乗って和田へ。そしてお猿さんの猿山公園に向かう。 馬4~5頭死んだけど、なにしろ前回50頭も買っちゃったうっかり馬主なので全然平気だ。 それよりもおかげさんで+5%も経験値がたまったぞ。ありがてーありがてー あと85%でレベル40だ~~ そうしている内に要塞戦が終わった。今回の覇者も結局変わらなかったみたいだ。よく覚えてないけど。しかしこっちから出てるのがエイヤさんとG3DARKさんの2人だけでは、そもそも作戦のたてようもないなあ。 右うっふん会で同盟以外の人をもっと誘って、あわよくば自分らのギルドに新しい人を取り込む一手段になったらいいと思うな。いや、そういう目的の集まりではないんだけどね。そーゆー使い方もアリという事だ。 それから新たに参加してくれたのがエイヤさんとG3DARKさん。じゃあ久しぶりにイリオスとか行ってみよーかあ、って話してたらコアさんがきた。 お~、いよいよイリオス・メンバーらね。てか私の中では、コアさんこないとイリオスな気分が出ないんだよなー G3DARKさんは今回初参加。 あらためて主旨説明を行おう。イリオスサーバに女の子キャラを作成してインする。そしてなるべく全員同じ足並みでレベルアップする事。これが二つの絶対必須条件。 クエも一緒にやる。今角クエしてるけどね、あれはモンスターを引っ張るクエだから、そろってクマとか引っ張ってったらなかなか壮観な絵面になるはずなんだ。うはー、たのしみ~~ そしてその目的は、全員で盗賊になり、「右うっふん団」という色っぽい盗賊ギルドを作る。EUの女盗賊は、超セクシーだからなあ。集団で商人を襲うのが楽しみじゃ。 以上、説明終わり。 で、すべき事が二つある。一つは、ギルドマスターの交代選任。ギルマス、アルファさんだっけ。今他のネトゲにいっちゃってるから、インしてる人にやってもらわないといろんな事がいろいろ困るだろう、ってわけだ。えーっと、ルーセンハートだっけ。ハーセンルート? とにかく新しいギルマスは台風さんになりましたー。台風マスター。赤いマフラー首からなびかせてガケの上から高笑いする正義のナントカではない。 まあ気楽にやってちょーだいなっ。ってわけでよろしく~~ それからもう一つは、新しいG3DARKさんのレベル上げ。足並みそろえて一緒に遊ぶのがルールだからねー。みんなで協力しないと。 といってるソバからあらたな刺客が!もとい、うちら以外のギルドのメンバーがインしてきたぞ! 名前が、えー、忘れた。なんか超電磁ロボみたいな名前だったよーな。正体はたりちゃんでした。 たりちゃーん!おお、凄い奇遇。よくぞきてくれた~~ たりちゃんもここではレベルがまだ無敵レベルの10歳以下。一緒にレベル上げするだ~~ そしてぼくらは モボイちゃん→トリケラトプスもどき→一つ目巨人→ライオン と、レベル上がるに合わせてステージを順調に上げていったんだ。 (もっと青春ドラマのナレーション風に!) しかしようやくレベル10になったからならなかったかという辺りでもう11時半前後 ふい~~ たりちゃん先におちたけど、もうその20分後くらいには台風さんもエイヤさんもオチるってゆーてるし、ここらへんが潮時でんなあ と街に戻ったですよ。帰還書で。 でも、ぼえ=まへまへは戻れなかった。長いトンネルを抜けると、そこはコンスだった。 無反応な。 キャラがうごかーん、チャットがしゃべれーん、HDDレコーダがほしーい しかたない。PC立ち上げなおしーー 再度インしたけど、案の定誰もいませんでした。だよなー でもとにかく、スキルポイントいっぱいたまったから、スキル上げられるぞ うひうひ それに レベル20になった~~!! 今日はもう眠いから眠るけど、明日にでも盗賊に就職だぞい! あ、そうそう。コアさん、ゴタゴタしててギルド同盟の件、まだ出来てないけど、同盟に入れるようになったらまた連絡くれるんだよねーー? よろしくねっと 左うっふん会報告:マッパごーごー まへまへ 2009/01/17土曜日の第81回右うっふん会はー またイリオスいっちゃったよーん インしたら台風さんがいて、それからのぞみちゃんがやってきた。 のぞみちゃんは先週、ギルド大日本帝国に勧誘した人だ。勧誘したけど倉庫キャラだからってゆー事でお断りされちゃったんで、んじゃあ右うっふん会に遊びにきてよというお話をしたら、今回遊びにきてくれた、というわけだ。 実は他にもギルド勧誘して断られた人で右うっふん会の事を言ったのは、1人~2人いるんだけど、本当に来てくれたのはのぞみちゃんが始めてだ。大変嬉しい! それからエイヤさんがきて、あと台風さんがギルドに勧誘して今回新しく加入してくれた、ケロさんも来てくれた! 嬉しいねえ それからグンダリさんが参加してくれて、ありゃ、6人になったじゃないか。これだったら馬リレーだろうがカクレンボだろうが何でも出来るぞ。 とお話してたら、魔会ってギルドの人が物凄く至近距離にやってきてて、こちらをじっと見てる雰囲気だ。無言でじーっと、うわわ近い近い近い。と、とりあえずここは挨拶だ。 「にいはお」 「ふぁいんさんきゅー」 やった。意思の疎通に成功したぞ。いや本当は中国語や英語ではなかったけど、どんな挨拶だったか忘れたので、とりあえず同じ意味だからいいやと思って外国語で書いてみた。 右うっふん会が気になって、って来てくれたらしい。 おお、シャイな恥ずかしがり屋さんだったか。わかるぞ。私もそーだからよくわかる。もちろん大歓迎だ。一緒に遊ぼう。 こうして参加してくれた魔会の人は、MAH_さんと、Toro_さん。 さてこんだけ新しい人がたくさん参加してくれたんだ。ここは一つ、「面白い集まりだなあ」という印象をもってもらって、次につなげたい。それにはまず、いつまでももたついていないで強力なリーダーシップで何をどうするかバシバシ決めていかないと。 自慢ではないが私がもっとも不得意とする所だ! 私はどちらかとゆー、と強力なリーダーシップで何をどうするかバシバシ決めてもらうのが得意なんだよ。しかしここは私がやるしかないなあ。 でももちろん強引過ぎて押し付けがましいのもダメだ。何よりそういうのは私自身がイヤ。 MAH_さんとToro_さんはバトルフラグに参加するってんで、10時半までには終わるイベントをしようという事に。馬リレーできるかな。始まりさえすればそんなに時間はかからないと思うが、とりあえずチーム分けしよう。 チーム分けにはちょっと考えていた方法がある。簡単な馬レースをして偶数着と奇数着でチーム分けしたら、けっこうバランスのいいチーム分けが出来るのではないか、というわけだ。 しかしここで、いきなり根本的な問題が浮上した。 のぞみちゃんとケロちゃんはレベル10以下だから馬モノは不可だ! そーかー、馬モノは不可かあ。じゃあ徒歩でいいじゃん。そうだ、徒競争にしよう! 競歩で敦厚一周。敦厚は北に山を背負った形をしているから、ちょっと遠回りになるけど、時間的にはちょうどいいかな? でも、徒歩も身に着けているもので速さが変わるらしい。んじゃあ、裸だ裸だー!みんなでストリーキング大会だー!! レベル10以下の人は不死身だけど、殺されて蘇生する、という一手間が入るから、ハンデが必要だな。じゃあこうしよう。みんなは南門から出てくるっと回って南門に戻ってゴール。レベル10以下の人は西門から出て同じく南門にゴール。 とりあえずみんなでコースを確認して回ろう。南門から出発して西周りに・・・あれ?もうみんなマッパで歩いてるぞ。ありゃあ、この段階で歩きだと、もう絶対間に合わん。 うん。じゃあそうしよう。徒競争じゃなくてみんなで裸散歩~。これはこれで楽しいから良し!ありだよ。じゃあ私も裸になるぞ!・・・あーイベントリがいっぱいで裸になれん。私も裸になりたいのに! と露出癖のある春の人みたいな事を思いつつ、西に回る。エイヤさんが壁伝いに細い路地みたいな抜け道があるのを案内して瞬く間に西門にたどり着く。そんでそのまま中に入ってしまった。 おーい違うだろー、それは一周とは言わんぞー まあいいや。まへまへも荷物を倉庫に預ける事が出来るしー で、裸になって仕切りなおし。もう競争するわけじゃないから西に向かう必要はない。西門の前通ってまた敦煌に吸い込まれちゃたまらんから今度は東を回って北にでよう。 あれ?台風さんがこないぞ?台風さん不参加だそーだ。おっけー、待っててねー といいながら、台風さんはこのマッパの変態さんの集団を護衛してくれましたー。 例によって雑談しながら北の山を遠回りに回り、西門までたどり着く。1周にはならんけど、もうここで切り上げないと、バトルフラグに行く人が間に合わん。ここでとりあえず、ごぉーる! ってあれ?みんな止まってる。 回線オチだ! にゃあああ。タイミングがいいというか、あるいは悪いというべきか。 そうだ。今回は出来なかったけど、マッパで歩くこの徒競争を、「マッパごーごー」と名づけよう。 再ログインしてみたら、右うっふん会のパーティは解散していた。いや、解散までしなくていいのに、エイヤさんいるのに一体どーゆー経緯でそんなことに。 とりあえずパーティ作った。 オチる直前。ちょうど西門に入る所でディアナさんからササが入っていた。そのディアナさんを入れて、台風さん、のぞみちゃん、エイヤさんが再度集まる。 んじゃあ、イリオスいきましょーかい。 あ、その前に、ディアナさんのギルドを同盟にいれないと。ディアナさんの正体は実はコアさんなのだ!へまへまが所属するギルドのマスターなんだから、いくら脳細胞が3個くらいしかないっつっても、忘れるなよ?>まへまへ イリオスサーバのコンス馬小屋前に待ち合わせでゴ~~ 合言葉は「うっふん」だ。合言葉言わなくてもわかるけどー まずは足並みをそろえないといけない。それにはのぞみちゃんと台風さんのレベル上げをしないとー あ、そういえばグンダリさんとケロちゃんに、イリオス行くよって言ってなかった。 ちょっとオアシスに戻って言ってくる~ オアシスに戻ったら、ケロちゃんはもういなかった。グンダリさんいたんで、同盟チャでグンダリさんだけに伝えて、イリオスに戻る。 戻ってみたら台風さんがいない。あれ? 話にきくと、台風さんは眠いっていってオチたそうだ。あと、彼女と深夜のデートに行くんでオチたという話もきいた。総合すると台風さんは彼女と寝るんでオチた、とこーなる。うーん、H。 んで、あらためてみんなで無法さんちに向かった。 のぞみちゃんはクエとかしない主義らしい。んじゃあレベル上げに徹するだあ 叩け叩け~ エイヤさんが「カニ食いにいこう」と言う。 カニか!いいぞーカニ食いにいこー 渡口について対岸の北にとぶ。 かにかにかにー その後の記憶が曖昧なんだが、11時半過ぎくらいにたしかまたオチたんだ。 再度インしたら「そろそろ終わろうかって言ってた所なんだー」って言われて、時計みて「そだねー12時だしねー」って言ったような気がする。 で、コンスに戻って、のぞみちゃんからタネあかし。 なんとのぞみちゃんの正体は、実は台風さんだったのだーー! にゃんですと! 先週日曜日にたまたま、まへまへが台風さんのキャラの「のぞみちゃん」を勧誘してきたんで、どっきり仕掛ける事にしたんだそーな 面白い事を考えるなあ 完全にだまされたよ。たりちゃんは一発で見抜いたらしいが、私は全然わからんかった。感じのいい人だなあ、て思いつつ、右うっふん会では、ちょっと気が強い感じか、って思ったけど、台風さんとはなあ。台風さんは台風さんでちゃんと動いてたし喋ってたし、相手に気付かせないようにして両方操作してたなんて、なんてまあ超絶技巧。 というわけで、イリオスどっきりの巻でした~ 左うっふん会報告:トナカイ歩きで敦厚→サマルカンド まへまへ 2009/01/24土曜日の第82回右うっふん会はー トナカイで歩きレースだーー! 目が覚めたら21時近く。 うわあ、いっかーん!急いでPC立ち上げないと 19時くらいからコタツでうたた寝してしまってたんだ。 ちょっと遅れたけど、いつもより比較的スムーズにインできた。 おお、もうなんか人が集まってる。 桃華☆絵里さん、花色さん、如星さん、揚巻さん 新しい人3人、久しぶりの人1人 おーー、揚巻さんがいるじゃないか。やっほ♪ 如星さんは、「ルーシン」さんと中国語読みするらしい つれている犬猿雉もそれぞれ中国読みの名前で、覚えているのはお猿さん。春雲 はるくもちゃんと呼ぶ。いや、ホントは「チュン」なんとかって読むんだけど、忘れたから。 如星さんもルーさんと呼ぶ。ルーといえば大柴。花色さんは大柴さんと呼ぶのが気にいったようだ。 計画通り! も一つ、ルーさんはこの日の昼間、大日本帝国ギルドに勧誘した人だ。丁重にお断りされたが、右うっふん会だけでも参加してくれて、嬉しい限りだ。レベル41だったか、クエとかレベル上げとか手伝おうなんていわなくて良かった。まへはまだ、39だっから♪ それからG3DARKさんとeiyaさん、グンダリさんが参加だ。 あと、台風さんは10時から参加するときいているし。 さあなにしよう。 常になくたくさん人がいるから、出来たら2チームに分けて競うようなゲームをしたいんだが、新しい試みは面白いかどうかわからんから、新しい人がいる時は不向きだなあ。この1回で、「右うっふん会、つまんねー」とか思われて次から参加してもらわれへんかったらイヤだしー。 ってってたら、エイヤさんが「トナカイで歩きでレースしよう」って言い出した。 わざわざ歩きでってゆーのがポイントだ。この間の徒競走の余韻が残っていたのか。しかしそれはおもしろそうー。てか、馬やトナカイに乗っても「歩く」ことが出来るとは思わんかったね。 トナカイで歩きでコースは敦煌から→サマル 今回の参加者は、レベル40前後から以下の人の割合が高い。それは一言で言うと、 トナカイ降りたら死ぬレベル という事だ。 うぎゃあ でもトナカイの餌さえ尽きさせなければ、レベル40前後でもあの即死コースを踏破できるのか、なるほど。ペガサスレースでそれをしようと考えていたが、トナカイで歩きの方が、それが可能ならはるかに面白いじゃないか。 という事でみんなで馬屋に餌買いに殺到。百個買った人もいれば二百個買った人もいれば三百個買った人も。 いやあ恐怖の度合いがうかがえますなあ 等といいつつ、私まへまへも「特」と「大」それぞれ100個づつ買ってる。 「イベントですかー?」と話しかけてくれる人達に愛想をふりまきつつ 敦煌は南門から各鹿一斉にスタート! 出発の時に話しかけてくれた人らがついてきてるー。荷物ないけど護衛してもらってるみたいだ。 出発して間もなく、台風さんがインしてきた。 あーーーしまった。 台風さんインしてくるのを待ってから出発したらよかった。 てか、そーすべきだった! ごめーん台風さん。今気が付いたー。 おかしいな。いつもならそんな事、真っ先に考えるのに、いつもそーしてるのに、なんで今回は何にも考えてなかったのだろう。 でも台風さん全然怒った風もなく、最後まで付き合ってくれた。寛大だなあ。 ホンマにごめんなさい。 ちなみにまへまへは、敦煌でてちょっといった所でオチました。 サソリのとこまでいったかどうかもわからん。 なんてこったい。 しかしオチたのが死の渓谷より向こうじゃなかったのは不幸中の幸いだった。 再びインしたら、みんなもう和田を出ようとした所、かたやまへまへはトナカイを失い、身の振り方を思案中。今から続きをするにも、トナカイないしなあ。 馬で乗り越える選択肢は最初から念頭になかった。 考えてる間にみんなドンドンすすんでるし。これはリタイアしかないな。敦煌に戻ってサマルで待つ事にする。 台風さんは護衛してついてまわってるみたい。 サマルで待つよりそっちの方が面白そーだなあ。馬では不安なので、猪を出して向かう。行き違いになった。 結局サマルの東口の近くで合流できた。一人でウロウロしてただけでサマルで待ってるのと変わらへん。 1位G3DARKさん、ビリまへまへ。 G3DARKさんには1日GTをお送りしました。まへまへは罰ゲームで全チャ、恥ずかしい話。 恥ずかしい話の内容は恥ずかしいのでーひみちゅっ! あるふぁーさんがここから参加だ。たしか。あるふぁーさんってあきぽんさんなんだよ。時々わからなくなる。 そんでエイヤさんとG3DARKさんと私の脳の一部がここで離脱。記憶が途端に曖昧になってきた。 ともかくそれから、桃ちゃんと花ちゃんのレベル上げをする事になったんですねー 西に向かって視界に入るmobを叩きながら徐々に移動していこー って言いながら東門を抜ける。 脳機能の低下が著しい。東と西を取り違えているようだ。 東門を抜けて東に向かい、徐々に移動していく。という事はmobは、ココルからフン族に移り変わる感じだねー。 少しづつメンバーが抜けてったけど、誰がどういう順番で抜けてったんだか覚えてない。揚巻さんが抜けた所だけ、なんかちょっと覚えてるような気がするけど、覚えているような気がしてるだけのような気もする 最後3人だけになって、誰かが「ここでは桃ちゃんがおいしくない」って言って、食べる気か、って延髄反射で突っ込んだ後、ムキムキ労務者風のケンタウロスおじさんの所に行く事になった。円形劇場の所だ。 あ、そうそう。そこに台風さんがきてくれたんだけど、すぐに12時になったんで、そこで解散ーってなったの。 桃ちゃんがレベル20になって就職活動できるまでを密かに目標にしていたんだが、19までで終わりになっちゃった。 以上でしたーー 右うっふん会報告:だらしない日本語 まへまへ 2009/01/31土曜日の第83回右うっふん会はー ユニークを探し回って特価クエしてレベル上げだーー なんかまとまりないぞ。とってもうっふん会っぽくてオッケー!! ちょっと早めにインしたのに、グンダリさんとお話している最中、ほぼ9時きっかり、ちょうど花色さんを見つけた瞬間、サーバーから追い出されましたよ。 再ログインして右うっふん会のptmあげて、参加者が 花色さん、グンダリさん、エイヤさん、美愛華さん ころろんさんって人も一瞬参加したけど、おちてそのままどっかいってもーた。 台風さんは10時にくるって聞いてたからね。 とりあえず10時まで、手分けしてユニークでも探しましょうーー って手分けしてるのになぜかみんなウルチ探しに黒漠さんちに向かう。 チームワークをどーこーゆー集団ではないのだが 実に息が合っているようなないような愉快な仲間たち。 結局見つからずにタイムア~~ップ! 10時だ、敦厚に戻ろう。おそらくまだ出現してなかったのだね。前回出現した時間も把握してないし、確とした事はわからない。あれ。「確とした事」ってのは一発変換できないのか。もしかしたらちゃんとした日本語じゃないのか?ちゃんとしてない日本語なのか?ちゃんとしてない日本語ってなんだ。だらしない日本語? 10時になって台風さんとケロちゃんが参戦。って何にも戦ってないけど。 さあ何しましょう。特価クエがまだの人とかいたら、やっちゃったらいいんじゃないの? でもケロちゃん、まだ商人さんにもなれないから、特価クエできないよ。じゃあ商人組とケロちゃん組に分かれて、商人組の特価クエにくっついて歩いてケロちゃんレベル上げしたらどうか。 というわけで、グンダリさんと花色さんの特価クエを、エイヤさんが引率して、ケロちゃん組は美愛華さんとまへまへ。台風さんはちょっと気持ちが乗らないという事で、えーっと、たりちゃんトコのPTに参加かな? さてここで、特価クエのストーリーを、覚えてる限りの範囲で大雑把に説明しましょう。 まず、荷物を1個だけ積んだ商人のカッコでフラフラ飛賊さんちに迷い込みます。 そしたら飛賊さんちにはなんと、特価屋さんがあるのですねー。こんな場所で商売してるなんて、カタギじゃないですねー。どんなぶっとんだお薬を売っているのでしょうか。 そのカタギじゃない特価屋さんからクエを受け取ります。 白虎を20頭をやっつけてくれ、とかゆー奴かな。実は数字はよく覚えてないから間違っているかも知れない。気にするな!どんとまいんど! クエさえ受け取ったらもう、このおっさんは用なしだ。 商人装束を脱いで白虎退治です。というわけで、商人組の人達がケロちゃん組に参入。 ケロちゃん組はそれまで長安で待ってたから、今考えてみると、別にケロちゃん組わけなくても、商人組が戻ってくるの待っていりゃいいだけだったのか。 混乱しちゃったよ。美愛華さんも、混乱させちゃって悪かったねー そんでみんなで白虎退治。台風さんが復帰したのはここからだっけかー 瞬く間に特価クエ終了~~ しかし何でまた急に特価クエをやっちゃおうって話になったのか。 言い出したのはエイヤさんだ。もしかしたら今度の右うっふん会で特価貿易とかするつもり? でもそしたらそれまでにケロちゃんLv20まで上げて商人になっとかないと! みたいなのを、私は考えていたのだが、みんなもそう考えたのかどうか とりあえずそのまんま、みんなでケロちゃんのレベル上げをしよーって話になった。 ザク似の石おじさんトコで あ、そうそう。なんか敦厚西でパンドラだか召還だかもしたなあ。 石おじさんトコに行く前だっけ? 行った後に敦厚に戻った時だっけ? カリストさんが参加したのがここらへんだ。たしか。パンドラの時に挨拶したような気がする。 あー、じゃあ石おじさんトコから敦厚に戻った後に、パンドラだったんだな。きっと。 その時は意識ははっきりしているつもりなのに、どうして12時近くになると、記憶がこうも曖昧になるのか。記憶は曖昧になるしシモネタは出るし。夜中はいい事ばっかりですな! しかし12時にはもう寝ないと。というわけで12時に右うっふん会はかいさーん しかしまだ眠くないなあ。それよりケロちゃんのレベルがまだ全然Lv20に達してないのがとっても心残りだ。私はずぼらでいろんな事がデキトーだが、実は完璧主義なんだ。ズボラな完璧主義で、寡黙なおしゃべり。それが私。 ケロちゃんが眠くなかったら、レベル上げ手伝うが~~って言ったら、オッケーだった。 美愛華さんがケロちゃんを呼び戻してくれたんで、ケロちゃんにそーゆーお話ができただが、呼び戻してくれてなかったら、ま、いっかあ、ってなって、そのままだった。そこらへんがホンモノの完璧主義と違って、ズボラな完璧主義と言われる由縁だ。って誰も言ってないけど ともかく美愛華さんありがとね~~。 んで、それだけの話だったら、もう右うっふん会とは関係のない話になるので、特にここに記録する事もなかったのだが その後! なんと驚くべき事が発生したのだ。 なんと花色さんとたりちゃんとグンダリさんが再びこの、ケロちゃん組PTに参加してくれて、はからずも「右うっふん会2次会・ケロちゃんレベル上げしよームーブメント」が発生してしまったのであった~~ いやあ、何しろ12時を超えていたので、記憶は更にボンヤリしているんだが、なんかみんなでオシャベリしながら狩りしていたので、妙に楽しかった印象は残ってる。ケロちゃんのレベル上げのはずなのに、チャット入力するのに夢中で、石おじさん相手にまへまへが死にかけたりとか。 で結局解散したのが1時半。「12時過ぎても寝てないからまだ明日じゃない!」と言い張る人達の数え方で言うと25時半だ。ケロちゃんのレベルは19まで上がって、20には達しなかったが、さすがに寝ないとまずいぞ。 で、寝ました。ぐう。 とにかく、花色さんが既にまへまへと同じレベルだったのが、びっくりした。まへまへがこのレベルになるのに、1年以上かかってるのに~~。まあ私が遅すぎるのもあるけど 「同じレベルだからマントしよー」って誘ってくれたけど、ケロちゃんのレベル上げするから、また~ってお断りしたら、「ケロちゃんのレベル上げ手伝うよ」って言ってくれて、そっから2次会がはじまったのだ。花色さんもグンダリさんもたりちゃんさんも、どもありがと~~ しかし、また今度マント誘ってー、って言ったのはいいが この分でいくと次に会う時には、こっちが養殖してもらう方になってるくらいのレベル差になってそーだなあ。 成長はやっ。 かぐや姫かっ! 右うっふん会報告:パーティ経験値が2倍だった。おそらく まへまへ 2009/02/07土曜日の第84回右うっふん会はー パンドラが10個でパンティー大会~~! パンティときくと昔なんかの会話で、女の子達が「どんなタイプが好き?」てきかれて 「とりあえずパンツの事をパンティという男が嫌い」と言っていたのを思い出す。 それはともかく、今回は1度も落ちなかったなあ。珍しい。 9時前後にあつまったのは花色さん、エンヤさん。 それから久しぶりのコアさんだーー! コアさんがあんまりインしてないもんだから、またお友達が一人音信不通になるのだろうか、とちょっと心配していました~~~ まへまへのお友達リストは音信不通の人でいっぱいだ。 花さんはLv48になってる!あともうちょっとで石窟に入れるじゃないか。とんでもないスピードだなあ。違法な薬をやってるかのような超人ぶりだ。 今日は狩りをしよう、と言ってエイヤさんが何の躊躇もなく和田に飛ぶ。 PT経験値2倍キャンペーンに乗っかろうという魂胆だ。てか、和田。PCもまへまへも死ぬぞ。 おー上等だあ!死んだらーーー!! ところが、意外と大丈夫だった。コアさんも一度もオチなかったもんねー しかしLv39のまへまへにツリを任せるという。ぜってー死ぬ、ぜってー死ぬ ところがこれも、防御力アップのスキルいっぱいかけてもらったら、全然死なないの これだったらやる事がある分、養殖されるより全然面白いなっ! 10時近くになってケロちゃんがイン。 和田の橋に戻って待ち合わせになった。 その時にスクリプトさんも参加。 さあ人も増えてきたぞ。狩りじゃない何か別のイベントができそーだ。 で、今度はエイヤさん「パンドラをしよう」とガンガン引っ張っていく。 目先をかえたようで、徹底的にPT経験値2倍キャンペーンに乗っかる作戦だ。しかしよくそんなに次から次へと思いつくなあ。頭の回転、はやー 10時を過ぎると、要塞戦を終えたG3DARKさんとヤン魂さんもやってきた。 G3DARKさんとヤン魂さんはギルドを抜けちゃったらしいが、それでも右うっふん会に参加してくれて嬉しいねえ ところで台風さんから10時に参加するってメールを受け取っていたのだが、まだ来ないなあ パンドラと言えば、前に私も、なんかのイベントでパンドラもらったのがちょっと残っていた。 みんなで持ち寄って、花色さんに渡す。エイヤさん曰く、花色さんに開けてもらうのがベスト、て事だ。 いやあ、みんなでパンドラはいいねえ。まどろっこしい狩りなんかしてらんね~~ そーしてる内に台風さんがきた。それから如星(ルーシン)さんも参加。 8人PTオーバだから、エイヤさんとまへまへが抜けて2パーティにする。 おかげさまで、経験値50%までいったよ。スキルポイントも700もたまった。しゅばらしい。鼻水でそー あと、コアさんにあけてもらったり、ヤン魂さんにもあけてもらったのかな?みんな使い切って、一応解散。つーか、解散する時、私はギルドの事をやっていてあんまりよくわかってなかった。 如星さんこと、ルーさんを大日本帝国に迎えたので、同盟チャに入れようと、試行錯誤していたのだ。同盟チャの人数がもういっぱいいっぱいだったから、インしてない人、誰はずそう、とかしててね。 気がついたら、台風さんとルーさんとコアさんと花色さん、それとまへまへだけになってた。 ここらへんからちっちゃい二次会だ。 いろいろとくっちゃべってから、せっかく和田にきたのだから、mobに無謀な戦いを挑んで死のう、と思い立った。そしたら台風さんと花色さんが付き合ってくれて、あのmobは何のモンスターだったっけ。ゴリラ?まあ要するに死んだ。でも花さんが蘇生してくれたのでノーカウント。再度チャレンジ!と思った直後に囲まれて、逃げ出す。口ほどにもないゴリラどもに、ここらへんでカンベンしてやるか、って言ってカンベンしてやる寛大な花さんとまへまへであった。 たりちゃんがインしてきたのがようやくその頃だったなあ。たりちゃん今からか。いつ寝てるの?
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株式会社エインシャント ゲーム音楽作曲家として知られる古代祐三氏が1990年に設立したゲーム制作会社。社名の由来は古代を英語読みした「ANCIENT」より。 主にコンピュータソフトウェアの企画・開発や、音楽録音物、映像物の企画・制作・販売などを行う。 元々古代氏は大のゲーム好きであったため、ゲーム制作に強い関心を持っており、プログラマーやデザイナー方面にも多くの知り合いがいた。 セガからゲームギア用のソフトを開発できるメーカーがないかどうか聞かれたのが設立の要因に繋がったという。 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のゲームギア版の企画・開発が初の仕事であり、その後もセガの作品の開発を担当することが多め。 近年では『まもって騎士』などの作品でパブリッシャーとしての名も広めている。 またソフト開発とは別にサウンド制作業務を一括で請け負う「エインシャントサウンズ」という部門もある。 中心となる作曲家はもちろん古代祐三氏であり、「世界樹の迷宮」シリーズなどの作品のサウンドはここから請け負っている。 他に柳川剛氏、川島基宏氏といった外部協力の作曲家も参加することがある。 作品 ※企画・開発担当作品のみ、音楽担当作品は古代祐三氏の項目も参照。 ソニック・ザ・ヘッジホッグ (ゲームギア版) ベア・ナックルII 死闘への鎮魂歌 アクトレイザー2 沈黙への聖戦 ストーリー オブ トア ~光を継ぐ者~ トア ~精霊王紀伝~ バトルバ セガサターンで発見!!たまごっちパーク アニメチックストーリーゲーム(1)カードキャプターさくら シェンムー 激闘!!カーバトラーGO! カイジュウの島 ボボボーボ・ボーボボ 集まれ!体感ボーボボ うえきの法則 倒すぜロベルト十団!! BLEACH 放たれし野望 Fuzion Frenzy 家庭教師ヒットマンREBORN! ドリームハイパーバトル!!死ぬ樹の炎と黒き記憶 家庭教師ヒットマンREBORN! バトルアリーナ 家庭教師ヒットマンREBORN! バトルアリーナ2 スピリットバースト まもって騎士 みんなでまもって騎士 姫のトキメキらぷそでぃ すすめ!! まもって騎士 姫の突撃セレナーデ 主な作曲家 古代祐三※エインシャントの代表取締役社長。ほとんどの開発作品に関わる。 柳川剛※エインシャントの外部協力作曲家。シェンムー、家庭教師ヒットマンREBORN! などを担当。 川島基宏※エインシャントの外部協力作曲家。ベア・ナックルII、バトルバなどを担当。 井内竜次※元エインシャントの作曲家。シェンムーなどを担当。 新井武※エインシャントの作曲家。セブンスドラゴンなどを担当。 外部リンク 株式会社エインシャント
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A「悪は去った。俺はなぁ…黒タマには浴衣を着て欲しいんだ…ちっちゃいタマそっくりな黒タマとタマが2人でリバーシブルの浴衣を着る光景はまさに絵画だよ」 ワイト「ワイトもそう思います」 B「猫には…うん。黒縦セタショートパンツだな。あれで小タマやタマモクロスを膝枕しててほしい」 ワイト「ワイトもそう思います」 E「データキャラの私の分析では…タマトレプラグスーツ概念というものがありまして…」 ABC「「「それだ!!!」」」 ワイト「ワイトもそう思います」 ちくわ大明神「ちくわ大明神」 ABCE「「「「誰だ今の」」」」 ≫56二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20 50 41 書道中のグラトレ(独)とモブトレ モブ「グラトレさん居ますかー?」 グラ「は~い、居ますよ~」 此処はグラトレのトレーナー室。 和様の物なら大概有るんじゃないかと実しやかに囁かれている場所である。 そしてそんなグラトレの部屋に訪ねて来たモブトレもまた和様の道具を借りに来た一人だった。 モブ「失礼しまーす」 グラ「どうぞ~」 モブ「すみませんグラトレさん、お借りしたい物が~……?」 訪問者と部屋主の遣り取りを済ませたモブトレは本題である頼みたい事を告げながら部屋へと入ったのだが 何故か当のグラトレは此方に背を向け畳の上に正座したままにしている。 モブ「?」 此方に背を向けたままのグラトレと何故か部屋の半分を侵食している畳に疑問を抱きつつもモブトレはグラトレへの方へ近付く事にした。 モブ「……グラトレさん?」 グラ「ああ、申し訳有りませんね~、丁度手が離せない所でして~」 モブ「えーっと、何を……ああ、なるほど」 此方に背を向けたまま畳に正座するグラトレが何をしているのか。 疑問の答えを得るべくグラトレの前を覗いたモブトレは納得がいった。 真剣な面持ちのグラトレの足元には硯が置かれ手には筆が握られている、そしてグラトレの前には大きな和紙が広げられていた。 ……つまりグラトレは書を書いていたので此方に背を向けたままだったのだ。 58二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20 50 51 モブ「書道ですかグラトレさん?」 グラ「ええ、そうですよ~……ですが、読み辛いと言われてしまいまして~」 そう語るグラトレから少し離れた畳に失敗作なのだろうか数枚の和紙が置かれていた。 そしてそこに書かれている文字を見てモブトレは読み辛いと言われた理由が分かった。 グラトレが書いたであろう『不退転』と書かれた書は達筆と言える物だ。 しかしその文字は崩し文字であり、一般的な綺麗な文字とは言えない物だったのだ。 ……まあ、知らない人が見たらパッと読める様な代物ではないだろう。 モブトレ自身も担当ウマ娘が書道を嗜んでいたので何とか分かったくらいなのだから。 モブ「たまたま知っていたので僕もすんなり読めましたが、普通の人は崩し文字なんて読み辛いですよね……」 グラ「そうですか~?」 ……どうやらグラトレさんに自覚は無いらしい。 しかしそうなると一つの疑問が湧いてくる。 モブ「……普段の業務はどうしているんですか?」 グラ「グラスは問題無く読めているのですが~、事務の方にはパソコンで打てと言われまして~」 ……まあ、そうなるな。 それがモブトレの感想だった…… 59二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20 51 08 グラ「それで~、お借りしたい物とは~?」 モブ「あっ、実はですね……」 取り合えずグラトレの文字の事は置いておき本題である借り物へと話を戻す事にした。 正直モブトレにはどうしようもない事なので仕方無い。 グラ「……ふむふむ、それでしたらあちらの戸棚の方に入っていますよ~」 モブ「あちらですね」 グラ「好きに持って行って構いませんので~」 モブ「ありがとうございます」 どうやら無事に借りれる事となりホッと胸を撫で下ろす。 グラトレが貸し渋る事が無いのは分かっていたが、担当にお願いされた事なので万が一借りれないと担当が悲しむのだ。 モブ「それではお借りしますねー」 グラ「どうぞ~」 再び此方に背を向け書を書き始めたグラトレに後ろか借りる旨を伝える。 しかしグラトレは書の方に神経を集中させているのだろう、返事は若干上の空気味だ。 そんなグラトレの背中を見ながら「凄く集中しているなー」なんて軽い感想をモブトレは抱いていたのだが 珍しく無防備なグラトレの背中にモブトレはフッと悪戯心が芽生えてしまった。 60二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 20 51 23 モブ「……上手く書けそうですかー?」 グラ「私的には書けているのですが~、モブトレさんにはどう見えますでしょうか~」 何気も無しに書を書いているグラトレへと近付いて行く。 グラトレ側からも書いた物を見て貰えないかと声が掛かりより自然にグラトレの背中へとモブトレは近付く事が出来た。 そして十分近付いた所でモブトレは腕を伸ばし…… モブ「……」ツツーッ グラ「うひゃあ!?」 グラトレの背を指でなぞったのだった…… 背をなぞられた驚きのあまり筆を落としてしまったグラトレ。 そんなグラトレを見ながら下手人であるモブトレは、思いの外可愛らしい反応をしたグラトレにちょっと性癖が壊れそうになった。 グラ「クッ!」 しかしそんなグラトレの可愛らしい反応をモブトレが噛み締めれる時間などあまり無く。 少し耳が赤いグラトレが、何処からともなく取り出した薙刀の刃がモブトレの首の右側に押し当てられる事となったのだ。 モブ「……その、出来心でして……」 グラ「うう~っ」 モブ「……あの、謝りますのでこの刃をどけて頂きたく……ヒッ!?」 冷や汗をダラダラと流し、突発的なその場の思い付きで行動した数秒前の己をぶん殴りたいと思いながら命乞いをするモブトレ。 そんな命乞い中のモブトレの首に今度は"左側"から右側の薙刀と同じ冷たい感触が伝わって来た。 グラス「何だか分かりませんが~、説明を頂けますか?」 そんなモブトレの後ろには何時の間にか来ていたグラスワンダーが薙刀をモブトレの首に押し当てる形で立っていたのでした。 ……その後、和菓子詰め合わせを買って来る事を条件にモブトレは許されたとかなんとか ≫67二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 21 48 44 梅雨時期の晴れた日は暑い。湿度がカラッとした暑さを蒸し暑いサウナへと変貌させる。勿論、皆涼しい服装を身に着けていた。 サラシを巻き、半袖半ズボンのドベトレもその一人。勝負服みたくファスナーで前が開けられるそれを開けて顔を手で扇ぐ。 「あつい…」 それでも暑いものは暑い。屋外で立っていたドベトレは、ふと向かってくる見知った人影に声を掛けた。 「ウオシス!こんな日に長袖って暑くないか?」 「私は大丈夫です、日焼けしてはいけませんし、皆さまに選んでもらった薄い服なので涼しいです!」 「おう、ならいいが…」 「それに、マッスルと言って汗をかいてるリャイトレさんとかの方が暑そうですし…」 この暑さだというのによくやる話である。リャイトレのマッスルへの執念はサウナ以上ということだろうか。 しかしまあ暑い。涼しい格好をしているとはいえ、ドベトレとウオシスから注意力と思考を奪いに来る。 ──瞬間、二人の背筋をさらっと撫でる…いや、そわせるようにつつっと冷たい何かが触れた。それぞれ悲鳴をあげる。 「ひゃぁっ!!…」 「ッッッゥ!!!」 振り向きざまに反射で振られたドベトレの腕を掴み、抑え込む人。その顔はよく見たことのある… 「なんだ、二人共いい反応をするじゃないか。」 「ファイトレ(女)…」 「…むぅ…なんでやったんですか?」 「ははは、ちょっとした悪戯心というやつだ。…とはいえ、すまなかったな。」 さて、まあ和解する…というか、二人共別に許してはいるがそれはそれとしてやられた以上はやり返したくなる人の性。 「!…私の背中をなぞるのか。とはいえ、大して反応も…」 「ファイトレ(女)さんの体、ひんやりしてます…」 「…じゃあ、この暑い中なら丁度いいな」 「…好きにしたらいいさ」 …ファイトレ(女)の低い体温による冷感を味わった二人だった。 短文失礼しました ファイトレ(女)に二人の背中をつつってやってもらいました。ファイトレ(女)に対してつつーはそもそも出来る…のかこれ?(感知されるし多分やった瞬間にガチで格闘技決められそうな)暑い時期はひんやりしてる人達は触れると冷感を味わえそう。 ≫72二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 15 33 『砂の桜冠』 「はぁぁぁああああああ」 トレセン学園の練習場をタッタッタっとリズムよく、そして軽快に一人のウマ娘が駆けていく。 彼女の名はサクラローレル。幾度とない怪我や挫折を乗り越え、今期三強の一角に数えられるまでになった不屈のウマ娘である。 その姿を彼女と同じサクラ型の瞳越しに見るウマ娘が一人。夏日に照らされた栗毛を鮮黄色に輝やかせ、肩口ほどに揃った柔らかな内巻きと頬の両脇にロール状に巻かれた髪が特徴的な。そして背丈は他のウマ娘の胸元ほどしかなく、一見するとどこかの貴族の娘さんかと思えてしまう。 しかしながら、"彼"が着ているスーツとその胸元に光るトレーナーバッチが歴としたトレーナーであることを証明していた。彼は今練習場を駆けるウマ娘サクラローレルの担当トレーナーロレトレである。 サクラローレルがゴール板代わりのヒシアマゾンの等身大パネルを通過する。と同時に「ピッ」という音を立てロレトレは手元のタイマーを止める。 「トレーナーさんどうでしたか?」 「良いタイムですわ。これなら次のシーズンも十分ですわね」 「ありがとうございます」 春の重賞ラッシュが終わり、サクラローレルとロレトレは来るべき次のシーズンに向けての調整中であった。 ロレトレから渡されたドリンクを飲み、サクラローレルは練習場を見る。練習場では今も数々のウマ娘たちが自己トレーニングから集団トレーニングまで様々な練習をしている。その様子を見たロレトレは何かを言いたげそうなサクラローレルに話しかける。 「どうかいたしましたのローレルさん」 「あの……トレーナーさん私と併走してみませんか?」 「併走……ですか?」 「無理にとは言いません。ウマ娘になったトレーナーさんって担当と一緒に走る方が多いですよね。それが少し羨ましいなと、でも走ることで悪い影響も出たりする方も多いので……」 「そうですわね……やりましょうローレルさん。併走ができるようになればより直接的な指導ができますから」 「いいのですか」 「わたくしならご心配なく。それにこの口調も慣れましたのよ」 73二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 16 01 ―――――――――― 「これがっ憧れだったトレセン学園のジャージですの! とコホン。とは言えいくらジャージでも女性用と思いますと恥ずかしいですわね」 開幕何かを口走ったロレトレは若干頬を赤らめながら、トレセン学園指定のジャージに身を包んでいた。身体が変わり必需品のスーツや服などは自身の体格にあったものを用意したのだが、運動用のしかもウマ娘の運動に耐えられる服は持ち合わせてなかった。 そこでサクラローレルの助言により学園においてある予備のジャージを貸してもらうことになった。さすがはというべきかは、今の小さなロレトレにもピッタリと合うサイズがあったことであった。 「トレーナーさんシューズはどうしましょう」 「シューズはイクトレ様謹製の蹄鉄が打ち込んである自前のものがありましてよ。『ウマ娘になったからには……』とついでに作らされましたの」 「イクトレさんもちゃっかりしていますね」 「ですわね」 ロレトレはシューズに履き替えるとコツコツとは履き心地を確認する。シューズはウマ娘のパワーをしっかりと吸収しながら、なおかつ走るための力を返してくれた。 「問題ないですわ。行きましょうローレルさん」 「はい!」 まだ本格的に走ったことがないロレトレを考慮し、まず最初にヒト並の軽いランニング――速歩の速度で二人は練習場を周回する。一周する頃には慣れた様子のロレトレを見てウマ娘達が普段ランニングする速度――駈歩へと切りかわった。 ヒトにとっては7割型全力の速度スポーツ選手でないヒトならば、すぐにバテてしまうようなスタミナ消費量。しかし、ウマ娘にとってはまだまだ序の口、スタミナ消費も多くなくウマ娘になったばかりでまともなトレーニングをしていないロレトレであっても疲れはなさそうであった。 74二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 16 25 「大丈夫そうですか? トレーナーさん」 「ええ、平気ですわ。体も温まってきたようですし、そろそろ本格的にいきませんこと」 「わかりました、ではいきますよ」 サクラローレルはそう言うと地面を勢いよく蹴り上げウマ娘の全力――襲歩へと移り変わる。ロレトレも眼の前の担当の後を追い脚に力を入れる。 ――此処から先はヒトならざるウマ娘だけが見ることができる世界。ロレトレはその世界に足を踏み入れた。 集中が研ぎ澄まされていくのを明確に感じる。耳に入る情報は無駄な余計なノイズが消えさり透き通った呼吸音と先を走るローレルの息遣いだけが聞こえ。目に入る世界はスローモーションのようにゆっくりながら鮮やかな風景を作り出し、風を切っていく感覚はこの場を支配していくような高揚感。 ロレトレはウマ娘たちが走ることに対し虜となる理由を身を持って体験する。 ……がしかし。 「思うように速度が出せません わ」 速度が高まるに従い突然ブレーキが掛かるような。逆にアクセルが掛かりすぎるようなもどかしい感覚にロレトレは襲われバランスを崩し始める。 この速度で転倒するとどうなるかは誰もが知ること、ロレトレはフォームを整え息遣いを正し、なんとかバランスを立て直す。しかし、この脚ではこれ以上はいけないことを本能的に悟る。 そうするうちに目の前にいたはずの担当は光の先へと消えてしまった。 75二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 16 40 ―――――――――― 「申し訳ありませんわローレルさん」 「いえいえ。トレーナさんは全力で走るのは始めてですから気に病まないでください」 「そうですわね。何度もトライして身体を慣らしていくしかありませんですわね」 結論から言うとロレトレはこの後何本か走ったが同様のことが起き一定以上の速度が出なかった。不慣れやスタミナ切れといった要因でないことは明白になった。ならばなんだろうかとロレトレは考えていると。 「トレーナーさん」 「どうしましたの?」 「ダートコースを走ってみてはいかがですか?」 「ダートコースですの?」 「私達って最初の試験の際適性を見るために芝やダート短距離から長距離まで様々なコースを走りますよね。それをやってみたらどうかなって」 76二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 17 00 適性検査――ウマ娘がトレセン学園に入って最初に行う試験、そこで各ウマ娘は距離やバ場、脚質などを見てもらい各個人に合ったトレーニングメニューを渡され選抜レースへと挑む事となる。 ……が、ウマ娘化したトレーナーはぶっつけ本番のレースをしたり、最初から自身の適性がわかっていたり、担当と瓜そっくりの姿からそのまま担当の適性が継承されたりときちんと適性を図るトレーナーは少なかった。 「それはいいアイデアですわ。わたくしたちって担当と似た適性になることが多いですから見落としてましたわ。ローレルさん少しお待ちになさって」 そう言うとロレトレはトレーナー室の方へ向かいしばらくすると1つのファイルと機械類を持って帰ってくる。 「トレーナーさんこれは……」 「簡易的な適性検査に必要なものですわ」 「でも私には使い方がわかりませんよ」 「大丈夫ですわ。ローレルさんにはスタートの合図とタイムを書き込んでくれるだけでいいですの」 すっかり熱が入ったロレトレに押されたサクラローレルは渡されたファイルからメモ用紙と筆記用具を取り出す。そしストップウォッチをカチカチとならし電池や接触の問題がないことを確認をした。その間にロレトレはダートコースのスタート地点まで移動していく。自身の準備が終わった頃にはロレトレの準備運動も終わった様子であった。 77二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 17 20 サクラローレルは大声で叫ぶ。 「トレーナーさん行きますよ!」 「はいですわ!」 「よーい……スタート!」 サクラローレルの合図とともにロレトレは砂上を力強く踏み抜いて走る。先ほどとは違う砂の感覚を自身の脚で味わいながら。 ロレトレは砂煙を上げてぐんぐんと加速していき、ついに現状の問題である速度域に達する。三度バランスを失う覚悟をするロレトレだが……。 「あれ……」 芝を走ったときとは全く違う……余計に跳ね返ってきたはずの力がすべて砂が吸ってくれる。まるで跳ねまくって制御できないトランポリンから降り地に足がついたような。 これならばとロレトレはさらに大地を踏みしめそのままウマ娘の最高速度へ達し。 ――ゴール板を駆け抜けた。 先程までの不調は嘘だったような走りにサクラローレルは驚きながら喜ぶ。 「トレーナーさんやりましたね!」 ロレトレは振り返って答えた。 「やりましたわお母様!!」 78二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 17 34 ―――――――――― カリカリとロレトレはベンチに座ったサクラローレルの膝の上で資料に今まで測った数字を書き込んでいく。その資料に計算式と簡易的な心理テストを合わせるとそのウマ娘の適性が大まかにわかるという寸法だ。 サクラローレルはそんなロレトレを抱きながらつやつやな髪やウマ耳を撫でている。ロレトレも最初は嫌がっていたが担当に何度も要求されるうちに諦め……慣れて最早日常的な光景となっていた。とここでロレトレの手が止まる。 「でましたわ」 「えっと……トレーナーさんの適性は」 サクラローレルはロレトレの横から結果欄を覗き見てつぶやく。 「バ場適性はダート、距離適性はマイルから中距離、脚質は……」 「逃げ、先行よりですけどここは実際に競わないとわからないところですわね」 「それにしても私の適性と全然違いますね」 「そうですわね。特にダートですとお母……、ローレルさんと並走するのは厳しそうですわね。これですと今まで通り他のお方の募集や依頼をしませんと……」 ロレトレはくるくるとロール状になった髪をいじりながらこの後の計画についてウンウンと唸る。あわよくば他のウマ娘化トレーナーと同じように自身が併走相手になってやれれば直接担当を見て取れるし、併走相手の募集待ちを別のことに割くことができ時間的余裕が生まれる。だがお互いの適性が合わなく併走どころではなかった。 79二次元好きの匿名さん22/07/15(金) 22 17 47 「併走相手になるのはご破産ですわね……」 「でも私はトレーナーさんとたまにでもいいから走ってみたいです」 「芝とダートですと共に走れませんよ」 「それならそこの芝コースとダートコースの間のラチを挟めばぴったりじゃないですか?」 サクラローレルがコースとコースの境目を指差す。確かに練習場のダートコースの外ラチと芝コースの内ラチは隣り合っている。 「いいんですの? それだと一緒に走れたとしても併走とは名ばかりで少しも練習になりませんことよお母さ、ローレルさん」 「いえ私はただトレーナーさんと一緒に走りたいだけですから……それと、 "お母様"は無理に訂正しなくてもいいですよ」 その言葉を受けロレトレは恥ずかしそうにローレルに対する口調の改変を訂正するのをやめて言った。 「あのお母様……」 「なんですかトレーナーさん」 「そろそろ撫でるのやめていただきたいのですけど……」 「えぇー」 ≫118二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 13 25 02 モブ「ナリタブライアン担当トレーナー……良いよな……」 モブ「良い……」 モブ「なんと言ってもその凛々しさに迫力、それにポスターで見たナリタブライアンと遂になるような見事な立ち姿、あれこそまさにチームリーダーとしても三冠ウマ娘トレーナーとしても至高のかっこよさだよ」 モブ「わかる」 モブ「三冠ウマ娘トレーナーと言えばマルゼンスキー担当トレーナーも良いよな……」 モブ「良い……」 モブ「触ったら折れてしまいそうな儚げな雰囲気、でもインタビューで見せる強気なコメントはブラトレとはまた違った形でのベストパートナーって感じがあるよな……」 モブ「わかる」 ブラマル「「────」 モブ達「!!!」 (隠れるモブ達) マル「梅雨明けたんですか!やったー!」 ブラ「梅雨明けてないじゃないですか!やだー!」 マル「ククク、夏と梅雨、二つの性質を併せ持つ♠︎」 ブラ「そういえば蒸れすぎるとカビが生えるって聞いたことあるぞ」 マル「充満するような谷間ねえじゃん」 ブラ「たしかに」 ぶらまる「「ワハハハハ!」」 ブラ「しかし湿気がすごいな」 マル「髪が跳ねるな」 ブラ「スーパーウマ娘人程じゃないが跡部様くらい跳ねてるマルトレ」 マル「フーン、天パじゃねーの」 ブラ「Natural permじゃないのかよ」 マル「Heaven permじゃねーの」 ブラ「私が天に立つ」 マル「驕ったかブラトレ」 ブラマル「「────」」 (離れていく二人) モブ「……ギャップ萌えってやつか?」 モブ「わからん」 ≫174二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21 14 05 (むぐむぐ…) (もくもく…) (ガサガサ…) 豆電球が仄かに輪郭を照らす部屋で、3人のウマ娘は一心不乱にキーボードを叩いていた。 ここは山奥の侘び寂びのある旅館。飴色になった敷居や、流麗な彫り込みのなされた欄間など、歳を重ねたように感じられる。 そんな旅館に泊まっているにもかかわらず、温泉にも入らずに座椅子に腰掛け、座卓の上に資料、論文、クリップ留めされたプリントなどを散らし、仕事をしているのが3人ほど。 1人はおしゃぶり昆布を咥えながらトレーニングの理論を組み立てているタバコ。時折うつらうつらしたところにコーヒーを流し込んでいる。 1人はカロリーメイト片手に研究のためのデータをかき集める不タキ。カロリーメイトは備え付けの緑茶で流し込み、そしてまた資料の山に埋もれるサイクルを繰り返す。 最後はシビトレ。こちらも向こう1週間の雑務やトレーニングメニュー、彼女の担当の爪のケアのため、お菓子をつまみながら世界中から情報を仕入れては吟味している。 「……あ、もう3時半ですね。ちょっと吸ってきます」 「いってらっしゃい。………シビトレさん、そこのアドレナリンのやつ取ってください」 「どうぞ。あ、チョコ食べます?」 「ありがとうございます。頂きますね」 10畳ほどの和室はギリギリ足の踏み場がある程度で、しかもどれも色々な言語で書かれている。ママが見たらカンカンに怒りそうだ。 「………」 「………」 ぶっ通しで作業を続け、集中が切れたら倒れ込むように仮眠に切り替え、15分したらまた起きる。そんなサイクルを何度も繰り返していた。 「……あ、おかえりなさい」 「ガムどうぞ。消臭のやつです」 「ありがとうございます」 銀紙からとりだしたガムを噛みながら、また作業に戻る。 しかし、ふと扉が叩かれる音がした。 「どちら様でしょうか…まだ5時半ですが」 もちろん朝の、である。 「私が開けてきますね」 175二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21 14 32 シビトレが立ち上がり、入口の襖を開けようとしたその瞬間…… 「いよいしょ」 突如として亀甲に縛られた。瞬きひとつほどの速度だった。まるでこちらに勘付かれず、なおかつそのような迅速な確保をできる人材を、同じ人物を。恐らく彼らは脳裏に描いただろう。 「不タキさん…あなたは先に…」 「そうはいかないよ〜」 ナイトスコープをつけた何者かが、目にも止まらぬ速さでこれまた同じく亀甲縛りに。 マズイ。彼の末梢神経に至るまでがそう警鐘を最大音量で鳴らす。なんとか正面突破で…… 「ふふふ、つ、か、ま、え、た」 ぞぞぞぞっと、背筋が一気に収縮する。背中に指を添わされたとわかった時には、もう耳元に誰かの吐息を感じていた。まるで、本当に幽霊に化かされたような心地だった。 「逃がしませんよ?さあ、やっちゃってください」 その声の主が影カフェとわかった時には、もう遅かった。彼(?)はすでに後ろからタバコの華奢、というには細すぎる体を羽交締めにしていたからだ。 タバコも縛り、お仕事終わり、と伸びをしてナイトビジョンをずらし、部屋の電気をつけるはタイキトレ。 「いやー、パチタマさんのコレよく見えるね〜」 「ですね…ところで、この御三方は?」 「この後…あー、いや、今きた。ゴルトレさんのハイエースで回収だって」 「了解しました。……では、お先に撤収をお願いします」 そう言って部屋の外からオベトレが入ってきて、3人を担いでいく。「軽すぎやしないかしら?」って言っていたが、それは彼女が力持ちすぎるだけだろう。 「んじゃ、私もここで撤収するよ。部屋の方はこの後養タキさんと黒カフェさん、義カフェさんが片付けるって」 「了解です。私はパソコンなどを回収して向かいます」 そう言ってすぅ…と姿を消す影カフェに、「便利だねぇ」とうわごとを呟いて部屋から出て行くタイキトレ。 176二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 21 14 50 誰もいなくなったのを確認すると、地袋をそっと開ける。途端、ガタンと頭をぶつけるような物音が聞こえた。 「ごめんなさい…怒らないで…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい………」 中にはガタガタと震えるニット帽が居た。小タマだ。 「ごめんなさい…怒らないで……」 それを見た影カフェが、そっと声をかける。 「私は幽霊です。決してあなたを怒ったり、食べたりしません。どうしてここに?」 「……タマ、の……役に…立ちたくて……」 「なるほど。それなら、私は怒りません。でも、ほかに、貴女のために怒ってくださる方がいることを、貴女のためにそうやってくださる方がいることを、忘れないでください」 そうして部屋から出てきた時には、側から見れば、小タマトレがひとりでに浮いているように見えたその光景は、どうやら影カフェが抱っこしていたなんてのは、影しか知らないのだった。 後日、ロイヤルビタージュースを飲まされ、いろは坂に声を響かせる3人と、罰としてほか3人のタマトレに抱っこされて寝かされる小タマがいたとか。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part802【TSトレ】 ≫17二次元好きの匿名さん22/07/16(土) 23 13 25 …トントンと優しく背中を叩かれる成人男性。体を色々とおっきなウマ娘に預けて甘やかされていた。 (…なんでこうしてるんだっけ) ───トレセンに所属する一般(モブ)トレーナーである彼。ここ最近、疲れていたが故になんとかしようとしていた。 「誰か甘えさせて…いや無理だな」 普段なら休憩や趣味で解消するのだが、ややテンションがおかしくなっていた彼はふと近くにいたキタトレに聞いた。 「あら、どうしたのかしら。」 「ごめんキタトレ。…甘やしてくれない?」 それでもまあ断られるだろうと駄目元で聞いた彼。…想定外だったのは、彼女からのOKが出た…出ちゃったことであった。 ───そして今に至る。白い指でうなじを軽く指圧されて、もう片方の手は背中を服越しにゆったりとさすってくる。 肩から胸にかけてのラインに頭を乗せて、顔をその体に押しつける形で凭れている彼に、キタトレはつぶやいた 「ふふ…心地いい?」 「うい…」 頭上から聞こえる声が虜にしようとしてくる。抵抗する気を失せさせ、取り込まれていくような感触。 「でもこれ、昔を思い出すわ」 「…昔?」 「ええ、学生の頃にちょっと色々面倒くさがりな友人がいてね。よく私に凭れてきてはだるい〜などと言ってきたもの。」 「それは…また…」 なるほど、凭れかかられるのは経験してるらしい。本人曰くその距離感でも別に構わないそうで、改めて懐の広さを感じられる。 「つかれた…」 彼がそう呟くと、伸びてきた手が頭と胸の中央に当てられる。頭をさわさわと優しい手つきで撫でて、胸で下から支えられる。 力の抜けていた体で、なんとか頭を動かして彼女の顔を見れば、目を細めて、しかし優しい瞳が見える。 (あ…) 母親に甘える子供のように、ぐったりと横になる彼を彼女は鼻唄と微笑で見守るのだった。 短文失礼しました モブトレ(成人男性)に甘えられるキタトレ。普通なら鼻で笑われそうな要求ですが、キタトレだと余裕があればやってくれます。 学生の頃から接触するスキンシップへの耐性…というか忌避感が薄いキタトレ。まあ母親の影響もあるんですが… ≫41言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11 19 30 テテテテテーテテーテッテンッ♪ 養タキトレ「……二回目あったんですね」 義カフェトレ「僕も呼ばれるとは思わなかったけど……」 ヒシトレ「俺はこっちで良いのかい?」 養タキトレ「最近暑いから室内待機でお願いします」 ヒシトレ「ありがたいね。それじゃ助けを呼ぼうか」 義カフェトレ「何起きるかは察してるしもう呼ぶね、たすけてー」 「「「「「まてー」」」」」 ビコトレ「アカレンジャイ!」戸棚ガラァー バクトレ「モモレンジャイ!」クローゼットガチャー ウラトレ「ウラトレピンク」扉ガチャー セイトレ「眠いんじゃい!」窓ガチャー スズトレ「や、やさいっ……!」用具入れガチャー 「「「「「5人揃って、トレンジャイ」」」」」 42言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11 19 43 ヒシトレ「目の前で見ると圧があるね」 義カフェトレ「また色被ってない?」 養タキトレ「色より戦隊モノの体裁を整えてきて欲しかったですね……」 ヒシトレ「それでビコトレが赤継続、結局レンジャイで良いのか」 ビコトレ「ワタシ達はトレーナーだからな、担当とは別の戦隊だ!」 義カフェトレ「えー、バクトレがモモレンジャイ?桃で良いの?」 バクトレ「はい、担当カラーですから」 ヒシトレ「サクラからモモになってるのに?」 バクトレ「そこは合わせただけなので同色扱いで……」 養タキトレ「……ウラトレさんはレンジャイじゃなくてウマソルジャーなんですか?」 ウラトレ「良いでしょう、ウララと同じです」 ヒシトレ「担当と同じにしたいって言うのはわかるけどね、結局レンジャイとウマソルジャーどっち?」 ウラトレ「トレンジャイと名乗りを上げているでしょう?」 養タキトレ「それはそれで色が被って、前もこの話しましたね……」 43言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11 19 53 義カフェトレ「それでセイトレは何になるの」 セイトレ「眠いんじゃいです」 養タキトレ「多くは聞きませんから一言だけ言いたい事言って下さい」 セイトレ「仕事の合間縫って撮れる時って普段仮眠する時間なんで無茶苦茶眠いんです」 ヒシトレ「わかった、もう休んどきな!」 養タキトレ「……スズトレさん。大丈夫ですか?」 義カフェトレ「ちゃんとご飯食べてる?寝てる?」 ヒシトレ「変に気張ろうとして焦ってないかい?」 スズトレ「違うの!最初は順番も前回の予定だったしグリーンのつもりだったよ!?」 ヒシトレ「ミドレンジャイじゃなくて?」 ビコトレ「そこは各々決めてもらっている、己が信じるヒーローで居てもらわなくてはな!」 養タキトレ「まず緑じゃなくなってますよ。そもそも何故ゆず、いや野菜に?」 スズトレ「確かセイトレが5番目だったんだけどゆずと関連薄いから変えようって……」 ヒシトレ「元々5番目だったね、セイトレ?」 44言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11 20 05 セイトレ「あの土産物屋にそんなお菓子あるんですか、ウラトレさん和菓子先生ですね」 ウラトレ「長く親しみがある分一日の長がありますから、それより呼ばれていますよ?」 セイトレ「あれ、もう出番終わった頃では?」 義カフェトレ「そこまで合わせてなくていいから、何でスズトレと順番変えたの?」 セイトレ「……もし続いても森ビルとフジランドわからないですから。俺記憶ないですし調べてもよくわかりませんでしたから」 スズトレ「嘘でしょ、そんな理由……?」 バクトレ「それでゆずから野菜を関連付けて変わろうと、ご愁傷様です」 養タキトレ「もう戦う相手以前に戦隊なのに足並み揃ってないじゃないですか」 ヒシトレ「一旦解散しよう、ちゃんと体裁整えてきてからだね」 スズトレ「またやるの!?」 義カフェトレ「ないと言われてたのに今回があったからあるかもね?」 45言うち戦隊トレンジャイ22/07/17(日) 11 20 15 テテテテテーテテーテッテンッ♪ ビコトレ「……なぁ、二回目が撮られたという事は前回配信されたんだよな?子供に見られる可能性も……」 バクトレ「教えてないのならチェックしていなければ……」 ヒシトレ「ほら、見られてるかもしれないなら元気だしなって!」 養タキトレ「元気な姿の方が良いのは確かですが、そういう事じゃないと思いますよ」 何故続けた。 動員人数がコンセプト上多すぎてちょっとキャパオーバー気味です、エミュが非常に不安。 三話位までギリギリストック作れるかなーと思ってカフェトレーズ回しをぼんやり考えました。 影カフェトレさんが増えました、一話誰か代わりに作って下さい。 個人的にゴレンジャイは二話までがパロで面白いと思ってるので二話までのネタで回していきたい所存。 なので続いても次がラストのはずです、思ったより疲れるので次があるかは知りません。 ≫50二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 12 01 11 『こころのえいようそ』 ブラックヴォルフのトレーナー室には、大小さまざまな段ボールが保管されている。 この中に何が入っているのかというと、資料や本、映像媒体などが主なのだが、一部常に上部が開いている段ボールがある。 「トレーナーさーん、在庫切れかけっすよー」 「あーそっか、後で買い出し行くかあ。フラハラウ、ついていくか?」 「これは好きなやつを買っていいというお達しでよろしいっすね?」 「荷物持ちの特権というやつよ」 そう、間食用の駄菓子が大量に突っ込まれているのである。ファンが送ってくるものや学園共産のスポンサーが送ってきたものを配分する、ということもあったりするが、大方の場合はブラトレのポケットマネーから出ている。 程々に、というルールで皆好きなタイミングで食べることができるようになっているのだ。 「りょうかーい、これはちょい高めのやつを……おや、スマホに通知が来てるっすね」 「どっから聞きつけたんだあいつら。どれどれ見せてみ」 『蒲焼きさん太郎補充ヨロシク』 『うまい棒いっぱいお願いします』 『ハーゲンダッツ!!!』 「……」 「……『ダッツはアイスだから駄菓子補充の管轄外』って送っとけ」 「了解っす」 その直後。トレセン学園のとある教室で、「なんとぉー!」という叫びが響いたとか、何とか。 ≫68二次元好きの匿名さん22/07/17(日) 19 35 08 「おい」 「はい(トングで肉を威嚇する)」 「そうだ。それとそれを頼む」 「はい(肉と肉の間に玉ねぎをこっそり挟む)」 「おい、玉ねぎは要らん」 「はい…(人参を入れる)」 「そうだ。にんじんだけでいい」 「はい…(玉ねぎを入れる)」 「おい」 「はい?(空を見る)」 「野菜は要らんと言っている。肉をよこせ」 「はい…(野菜をおいおいと涙ぐんだ目で食べる)」 ≫134ロマンスの神様フェイスダンス22/07/18(月) 02 29 43 「……なあ、ボノトレ」 「何マヤトレ。ボク今編集作業してるんだけど」 「なんで俺たちこんなことしてるんだろうな?」 「仕方ないでしょ…じゃんけんで決まっちゃったんだから。」 「いやでも…」 「それとも何?ルドトレとかにやらせる?」 「さすがにそれはまずいって俺でもわかるぞ。いやそうじゃなくて」 「じゃあ何?キミがウチのチャンネルに出てくると炎上するとでも思ってる?」 「…」 「あんまりウチのとこのリスナーをなめないでよね。別の子の担当トレーナーが映ったからって皆気にしないよ」 「…そういうものか?」 「そういうもんなの。それに、こういうしょうもないようなものでも、ちゃんと全力でこなさないとそっちの方がリスナーに失礼だと思うよ?マヤトレはこういうのはなあなあで済ませたい?」 「…なあボノトレ」 「何マヤトレ。あとはアップロードするだけなんだけど?」 「さっきのやつさ、撮り直ししたいんだけどだめかな?」 「……仕方ないなぁ!今度なにか奢ってよね!」 「なあボノトレ」 「何マヤトレ。ボク今から機材のセッティングするんだけど?」 「…ありがとな」 「…どういたしまして」 そして公開された動画は、「マヤトレの拒否顔迫真で草」「ボノトレの変顔ぴったりじゃねww」といったコメントが多く寄せられ中々にバズり、パパノトップガンはgoodボタンを押しライブラリに保存し、マヤトレにはサムズアップの写真が送られた。 うまぴょいうまぴょい ≫147二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 11 31 07 『つれづれ話~ぶらぼの~』 「ブラトレ、無人島に漂流した時に何が一番重要か知ってる?」 「寝床か?」 「んー、安全の確保された場所っていう意味なら正しいけど、僕としては兎角水の確保かな。単純に脱水症状による死が近づくっていうのもあるんだけど、気力の維持という面でも水はかなり重要だと思う」 「あー、確かに炎天下で水のまないままだとテンションダダ下がりだしなあ」 「考えてもごらんよ。日差しの照る、遮るものも何もない砂浜で作業してください。ただし水は用意しません! なんて言われた日にはどう思う?」 「やる気なくして日陰にこもりたくなるな」 「そ、しかも漂流した後の体力が削られてる状況だからね。体力は無限じゃないんだ、回復と消費のバランスはとらないとね」 「なるほどなあ……で、先週飯に誘おうとしたらトレセンどころか府中にすらいなかったのは?」 「……なんか船がね」 「もう呪われてるんじゃねえの……?」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part803【TSトレ】 ≫21二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 20 22 39 ●マッスルビーチバレー● 「いくわよ〜!」 「っしゃこーい!!」 「怪我だけは気をつけてくださいっす」 「筋肉の前に不可能は無し!」 太陽の照りつける眩しいビーチ。そこに貼られたネットでは、1組のトレーナー達がバレーを始めようとしていた。 ボールを構えるのはオベトレ。すらりと筋肉質な四肢に、割れた腹筋。そして大きな胸をアメリカ国旗の柄のビキニで包み、下はV字の水着にホットパンツを履いている。 向かいのコートでレシーブの構えを取るのはなぜか参加させられたマヤトレ。昔パパノがビーチバレーをしているのを見たが、それっきりだ。サングラスにグレーの水着、アルミのネームタグを首からかけ、右手にはサポーター、左手にはテーピングを巻いている。 そのマヤトレに声をかけるのは202。彼は恥ずかしいのだろう、上には紺色のオーバーサイズのラッシュガードを纏っている。しかしその裾から時折覗く黄緑の水着と真っ白なふとももが美しく太陽を反射している。 そしてオベトレ陣営のセッターを務めるはリャイトレ。シンプルな大きめの黒いビキニに女性らしさを残しつつも強かな筋肉を露わにしている。 観客はマヤトレを恨めしい目線で眺めつつも、他三人の立派な水着姿に目を奪われている。 「それ!」 ぽーん、と軽く打ち上げたボールがマヤトレのコートに入る。 「そりゃ!」 「頼むっす」 それを綺麗な放物線を描いてセッターへと上げたマヤトレは、202が上げたトスを打つ。 「よ」 「頼むよオベトレさん!」 「はいさ!」 高く打ち上げたボールに向かって、オベトレがばんえいパワーをブーストさせて飛び上がると、捻りを加えた強烈な一撃を直下で叩きつける。 限界までたわみ、圧倒的な加速を見せるボール。それを受けるは202。 「っ、おもいっすね」 結果、何が怒ったかというと… パァン!!! 「「「あっ」」」 ボールが弾けた。ビニールの切れ端ヘと仕事を全うして姿を変えた彼は、どこか誇らしげに砂浜へと着地した。 「……引き分けっすね」と腕をさすりながら202。 「ノーカンじゃない?」とマヤトレの方を汗ダラダラで見るマヤトレ。 「ごめんなさい!!大丈夫!?」と急いでコールドスプレーを吹きかける筋肉の浮き上がったオベトレ。 「一応手当はすべきだね」とタキトレを呼ぶリャイトレ。 22二次元好きの匿名さん22/07/18(月) 20 23 27 その後怪我はなく、球技は一旦やめようということで海で遊ぶ4人なのだった。 そしてマヤトレはマーベラス⭐︎な罰ゲームを受けたとか。 おしまい バレーより水着がメインになった気がする…まあいいか。 オベトレはオーソドックスな星条旗柄のビキニ、202さんはシュレディンガー水着を採用させていただいて(恥ずかしがり屋)、マヤトレは…うん。トップガンモロです。リャイトレは筋肉で誤魔化してるけど内心赤面ものだといいよね… マヤトレさん、リャイトレさん、202さんをお借りいたしました。エミュ等問題あればご指摘お願いします。 忙しくて濃いSSを書けない…申し訳ない…うごごごご 水着はいいぞ!!!(遺言 ≫89二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08 27 36 黒カフェトレ「はい、これで折り鶴完成です。けど鶴の折り方で良かったんです?調べれば出てきますよ」 セイトレ 「だって紙がこんな立体的になるんですよ。知識で知ってても自分の目で見てみたいじゃないですか」 黒カフェトレ「鶴はそんなに難しくもないですよ、折ってみたらどうです?」 セイトレ 「んんー……。もうちょっとこのキレイな奴見てたいです。俺折った事あるのかも覚えてませんし」 黒カフェトレ「そういえばそうでしたね。けん玉も遊んでみますか」 セイトレ 「童心を忘れたお爺ちゃんみたいな扱いは予想外ですよ!?」 黒カフェトレ「お爺ちゃん!?」 セイトレ 「あれそんなにショックでしたかごめんなさい!?」 黒カフェトレ「だ、大丈夫です……でも縫いぐるみと一緒に飾りたいんですよね。服とかアクセサリーの方が良いんじゃないですか?」 セイトレ 「まず定番の定番は見てたいじゃないですか、後からあれもこれも覚える事が出てくるのはほんと大変ですから……」 黒カフェトレ「あー、大変さはある意味一番わかってますよね。じゃあ派手なのより初心者向けの折り方書いてあるサイト教えますね」 セイトレ 「お願いします、ぅ?」 その時俺は折ってもらった折り鶴を目の前に置いて眺めていた。 すると目の前に置いてある鶴が独りでにふわーっと浮き始めた。 スーッと顔が青くなるのを感じ、とっさに周りを見渡す。黒カフェトレさんがいるし部屋も風景も変わってない。 なんともないのかともう一度鶴を見上げると羽を動かさずに浮き続けている。 なんとも幻のような光景だが、何も危なくないか思わず唾を飲み込んでしまった。 すると、つばを飲み込む音に反応し急に糸が切れたように鶴が落ちてきた。ポト、と音を立て床とぶつかった事で少し歪んだ鶴が転がる。 他に何も聞こえない程静かでもないのに何故コチラに反応したんだろうと思っていると黒カフェトレさんが顔を上げた。 黒カフェトレ「どうしたんで、ああ鶴落ちたんですね。気にしなくていいですよ」 セイトレ 「……あの、鶴が今浮いてたんですけど。綺麗に折れたら浮くんですか?」 黒カフェトレ「あれ、セイトレさんって今日何徹目ですか」 セイトレ 「2から先は数えない様にしてるからわかりません、けど今寝る話じゃなくてですね!?」 黒カフェトレ「受け答えは大丈夫そうですね、ちょっと待ってて下さい」 90二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08 27 48 黒カフェトレさんは椅子から立つと、何かを探すように周りを見渡し始めた。 少しあたりを見渡した後、目を細めて同じ場所をジッと見ている。なんだか珍しい表情の様な気がして少し見入ってしまった。 一息着いた様子を見せた後、視線が戻ってきた。 黒カフェトレ「急ですけど、体調大丈夫ですか?風邪気味だったりとか、悪寒がしたりとか」 セイトレ 「体調?良くも悪くも普段通りというか、特別何もないですよ。それより、はい」 黒カフェトレ「……え、折り鶴?何ですか?」 セイトレ 「綺麗に折った黒カフェトレさんの掌の上に置いたらまた飛んでくれると思いまして」 黒カフェトレ「いやいやいやー、そんな事……」 セイトレ 「…………」ジー 黒カフェトレ「え、本気ですか?」 黙って鶴を見続ける。 先程までは不気味だったが黒カフェトレさんが見てるなら大丈夫だろう、多分。 何の心配もなく見れる折り鶴が空中を浮く様子は是非もう一度見てみたいし、動画にも撮っておきたい。 数秒見続けても何の変化も起きず、ふと面を上げると黒カフェトレさんが俺の後ろの方に顎で何かを指している。 はて、と振り向いてみるも誰も居ない。 どうしたのだろうかと振り返ってみると黒カフェトレさんの掌の上からふわーっと折り鶴が浮き始めた。 セイトレ 「ほら、ほら、ほら!浮きました、今!浮いてます!」 黒カフェトレ「え、ええ……そうですね」 セイトレ 「あ、動画撮りますね!後から見せた、見せて大丈夫なのですかこれ!?」 黒カフェトレ「はい、大丈夫ですよ。ただそんなに長くないと思いますからお気をつけて」 セイトレ 「あ、そうなんです?……あ、ほんとに落ちた」 黒カフェトレ「気まぐれですから。……それにしてもセイトレさんってほんとに鈍かったんですね」 セイトレ 「あれ何か不味かったですか!?」 91二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 08 27 58 黒カフェトレ「おい、さっきの」 オトモダチ 「ゴメンゴメン、黒が僕の相手しないからサ!」 黒カフェトレ「あの人体弱いから変な事するなよ、変な事信じちゃったからお前にも動いてもらったし」 オトモダチ 「霊使いがアライぞ黒ー、でも全然気づかれなかったジャン!」 黒カフェトレ「真横真後ろ通っても全く気づかないのはビビったよ、けど人いる時笑わせるのやめろ」 オトモダチ 「え”ぇー」 黒カフェトレ「や・め・ろ!」 黒カフェトレさんお借りしました。 オトモダチ関係で口調ガラッと変わるの美味しいと思ったけど踏み込んだ感あるのでエミュが非常に不安なのでアレだったら遠慮なく刺して下さい。 でも書いてみたかった楽しいです。悪戯も種がわからなければ奇跡ですよね。 折り紙の話も触れては見たけどゼリーの腕前は折り方見ながら初心者向けを歪に折れる程度です。簡単に特技といえる程身につかない。ので頑張れ。 さっと霊障にも触れたけど感知範囲は心霊側に見せられるor目の前に出てきて何か影響受ける位じゃないと感知出来ません。 横にいるとか物持たれる位なら基本素通りするし何もわからんって言う人、普段から色々いるのかは知りませんわかんないもん。 後書きも大体以上です、そろそろ頭に転か菓か白か付けるか悩んでます。菓は非捕食者側な気がしますが。 ≫153二次元好きの匿名さん22/07/19(火) 23 02 27 「ほー、モン○ン…面白いな。皆やり込んでるのか?」 「俺達は四人ともそこそこやってるな」 …名実共に空の王者を四人がかりで狩るDK4と、それを眺めるファイトレ(女)。なんてことはない休日のワンシーン。 わちゃわちゃする画面の中で、間違えてマクトレをふっ飛ばしたブラトレが怒られてるのを横目に、テイトレは質問した。 「そういえばファイトレ(女)」 「なんだ?」 「このゲーム、結構武器の種類があるけど好きな…いや使おうと思う武器ってどれなんだ?」 「そんなものボウガンか弓に決まってるだろう。」 即答である。迷わずに答えてきたファイトレに聞き返すブラトレ。 「お、おう…理由は?」 「いや…なぜバカでかい得物を振り回して接近する必要があるんだ?距離取って一方的に撃ち続ければいい。」 「近接職全否定ですわね…」 「勿論利点はあるし、ロマンはあるから別に否定はしないぞ。ただ、実際使うなら私はそれを選ぶがな。」 それに大きな刃物を振り回すのは好きじゃないんだ、などとのたまう女。こやつに浪漫はあっても夢はない。 「まあ、本気でやるならな。お遊びとしてやる分には選り好みはしないさ、それではつまらないだろう?」 「意外だな。現実でそういう重い得物でも振り回してそうだと思っていたが」 「そうでもないさフクトレ。そも、私は女だぞ?いくら鍛えてるからといえど、重量物を取り回すのは限界がある」 「…ウマ娘になる前から大半のトレーナーより力強いファイトレ(女)に言われても、皮肉にしか聞こえないですわね…」 比較対象がウマ娘orガチガチに鍛えたマッチョメンだから、ファイトレ(女)は自分を筋力で劣ると評価するが普通にゴリウーである。 そんな価値観の差異に気づいたDK4は、それぞれ何言ってんだこいつ的なやや引き気味の反応をするのであった。 短文失礼しました DK4とファイトレ(女)で価値観の相違より。楽しむ分には色々使うけど、ガチると遠距離武器しか使わなくなるファイ女。 ちなみに彼女の発言の行間に補語すると、「重量物を(ウマ娘や同レベルに鍛えた男性みたく)取り回すには(性別からくる身体能力差で)限度がある。」となります。うむ、どう見ても比較対象がおかしいな。 ≫179二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 09 44 22 「……あんた、前からそんなに焼けていたか?」 「わからーん、ウマになってからそういう感じなのかもしれんなぁ。え、もしかしてウマ娘って日焼けしやすいのか?」 「そんな訳はないだろうが、私の場合は単に姉貴から口煩く日焼け止めを欠かすなと言われていただけだ」 「あーそういう? やっぱケア大事なんだなぁ」 「むしろ、雑にしていた癖に焼けなかった頃のほうがおかしかったんじゃないのか?」 「……否定できんなぁ。とりあえずなんか合うやつを探さないとなあ……担当ウマ娘よりも焼けてる小麦色のトレーナーとか遊んでるようにしか見えねえ」 「ん、なら私の使っているものでも使ってみるか?」 「あー、それなら試しやすいし有難いな」 「……トレーナーさんとブライアン先輩って気安くないですか?」 「え、別にそんなことなくない? 多分そんな変でもないぞリボンカロル」 「普通だろう」 「……えっ、これ私がおかしいやつですか?」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part804【TSトレ】 ≫70二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 21 13 19 「え、日焼け止めとかしないの?」 「いや、あんまりいらないかなと」 「私は困りませんし…」 「一応、気を遣ってはいるが…」 海辺、水着姿で驚くサトトレと同じく水着の上から黒タマ、黒ダス、黒ルドの黒いの三人衆。その内容は日焼け対策だった。 「焼けたら後で面倒な事にならない?僕、赤くなるから長時間日の下にいるときは塗ってるんだよね。」 日焼けするとまあ後が辛いので、男の頃からスキンケアには気を遣うサトトレ。彼の白くてもちもち肌はそれで保たれていた。 ダイヤにも色々されるようになったんだよね、などと言うサトトレに返事する黒ダス、黒タマ、黒ルド。 「私は日焼けしない体質なので…(そういうの考えなくて済むからありがてー)」 「俺は多少焼けても気にしないし…」 「…長袖をよくつけていたから日焼けはしなかったな」 三者三様の返事。とりあえず必要なかったというのは分かったが、それはそれとしても何もしないというのは問題。 「黒ダスはまあいいとしても、黒タマと黒ルドは日焼け止めしよっか。クリームはあるししっかり塗ろ?」 「はい…」 大人しく従う黒タマ。黒く焼けるだけだが、あんまり焼けてもあれなので渡したクリームを塗ってもらう。一方… 「…」 「黒ルドトレ?あっストップ!」 離れようとした黒ルドをその脚力ですぐに捕まえ、理由を聞く。…ラッシュガードの下にある女物の水着が恥ずかしいという事だった。 とはいえ、いくら外さないといっても肌が見える範囲は多いし、外した時のことも考えて全身に塗ってもらう。 「背中は…多分僕がやった方がいいね。」 「…分かった」 ワンピースの水着姿で恥ずかしさで縮こまる黒ルドトレに、デジャヴを感じながらサトトレはクリームを手に取った。 …その後、ラッシュガードを脱いで色々遊ぶ事になったので、黒ルドは塗っておいて良かったと思ったとか。 短文失礼しました 日焼け対策、ちなみに作者は赤くなってその後が酷いことになるタイプです。サトトレも同じくスキンケアに気を遣う人。 黒いの三人、日焼け対策はそれぞれしてなさそう。黒ダスはともかく二人はしっかり塗ろうな。 ≫91二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 23 26 06 あなたの夢は? 「…………」 「…………」 中山レース場 それは数多の人々の興奮と期待が喧騒と熱狂となって渦巻く大舞台。 その大舞台へと愛バを送り出した二人のトレーナー すなわち スペシャルウィーク担当トレーナー グラスワンダー担当トレーナー この二人が会合するのはもしかしたら必然の事だったのかもしれない。 「……何と言って送り出したんだ?」 静かに炎を叩き付け合っていた二人の膠着を先に破ったのはスぺトレ。 既に担当ウマ娘はレース場へ送り出した後なので、相手の出方を伺っても仕方無いと単純な疑問を聞いて場を流そうと考えたのだ。 「……勝ちを取って来いと」 しかし問いに答えるグラトレの言葉は何処までも簡素な、しかし何処までも好戦的な物。 「…………」 「…………」 再びの沈黙が場を支配する。 大勢の人が居る筈だが、この場を通る者は誰も居ない。 それ程までに重く熱い闘志が二人から放たれ渦巻いているのだ。 「スぺは負けないよ」 「グラスが負けるとでも? 」 たった一言の応酬。 その一言に担当への誇りを、信頼を、ぶつけ合うスぺトレとグラトレ。 お互い己の担当の勝ちを信じて疑わない者同士だ、相容れる筈など無かったのだ。 92二次元好きの匿名さん22/07/20(水) 23 26 18 「悪いけど今日はスぺが勝って日本一のウマ娘になるんだ」 「残念ですが今日はグラスが勝ってウマ娘の頂きに立つ日ですよ」 紫炎を滾らせ言い放つスぺトレ 蒼炎を盛らせ言い放つグラトレ もはや闘志は炎へと変わり相手を飲み込まんと滾り盛り熱を放つ。 互いに譲る気の無い平行線は終わりが見えず この応酬の果ては何処か…… ワァァァァァァァ!!!!! 「……!!」 「……!!」 そんな二人の収まる気配の無い炎を鎮めたのは更なる熱波。 期待と興奮に満ちた熱き声援は担当達の出走時間が来た事を伝えるには充分だった。 「……どうやら時間みたいだね」 「ええ~、早く見に行かないといけませんね~」 お互い熱気を収め平常運転へと移行する。 だが…… 「それじゃあどっちが勝つか実際に見てみようじゃないか」 「ええ、ええ、論より証拠というものですよ~」 ……どうやら互いの熱は収まり切らなかった様だ。 そうして二人のトレーナーは愛バの勝利を信じてレース場へと足を進めるのでした。 そして、今年も、あなたの、そして私の夢が走ります。 あなたの夢はスペシャルウィークかグラスワンダーか。 私の夢は…… ≫116二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 08 49 09 「…(ぴくん!)ん?あれ?」 ふと誰かに肩を叩かれた気がしたファイトレ(男)。自らのトレーナー室で、今ここにいるのは自分だけのはず。 気になって振り返るが誰もおらず、代わりに頬を何かで押されたような感触がした。ぶるぶると首を振るファイトレ(男) 「驚いた、心霊現象か…?」 多少なりとも恐怖心はあるが、とはいえ怪奇現象というか理解出来ない事象には現在進行系で巻き込まれてるのだ。 そもそも不意打ち耐性もある。ファイトレ(女)になんども意識外から肩を叩かれたりしてるので跳ね上がるほどじゃなかった。 「…続きするか」 もう一度座り直し、トレーナーとしての仕事に没頭する。少しすれば、また肩が叩かれたような気がした。 今度は顔を上げるが視線だけをキョロキョロとして見回す。見える範囲に何もいないが、また頬をつんつんと突かれた。 「…」 さて、これでは困る。無視してもいいが、何もしない訳にもいかない。そして、そんな時どうすればいいかは知っていた。 「…もしもし、影カフェトレ?」 『はい、どうされました?』 「なんか、幽霊みたいなのが部屋にいるんだが…どうしたらいい?」 『そうですね…電話越しで話しても面倒なので、私が直接見ます。丁度黒カフェトレさんもいますし』 「ありがとう。部屋の位置は…分かるか。それじゃあ切るよ」 解:専門家を呼ぶ。…程なくして(教えた訳でもないが)部屋に迷わず来た二人は、入った瞬間に喋りだす。 「…なんだ、お友だちですか」 「悪戯も程々に、ですよ」 「あ、お友だちなんだ。さっきからカップを動かされたりとベタな怪奇現象ばっかり起きてたんだ」 その後、影カフェトレにも悪戯されたり戻ってきたファイトレ(女)にも驚かされたファイトレ(男)だった。 短文失礼しました ファイトレ(男)でのネタ、驚かされる耐性はあるのでそこまでびっくりはしなさそう。 一人で解決出来ないと思ったら頼れ、ファイ女がトラブル対策で言ってあるそれをきちんと守っています。 ≫123二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 12 22 18 「……?」 のんびりと廊下を歩いていたグラトレ そんなグラトレの肩をポンポンと軽く叩く感触にグラトレは足を止めた。 そして思わず反射的に首を叩かれた肩の方へと向けてしまい…… ムニッ 「むっ……」 グラトレは何とも古典的な悪戯に引っ掛かってしまったのだった。 「やられましたね〜、どちら様でしょうか~?」 相手の思惑にしっかりと乗ってしまったグラトレは相手の顔を見る為に目線を動かす。 今度同じ事をして仕返しをしてやろう。 負けず嫌いのグラトレらしい考えからの行動だったが…… 「…………え?」 しかし幾ら視線を動かせども相手の姿は視界に収まらない。 ならばと逆側を見ても姿は見えない。 「じゃ……じゃあ、この感触は?」 姿が見えないが未だ頬に指が当たる感触は残ったまま。 それどころかクリクリと頬を突いて弄られている。 「…………ピィ……」 考えても考えても其処に視えない何かが居るという結論に至る為 グラトレは思考を放棄する事にしたのだった…… その後 立ち往生していたグラトレは悪戯犯であるオトモダチに呼ばれて来たカフェトレに回収されたとさ。 うまぴょいうまぴょい ≫134二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 17 07 05 ビーム怪異「SEビィィィーム!!」 義「わっ」 怪異「フハハハさらばだ!」 義「え……何あれ……黒に相談しよ……よいしょ」(立ち上がる) ゴフォオオォ 義「????」(左足で足踏み) ブッピガンブッピガン 義「?????」(腕を振ってみる) カタニデッカイジュウキノッケテンノカイ! 義「????」(背伸び) セナカニキシンガヤドッテル!! 義「……黒に相談に行こう」(走り出す) デュクシンデュクシンデュクシン ≫178二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 20 58 32 「シビトレさんこんにちは」 「あっこんにちは」 「最近どうですか?」 「論文読んだりシービーに振り回されたりです」 「ほかのトレーナーの方とお話とかしてますか?」 「……それより今度の菊花賞の……」 「またですか……明後日飲み会あるんで、追加しときますね」 「……ハイ……」 うーむわからぬ 男性時代の魔ルドとヒト時代のシビトレがわからん ≫184二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 21 14 43 グラスの髪を乾かすグラトレ(独) 「すみませんトレーナーさん、お手数をお掛けして……」 「いえいえ、これもトレーナーの勤めですよ〜……それに私も好きでしてますからね~」 グラトレのトレーナー室で椅子にちょこんと座ったグラスワンダー。 トレーニングを終わらせた後、先程までシャワーを浴びていた彼女の髪はまだまだ水気を多く含んでいる。 そしてそんなグラスワンダーの後ろに立つのはグラトレ。 その手には数枚の乾いたタオルと櫛が持たれていた。 つまりこれからグラトレはグラスの濡れた髪をタオルで拭いて乾かし櫛を通そうとしているのだ。 「それでは始めさせて貰いますね~」 「はい、お願いします」 その声掛けの後、グラトレは乾いたタオルを一枚持ちグラスの長い栗毛の髪を持ち上げタオルで挟む。 そしてポンポンと軽く叩き水をタオルに吸い取らせた。 きっと拭った方が速く終わるだろう。 しかし大事な愛バの綺麗な髪、多少時間が掛かろうとも丁寧に扱いたいのだ。 そんな想いから複数のタオルを使い丁寧にグラスの髪を乾かしていく。 「相変わらず手入れの行き届いた綺麗な髪ですね〜」 「ふふっ、ありがとうございます」 お世辞でも何でも無く、グラスの髪は本当に手入れが行き届いているのだ。 乾いた髪は既にサラサラとした質感を出し、通す櫛は抵抗無く根本から毛先まで通り抜ける。 普段からの手入れが行き届いているからこその質と言えるのだろう。 185二次元好きの匿名さん22/07/21(木) 21 15 03 「さてさて、次は前髪ですね~」 「前髪は自分で出来ますよ?」 「先程も言った通りですが〜、好きでしているのですよ~」 「それなら甘えてしまいますかね~」 日頃のグラスの手入れのお陰か、すんなりと後ろ髪は終わり今度は前髪。 前髪は自分で出来ると遠慮するグラスに好きでしていると伝え、そのまま乾かす作業に移らせて貰う。 好きでしているのは本当だから仕方無い。 それから後ろ髪より短い前髪を同じ様に丁寧に乾かしていく。 偶に合う視線にお互いクスクス笑い合いながら髪を乾かし櫛を通す。 そして最後にグラスの前髪の班に唇を落として、グラスに作業の終わりを告げたのでした。 「もう……」 「ふふっ」 急な事に少し驚いたのか頬をほんのり赤く染めたグラスと、それを楽しげに見つめるグラトレ。 「さて、次はトレーナーさんの番ですよ」 「私ですか?」 「今日も暑かったですからね、シャワーで汗を流して来てください」 「ふむ……それではそうしましょうか~」 「その後今度は私がトレーナーさんの髪を乾かします♪」 「あらあら、甘えてしまいましょうかね〜」 そして、どうやら今度はグラトレの番の様。 この二人の空間はもう暫くの間続きそうなのでした。 うまぴょいうまぴょい ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part805【TSトレ】 ≫51二次元好きの匿名さん22/07/22(金) 12 20 33 「おい」 「はい?」 「アレを出せ」 「はい(塩飴)」 「違う。こたつだ」 「……はい?」 「だからコタツだ。コタツに入ってアイス食うぞ」 「はい…(冷房設定28°C)」 「おい!」 「はい……(涙目で節電の呼び掛けのお知らせを見せる)」 「……仕方ない。外で食うぞ」 「はいっ!!(スーパーカップとブラックモンブランを差し出す)」 ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
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なんだかんだで30分くらいにらめっこ(滝汗)うっちぃさんファイトォ* .。..。. *・゚(n‘∀‘)η゚・* .。..。. *!!!☆ -- お面ライダー (2007-03-14 23 07 14) これを30分で描いたなら、結構才能あるのではっっ>< おいらもう、箱掘るのにクジけそうです・・・・orz -- うっちぃ☆ (2007-03-17 04 25 42) 才能はないですよ;;最近絵描くの楽しくて描いてましたが全体図とか挫けまくりで(苦笑) 僕は箱掘りほぼ終了(挫折) うっちぃさん、箱掘り・ブログ頑張ってくださいね♪ -- お面ライダー (2007-03-19 00 12 57) 名前 コメント
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ドライヤーを片手に戻ってきたキタトレが場所を指しつつ、櫛とともにグラトレの髪を触る。 「ふむ、サラサラしてるわね…」 「グラスに教えてもらってからじっくりやってるんです〜…ってキタトレさん?」 「ん?いや、いつも私の髪を弄ってるウラトレもこんな気分なのかねぇっておもってね。ふふっ…」 「あ〜…」 ───キタトレが乾かすついでにグラトレの髪を弄ってるその時、仮面を替えたバントレとイナリトレが同時に出て来た。 イナリトレはフルフェイスの白い仮面、バントレはイナリトレがよくつけてる狐の仮面である。二人ともよく似合っていた。 「あら、似合ってるじゃない。バントレは…そうね、個人的にはこっちの方が風紀的にはマシじゃないかしら…」 「イナリトレさんはこうすると男装の麗人さんみたいですね〜」 「…やっぱり、フルフェイスは息が少ししづらいのでそこは気になりますね。というかイナリトレさんは…」 「へぁ…ボクが麗人…!?」 ニコニコ顔のキタトレ、ポニテにされたグラトレ、狐の仮面姿で少し悩むバントレ、麗人という評価に取り乱すイナリトレ。 …いつもみたいでそうでない光景が広がっていた。 ≫148二次元好きの匿名さん22/02/02(水) 23 47 03 諸君 私は貧乳が好きだ 諸君 私は貧乳が好きだ 諸君 私は貧乳が大好きだ 小さい胸に葛藤する姿が好きだ なんとか大きくしようともがく姿が好きだ 巨乳と比べられて暗くなる姿が好きだ 貧乳はステータス、希少価値と開き直る姿が好きだ 巨乳に囲まれたあの絶望感が好きだ なんとかバストが大きくなった時の喜びが好きだ 勝てないと分かってなおも挑む姿が好きだ ヤケクソになって相手のを揉みしだく姿が好きだ 幼児退行して泣いて拗ねる姿が好きだ ターフで 廊下で トレーナー室で 私室で 面前で 物置で ソファで 空中で ダートで 木の裏で この地上で生きるあらゆる貧乳が大好きだ 巨乳と並んだ時の自身の凹みが轟音と共に心とSAN値を吹き飛ばすのが好きだ 空中高く放り上げられた貧乳が巨乳クッションで受け止められた時など心がおどる ≫167二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 07 26 32 ある日のこと。ルドゴルムンの三人はなんとなくカフェテリアで話していた。 「……そういえば」 「どうしたムントレ。エブリバーガー踊り食いでもやるか?」 「いや……そろそろバレンタインだと思って」 「あー……色々面倒だよねぇ……」 「わかるぜ。あーゆーのは既製品と手作りで分ける方がいいぞ。既製品ならある程度持つしな」 「「へー」」 まあお察しの通りこの三人、男時代は"持てる側"であった。故に彼らはこの学園でチョコに困ることはない。 それでも、担当からのプレゼントはとても嬉しいものなのだが。 「まあでも、今年は皆に渡した方がいい……かなぁ?」 「それは悩ましいところだ……ある程度絞るとはいえ数を用意するとなると苦労もひとしお。それに……」 「まあ、渡してくる奴は交換でいいだろ」 「だよねゴルトレちゃん。……あれ、今日は真面目モード?」 「細かいことはいいだろ!んじゃ、日曜日丸々使って三人一緒に準備するか?」 「あ、なるほど!みんなでやればバラバラに作るよりコストも下がるね!」 「確かに合理的だ……では、そうしようか」 「よし決まりだな!あ、間違っても近い方の日曜日に来るんじゃねーぞ!」 「「はーい」」 そして2月13日、ルドトレ宅。 「つーことゴルトレ☆クッキングー!ということで今回はルドトレ先生をお呼びしています!」 「やっほー!ルドトレだよ!」 「やっほー、ムントレだよ。因みにこの光景は固定カメラで撮影して後日ウラトレ先生とスズトレさんにぶん投げるとゴルトレさんが言うっちまってたからご安心を!」 「んじゃま、ルドトレ先生!今日は何を作るんだ?」 「そうだね……バレンタイン用にチョコレートテリーヌを作っていこう!あ、誰が作ったのかわかりやすいようにホワイトチョコと抹茶とかも用意してあるよ!」 「つーことで材料を紹介してから調理に入り」 168二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 07 26 53 「ました」 そこに写るのは緑の液体が胸元から口元、髪にかけて付着してそこはかとなく色気が倍プッシュのルドトレ、砂糖の妖怪になったゴルトレ、無傷のムントレであった。 「ということで、チョコレートテリーヌの出来上がりだ!因みにこれからこれを量産、一切れ一切れカットして包装していくとも!」 「まあ材料の調理は終わってるから、後は焼くだけだからね!このためにパウンド型も結構用意したし!」 「あ、この動画を見てくれたウラトレ先生とスズトレには特別なプレゼントも用意してるぞ!」 「ということで、チョコレートテリーヌ!どうだったでしょうか!」 「良くできたと思ったらいいね、高評価等お願いします」 「んじゃまあ……」 「「「またね!」」」 そうして迎えたバレンタイン当日……(因みにゴルトレは帰宅後動画を編集してカットや字幕をつけていた他、GBを作ろうとしてルドトレの色気に撃沈された) 「ひゃっほー!」 「うぇい!」 「はい、これを君に渡したかったんだ」 異様な速度でバクシンするゴルトレ号(鹿の被り物をした四足歩行ロボット)にそりを引かせ、次々とモブトレ達にチョコを渡す三人組がいた。 因みにムントレの声はドップラー効果で音がめちゃくちゃである。 「……なあモブトレB。これ、ルドトレとゴルトレとムントレの誰かの作ったチョコだよな……」 「待て、色を見ろ……茶のはムントレ、白いのはゴルトレ、抹茶はルドトレが作ったのではないか……?」 「つまり俺のはルドトレの……?」 「そうなる……が、おい!モブトレA!」 倒れるモブトレAをBが支える。 「……なあ、これ、家宝にするよ……こんなん絶対美味しいじゃん、あのルドトレが俺のために作ってくれたチョコだろ……?」 「落ち着けA!どう見ても義理チョコだろうが!ルドトレ側には"単に通りかかったから渡しただけ"みたいなもんしかないんだ!」 「でも、ルドトレと目があった……」 「……そうか、殺す」 こうして、誰のチョコを貰ったかで弱冠の遺恨を産み出しながら三人はチョコを配っていく。 因みにこの後ウオトレ(202)にそりを止められてウオトレーズに叱られたしルドルフの雷も落ちたしルドトレは監禁された。 そして、後日チョコレートテリーヌ製作動画(ノーカット版)を貰ったスズトレとウラトレ先生は頭を抱えた。 ≫181二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 08 26 06 ───トレセン学園の廊下にて 「すまない…手伝ってくれて助かる」 「いやいいよ、気にしないでくれ」 大量の書類を抱えて歩くのはエアグルーヴとファインモーション…ではなくファイトレ(男)。無論変装はしてない。 エアグルーヴの生徒会関連の業務を手すきの時間に手伝っていたのだ。二人には前からファインを通じて面識がある。 「…そういえば、君のトレーナーはどうしたんだい?」 「ああ、あのたわけなら今トレーナー室で書類整理してる頃だろうな」 いつもなら手伝ってそうなグルトレがいない理由を聞きつつ、ついでに担当の様子についても聞くファイトレ。 「後はファインについてなんだけど、最近、部屋でどうしてるのかな?荷物も届いたって言ってるし」 「はぁ…」 …荷物という単語に反応するグルーヴ。その横顔を見たファイトレはあっさりと察した。 「…また花の種が入ってたんだがな…以前より量が明らかに増えているんだ。」 「あー…あの姉上か…。いい人なんだけど、それはそれとして…」 「分かってはいるが、どうしてもな…」 流石殿下の家族と言うべきか、周りを振り回すという点についてはある意味どっこいどっこいである。 ファインという使命と自由を併せ持つ王女様に振り回されるのは、近くにいる二人…というか人達の宿命であった。 「まあそれは…ってんんん?」 ふとファイトレが後ろを振り向くと、廊下の角から顔を膨らませたファインとグルトレがじーっとこちらを見つめる。 ファイトレに続いて振り向いたグルーヴも、その姿を見つけると頭を軽く抑える。隣を見やるとファイトレは肩を竦めた。 「むぅ…」 「…まったく、このたわけが!貴様は私の杖なんだぞ。お前以上なんてある訳ないだろう。」 「グルーヴ…!」 「ねぇねぇ、グルーヴさんと仲良さそうだけど、何話してたの?」 「…勿論、君の話だよ!」 「そっか、えへへ〜…嬉しいな!褒めてつかわす〜!」 …やっぱり、担当の扱いは上手な二人であった。 短文失礼しました あれだけファインに振り回されてるとなれば面識ぐらいは普通にあるだろうということで、隣にいても勘違いはされなくて楽ね! 二人がちょっとジェラシー感じてるけど、その姿も可愛いんだろうなって思います。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part662【TSトレ】 ≫54二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 12 37 41 ある日。生徒会室にやってくる足音から、なんとなく彼女だろうと判断する。 何時もより音が深いのは、きっと何か持っているのだろう。 「ルドルフ」 「トレーナーく……ん……?」 そこに居たのは顔こそそのままだが、あまりにも胸が大きすぎて前が閉まっていないジャージ、これまた立派な尻、立ってよく見ようとした私よりも高い身長……明らかに異常としか言えないソレがいた。 「……何故そうなった?」 「ええっと……豆まきやってて、鬼に豆を投げたらこうなって……」 「えー、と?」 「まあとりあえず……ぎゅー!」 彼女が抱きついてきて、むにりと何時もより何倍も大きいそれを押し当てられるどころか半ば包まれる。 柔らかい。そして何より…… 「またブラをしなかったな?」 「……あっ!で、でも、このサイズに合うブラなんてなかなかないし、一週間で戻るからそのために用立てるのもなー、って……それに、子供用の服はいつか使うかもしれないし……」 「問答無用」 「きゃっ♡」 ル監 ≫32二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 12 15 31 タキオン「トレーナー君!効果を実証するために三体とも捕まえに行くよ!」 タキトレ「凄い乗り気だねタキオン…」 タキオン「進化の樹形図から外れた生物が三体、さらに豆を当てたら当てた側の身体を変化させるんだよ?これを捕まえて調べるのは科学の道に居るものなら当然のことに決まってるじゃないか」 タキトレ「なるほど…ということは豆を投げるのは「それは勿論モルモット君だ」…ですよねー」 実験結果 オニライゴンdice1d10=7 (7) オニアジサイdice1d20=2 (2) オニメカ邪竜dice1d20=16 (16) 64二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 13 06 50 「……」 「……あのー、タキオンさん?あまり測り終わった後のメジャーを凝視しないでくれると嬉しいんですが…」 「大きくなったねぇ…「タキオン!?」ああいや、Jカップなんて初めて見たからビックリしてね。やはり噂は本当だったか」 「まさか噂を頼りに今日1日中追いかけ回してたの…?」 「この程度いつものことじゃないか。ところで、胸はどうするんだい?流石に保健室にそのサイズのブラジャーはないと思うけど」 「一週間だけだし、多分ノーブラかなぁ…まさか胸がこんなに大きくなるとは思わなかったよ」 「身長もお尻もちゃんと伸びているけどね。……ところで、随分と上機嫌な声と尻尾だけど何か嬉しいことでもあったのかい?」 「……あのね?大きくなったからタキオンの抱き枕としてもっと満足してもらえるなぁって思ったといいますか……」 「……トレーナー君」 「はい…」 「外泊届を一週間分申請するけど、良いね?」 「はい……!」 ≫55二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 12 37 41 「さあさあトレーナーさん! 豆を撒いて鬼退治ですよっ!」 「節分だからね。ところでバクシンオー、なんでこの子たちはこんなに速いの?」 - ラ ド 「普通の鬼よりバクシンする鬼の方が、退治したときの効果が高いと思いまして!」メ カ ー 「速すぎてドップラー効果がかかってるけど……まあいいか、適当に投げても当たるでしょう」テ ゙ ア ル カ オニライゴン(身長)dice1d10=1 (1) オニアジサイ(尻) dice1d20=4 (4) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=9 (9) バクトレ(いつものすがた):161-88-61-88 65二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 13 16 38 「むむむ……恐るべきバクシン力ですッ!」ヒトツブドラ! 1センチダケ タカクスルドラ 「まさか50粒投げて2/3以上外れるとは……」4センチ シリヲ モルノダ 「しかしどの鬼にも確実に当たってはいますよ!」Bゾウリョウ 9センチメカ 「お情けで当たってるだけな気もするけどね」(ドヤガオドラゴンズ) バクトレ(豆撒き後):162-97-61-92 「それはそれとして違和感はありますね」 「身長ほぼ変化なしの162cm、胸囲は+9cmで97cm……でしたっけ」ソウドラ 「……同じような体型の方はいらっしゃるのでしょうか?」 「クリークさんとほぼ同値かな。身長だけ違うけど」(+5)-(0)-(0)-(+1)メカ 「身長は……ほうほう、キタサンブラックさんと同じとのこと! ……ハッ!」 「どうしたの、バクシンオー」イカガシタカ 「両者共に名ステイヤーですね! 特にキタサンブラックさんと言えば長距離・逃げの分野で度々名の挙がる方!」 「つまり?」 「今のトレーナーさんは、それに負けないバクシン力を持っている可能性が!」 「いくら何でも無いと思うな……一応やってみようか」 (1800m持ちませんでした)トウゼンドラ トウゼンメカ トウゼンデアル ≫16おっぱいぷるんぷるん22/02/03(木) 11 26 35 パチ「しまった!タマ達と豆撒しようと思って豆を運んでたら転んで豆をぶち撒けてしまった!更に運の悪いことにぶち撒けた先にメカ邪竜鬼が!」 dice1d30=12 (12) 68二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 13 39 39 172-93-67-80 大「とういわけで……レースは……になるわけだが……」ぷるん♥ぷるん♥ タマ「ウ…ウソやろ!?こ…こんなことが!!こ…こんなことが許されてええのか!?」 大「タマ?……聞いてるか?タマ?」ゆっさ♥ゆっさ♥ タマ「朝はいつも通りやったはずや……夢か?夢なんか?」 大「タマ?おーい?」ふにっ♥もちっ♥ タマ「そうか……わかったで……あんたトレーナーの偽物やな!うちのトレーナーを何処にやったんや!あいつはこんな胸しとらんで!」ワシヅカミィ 大「ん…っ!タマ!?俺はほんmひゃん♥やめっ♥ひっ♥」 ヨニモメズラシイタマトレノポヨヨンタイムメカ コノチョウシデクロトショウモモルメカ ≫42二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 12 23 33 「(ふふっ)さあグラス、アジサイに豆を当てお尻を大きくするのですよ~」 「トレーナーさん? 声に出ていますよ?」 「…………あら?」 「自分で投げなさい」 「はい……」 オニライゴンdice1d10=1 (1) オニアジサイdice1d20=20 (20) オニメカ邪竜dice1d20=19 (19) 69二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 14 00 56 「トレーナーさん……」 「しくしくしくしく……」 三女神による豆撒きイベントを利用して私のお尻を大きくしようとしていたトレーナーさん。 その計画をトレーナーさんがうっかり声に漏らしたのを聞き逃さなかった私は、トレーナーさん自身が邪竜達に豆を投げるよう怒りました。 その結果…… 155-77-55-85 → 156-96-55-105 「お尻って100cmを越えるんですね……」 「ううっ……それもですが、下着が上下共に破れてしまいました……」 そうなのです、胸とお尻が急成長したトレーナーさんに衣服は保ってくれなかったのです。 普段着ている和服の方は帯を緩める事で対処出来ましたが、下着の方はどうする事も出来ずに…… 「ぐすっ……グラス……あまり見ないでください……」 涙目で懇願しているトレーナーさん…… しかし、20cm近く大きくなった胸やお尻のせいで着物の前が閉じなくなってしまっています。 ……とても扇情的ですね。 「トレーナーさん?」 「はい、なんでしょうか」 「据え膳でしょうか?」 「……はい?」 それから1週間、外泊届けを出した私はトレーナーさんのお宅にお泊りするのでした。 シンチョウハモラナイドラー ムネトシリハゼンリョクデモルアジー(メカー) ≫70二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 14 37 34 チヨトレ:156‐85-57-86 「チヨトレさん、ちょっとアレに豆を投げてみて」 「???よくわからないですがやってみます」 オニライゴン(身長)dice1d10=2 (2) オニアジサイ(尻) dice1d20=2 (2) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=11 (11) 71二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 14 42 29 158‐96‐57‐88 「――――」(フリーズ) 「トレーナーさん、しっかり!!」 ≫97二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17 05 57 ウオトレ(親父)「いいか、豆はこうやって投げるんだ」(割と整っている投球フォーム) ウオシス「でも、食べ物をこうやってあの方たちに投げつけるのは……」 ウオトレ(親父)「良いんだよ。節分はそういう行事だし、アイツらもそれを理解して節分の時に現れているんだ。なら楽しまなきゃ損だぞ?」 ギムレッ卜「まあ当てれるかといったらそれはまた別の話だけどな。因みに今見せたボウズの投球フォームは絶妙に崩れてるぞ」 ウオトレ(親父)「それは言っちゃいけない話だろうがギムレットォ!?──あっ」 ウオトレ(親父)の結果 オニライゴン(身長)dice1d10=1 (1) オニアジサイ(尻) dice1d20=1 (1) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=14 (14) 104二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17 34 15 166-80-55-82→167-94-56-83 Gカップ 「……」イイシゴトシタメカー 「……あの、私はそのウオトレさんも良いと思いますよ……?」キヅカワレテルデアルゾ 「気遣って貰わなくて大丈夫だぞ嬢ちゃん……!嬢ちゃんも頑張れよ」 「あっ、はい!頑張ってきます!」 (いやぁ凄かったな。まあ見事に外すわ外すわ。最終的にはあのメカ邪龍にだけ的絞って投げつけてたな) 「それはあの龍が「ノーコンメカ-」とか言いやがるから…!胸だけもってお前には申し訳ないとか思ってるけど…」 (どうせ一週間程度だしな。俺は気にしてないしお前が楽しめたならそれで良いさ。それより…気付いているか?) 「…お前ももう少し怒ったりしても良いと思うけどな。それで、どうしたんだ?ブラジャーはまぁ、タキトレのところで借りてくるつもりだけど他に何かあるのか?」 (ざっとの感触だが、恐らく今の俺たちはダイワスカーレットと同体型だ。そして、俺は先行策も使える…これの意味するところがわかるな?) 「…もしかしてスカーレットの走り方のコツが解る?」 (そういうことだ。この一週間を活用して奴の強さの秘密を解き明かすぞ。それと…いや、これは言うまい) 「なんだよ?そう言われると気になってくるじゃないか?」 (何、些事にすぎんことだ。それより嬢ちゃんを見てみろ。お前より当ててるぞ) 「うっさいわギムレットォ!?」 ギムレットが言わなかったこと:「ダストレの好みの体型にもなるけど、そこら辺は気にせずに接してやれ」 ≫109二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17 44 04 「すでにタイキ越えを果たした身長にこれ以上は望まない。……というわけでオニライゴンちゃんさあ、分かってるよね?」 アタルナッテイウノー? 「……いや、そんな事は言わない。君に投げる分については、この場に捨てる」 ソンナー! 「年の数だけ食べていいよ」 イッコモタベレナイ...! 「およ?数え年換算なら二個はいけんじゃない?」 ホントニー? 「うーん。……ごめん、後で検索しとくね」 「問題はお前達じゃい吊るし邪竜どもー!」 ずるっこがきたメカー! おろかなり。てっぽうのうでがそんなにふあんか。 「うるせー!ぶっちゃけグラトレさんがほぼ百発百中()やってみせたからやることないんじゃー!今更だけど乳も尻も派手に膨らむのはヤバいだろうし、このまま放置だ放置!」 八つ当たりメカー!流れに身を任せる精神どこ行ったメカー! 「んなもん流されてどっか行ったわ!」 だれがうまいこといえと。 なお裁定的には鹵獲ボーナスがあったのか、ちょっとだけ豊かになった。 オニアジサイ(尻) dice1d10=4 (4) オニメカ邪竜(胸) dice1d10=3 (3) ≫121二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17 58 06 オペトレ「いやあ、流石に当たるものではないんじゃないかな」 身長 dice1d30=10 (10) 尻 dice1d30=7 (7) 乳 dice1d30=15 (15) スイトレ「そぉだよねえ〜、あんなちっちゃい奴らなんだしぃ」 身長 dice1d30=15 (15) 尻 dice1d30=24 (24) 乳 dice1d30=14 (14) (無言で特製豆マシンガンを構えるイクトレ) 身長 dice1d100=87 (87) 尻 dice1d30=14 (14) (流れ弾) 乳 dice1d30=23 (23) (流れ弾) 130二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 18 21 02 オペトレ「……いや、うん。流石に軽率だったかな、これは」 身長:156→166 乳:77→92 腹:55 尻:75→82 スイトレ「ひぃん……重いよぉう……」 身長:164→179 乳:106→120 腹:79 尻:98→126 「うぇえ〜〜オペトレぇ〜〜!」ダスドスバルンボルンドルン 「ま、待ちなさいスイトレ。今ちょっと受け身が……あっ、ああぁ〜……」 (でっけえ乳に埋もれる乳をガン見したダストレがダスカにシメられる音) 「やったぞ……実験は成功だ」 身長:90→177 乳:49→72 腹:45→55 尻:54→68 イクトレ「目論見通り成長できた……! これで、一週間の内に大掛かりな施工ができる……!」 イクノ「その前に服を用意しますよ、トレーナーさん」 イクトレ「🥺」 ≫132二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 18 23 07 パルトレ「これが節分というものね」 オニライゴン(身長)dice1d10=1 (1) オニアジサイ(尻) dice1d20=8 (8) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=4 (4) 赤タボ「分かった、やるよターボ」 オニライゴン(身長)dice1d20=17 (17) オニアジサイ(尻) dice1d20=7 (7) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=18 (18) クリ眼鏡「待って、クリーク放s」 オニライゴン(身長)dice1d10=5 (5) オニアジサイ(尻) dice1d20=5 (5) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=10 (10) 140二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 18 36 22 パルトレ「正直大きくなってもメリットないのよね…」 身長:162→163 乳:88→92 腹:56 尻:90→98 赤タボ「こいつは…体のバランス悪くないか?」 身長:149→166 乳:70→88 腹:53 尻:74→81 クリ眼鏡「嫌な予感はしてたんです…」 身長:160→165 乳:87→97 腹:58 尻:91→96 ≫57二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 12 42 45 キタトレは別でダイス降ってきたけど 178-101-60-93→185-107-60-98になりましたとさ それとファイトレ女(170-91-58-86)は オニライゴン(身長)dice1d10=6 (6) オニアジサイ(尻) dice1d20=8 (8) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=17 (17) 143二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 18 36 45 「…なるほど、これは非常に邪魔だな…」←176-108-58-94 「そうねファイトレ(女)、このサイズは流石に持て余すわ…」←185-107-60-98 「にしては興奮しないんだな、失礼な話だが枯れてるのかキタトレ?」 「生憎、私は胸や尻のサイズには拘らないのよ。そもそも仕事中にその気になること自体ありえないわ。…これ、二人きりだから出来る話ね」 「ははっ、違いない。普段ならこの手の話題は口にすることすらないだろうしな。」 「あら、元の性別ならこの時点で色々疑われても仕方ない場面よ?更衣室で二人きりとか、どう考えてもアウトじゃない」 「今の下手な女性より色気のある貴方に言われても説得力ないね」 「ふふっ、下手な男性より格好良い貴方が襲う側になるだけじゃないかしら。…それはそれとして、私の下着見てるサイト紹介するわ。」 「すまない…助かる。」 「一週間だけなのだけど私のを貸す訳にもいかないのよね…」 たまには下の話もさせてみたかったby作者 ≫145二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 18 42 33 フラトレ「うーん、今年の節分は賑やかだねぇ」 フラッシュ「トレーナーさんはこの催しには参加しないのですか?節分とは邪を祓い福を呼ぶ儀式だとフクキタルさんから聞きましたが…」 フラトレ「節分はしようと思ってるけど、体つきを変える気はあまり無いかな。君がこうして好きと言ってくれる自分の体が僕は好きだよ」 フラッシュ「……っ!トレーナーさんは好意をはっきりと言いすぎです…!私はどんな体型のトレーナーさんも好きですよ?ですから、私に豆撒きのやり方を教えてはくれませんか?」 フラトレ「君にそう言われてしまうと何も言えないね。……じゃあ、少し不格好になってしまうかも知れないけど見ててね?」 フラッシュ「ええ、しっかりと見てます。頑張ってください。トレーナーさん!」 カマドラたち(*1)) フラトレの結果 オニライゴン(身長)dice1d10=5 (5) オニアジサイ(尻) dice1d20=17 (17) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=6 (6) 164二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 13 00 165 -78-54-80→170-84-54-97 Dカップ 「これで最後…!」ヌウッアタッタ,ダト‥!? 「お疲れ様ですトレーナーさん。かっこよかったですよ」 「結構外しちゃったけどね。でも思ったより当てれて良かったよ」ヤーイカワシベタ-、ナニヲモウスカッ 「ふふっ、豆を投げている時のトレーナーさん、とても可愛かったです。……ところで、体型はどの程度変わりましたか?」 「詳しくは測らないとわからないだろうけど、胸がきつくなって、ヒップの方は激しい動きをしたら破けちゃうんじゃないかな。それぐらいギチギチになってる」イイシゴトシタメカー、デ,アロウ? 「なるほど……すいません。少し後ろを向いていただいてもよろしいですか?」 「……!ふふっ、良いよ。君に気に入ってもらえるように思う存分見てくれると嬉しいな」 「是非そうさせていただきます…凄いですね。今にもはち切れそうなぐらいになってます。ここまで来ると少し、困惑させられますね」 「フラッシュはこの体の僕も好き?」 「ええ、大好きですよ。貴方の体だから好きなんです」 「本当に?僕の体ならなんでも良いんじゃないの?」 「本当です。こうして大きくなったお尻も大好きです。もし疑うなら、教えて差し上げましょうか?1週間もあれば解っていただけると思いますが……」 「ふふっ、じゃあお願いしようかな…」 カマドラたち(((退散するドラ)メカー)ことにさせてもらおう) ≫147二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 18 46 32 「恵方巻の準備よし、柊と鰯もよし。準備完了!」 「お疲れ様でした~! 頑張ったご褒美に、いい子いい子、してあげますね~!」 「ふふっ、ありがとうクリーク! さ、それじゃ僕も豆撒きしようかな」 「鬼役の子たち、張り切ってますね~……うまく当てられそうですか?」 「……頑張るよ」 オニライゴン(身長)dice1d10=2 (2) オニアジサイ(尻) dice1d20=13 (13) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=20 (20) クリトレ(小)(いつものすがた):147-82-51-78 157二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 00 02 クリトレ(小)(豆撒き後):149-102-51-91 「だ、大丈夫ですかトレーナーさ~ん!?」シンチョウ ゾウカハ 2センチダケドラ 「お……おも……重いぃ……」13センチ シリハ ナカナカ フエタナ 「ええと、どうしましょう……ひとまず保健室でしょうか~!?」20センチメカ! サイダイチメカ! Bダイゾウリョウメカ! (バクトレが3つとも命中率50%切ってたしこっちも微増くらいかな、そんなふうに考えていた時期が私にもありました) ≫102二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 17 13 05 豆まき?そんなのよゆーよ★マーベラスにいっくよー☆(少しは身長取り戻したい) マベトレの結果 138/83/50/73 オニライゴン(身長) dice1d0= オニアジサイ(尻) dice1d10=5 (5) オニメカ邪竜(胸) dice1d10=8 (8) 160二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 05 19 豆まき?そんなのよゆーよ★マーベラスにいっくよー☆(少しは身長取り戻したい) サンミイッタイ・ボウギョノジン 「なにそれ!!すっごいっマーベラス☆!!!ってそんなのひきょうじゃないー!!」 ヒキョウジャナイ 「そっちがそのきなら!!」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ プシュー アババ 「ざーこざこ★ご自慢のお守りももうなくなちゃった★三体いたのにもう残り一体★ひとりぼっち★さて、何回当てようかなー……ってあれもう豆がない!なんで!?」 ジカンギレー 「まだ一回も当てられてない!そんなー☆」 ≫158二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 00 52 そーっと投げる(156-74-51-73) オニライゴン(身長)dice1d10=2 (2) オニアジサイ(尻) dice1d20=10 (10) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=9 (9) 162二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 09 43 156-74-51-73→158-83-51-83 「トレーナー!? もしかしておっきくなった?」 「……見ないでください」 「えーーーっ!?なんでー???だってなんだかすっごいおっぱ「ウララ」」 「……おっpp「ウララ」」 「おっ「ハルウララ」」 出来心だったんです……と後にウラトレは語った (ハルウララもこれぐらいには大きくなると思う。ウェストはも少しほしいけど) ≫163二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 10 15 折角なので言うっちまう民共同制作のトレも投げてみますかねぇ ムントレ 175-90-65-90 「面白そうな事をしているね、是非とも混ぜさせて貰うよ」 オニライゴン(身長)dice1d10=4 (4) オニアジサイ(尻) dice1d20=14 (14) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=6 (6) リャイトレ 158-77-57-81 「唸るマッスル! 轟くマッスル!! 全・力・投・球ゥッ!!!」 オニライゴン(広背筋)dice1d10=10 (10) オニアジサイ(大腿筋)dice1d10=6 (6) オニメカ邪竜(大胸筋)dice1d20=11 (11) 166二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 22 24 ムントレ 175-90-65-90 → 179-96-65-104 「あわわわわ、ト、トレーナーさんが…!?」 「やあ、タンホイザくん……見ての通り、私は少々大きくなったみたいだよ」 「お、お尻は凄くおっきくなってるよ!?」 「……実はその事なんだがね? 下着が破けてしまったうえに、ズボンもさっきからビリッという音が聴こえていてね」 「えっ……ええええええええ!!?」 リャイトレ 158-77-57-81 → ? 「うわぁ! トレーナーさん凄いバンプアップしましたね」 「ああっ、良い筋肉だ! だけどこの筋肉は与えられたもの…」 「自分で鍛えて付いたものでは無いですね…」 「だが! この筋肉に近付ける……いや、超えるという目標が出来たぞ!!」 「はい! 鍛えて鍛え捲りましょう!!」 ≫167二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 22 33 「ま、まあ今でもちょっと小さいお姉ちゃんって感じだし……」 「別に……そんな不満があるわけでもないけどまあ皆やってるみたいだしうん!」 「……お姉ちゃんより大きく」ボソッ 『(思ったより気にしてたんだなぁ……確かに分かるけど)』 『(B88以下B88以下B88以下ゴルシ以下……!)』 オニライゴン(身長)dice1d10=5 (5) オニアジサイ(尻) dice1d20=19 (19) オニメカ邪竜(胸) dice1d20=2 (2) 178二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 19 46 21 カレトレ 151-80-54-77→156-82-54-96 「せ、背丈は、背丈はギリお姉ちゃんに勝った! ていうか尻が重い!」 『胸はギリギリカレンチャンに1㎝負けてる辺りが芸術点高い』 『グッジョブです邪竜。でもアジサイは根性足りませんでしたね。ゴルシ+8ですよこれ』 「ゴルシ算止めない?」 『カレンチャン+17って考えると確かにヤバイかなぁ……』 「お姉ちゃん算止めない?」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part663【TSトレ】 ≫43二次元好きの匿名さん22/02/03(木) 22 22 45 『あいちゃく、とんちゃく、しゅうちゃく』 ブラトレの部屋で、4人が炬燵に潜り込んで談笑している。 「と、いうわけでした。ええまあ、実に乱痴気騒ぎというかなんというか」 「乱雑に身体が増減するとか、トレーナーって何なんだろうねぇホント」 「ツッコミ所多いけど、まず謎の生物が飛び交ってるトレセンが何なんだ、という話なんだが?」 「それはともかくマヤトレ、なんでお前俺のトレーナー室に転がり込んできてんの?」 「そんな、ひどい……節分だからってなんかやたら追い回されてるから逃げ込んだだけなんだよ」 「何をしたんですか」 「何もしてないのに……!」 「だからじゃないの?」 「追いかけまわされるということは、マヤトレさんは鬼という役割では?鬼の役ぐらいやってあげてもいいじゃありませんか」 「だってよぉバントレ、名も知らぬトレーナーたちが一斉に豆マシンガン構えて突撃してくるんだぞ!?誰だって逃げるわ!」 「誰が用意したんだそんなもん」 「どうせイクトレの旦那じゃないの?」 「イクトレさんは武器斡旋業者でしたか?」 「ところで……三人はアレに参加しなかったのか?」 「いやだーマヤトレセクハラよー!そんなあんたにゃこのコタツはふさわしくないわ、あっちいきなさいシッシ」 「酷い!」 「いやまあ、参加してもよかったんだが……なんかそういう気にならなかったってやつ?」 「もう変わってから半年くらい経ってますからねぇ。なんだかんだこの体に慣れているというのもありますが、慣れた所から大きく変わっても困りますので」 「私も全く変わってないし、特に変える気も起きないしねぇ。どうせ1週間しか持たんらしいし」 「……そういうもんなの?」 「ほかの人が同じかはわかりませんが、私たち三人としてはなんだかんだ自分の体という自覚はありますからね」 「これ以上変えるのもなあというちょっとした執着もありで?」 「まあ、ないとは言い切れんなァ……俺に至ってはもう1年経ったしな」 「まあ、三人が共通していることとすると、なんだかんだでウマ娘になったことを楽しんでいる、というところですかね」 「そういうもんかぁ……」 三者三葉、十人十色、そうはいっても似通る人だって出るものは出る。彼らにとってはこの現象も案外楽しいものである。 しかしポンポン体を変えるのもちょっと違うと彼らは思うのであった。 うまぴょいうまぴょい。 ≫118二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09 54 31 ───夜、明かりの灯る部屋で 「まったく、こんな夜更けにクリームパイなんて持ってきても太るわよルドトレ」 「だって消費しきれなかったんだよねー」 キタトレのトレーナー室でパイを前に話しているのは持ち込んだルドトレと部屋の主ことキタトレ。 二人の手元にはカランカランと氷がノンアル入りのグラスに触れては鳴り、食べかけのパイも置かれていた。 「たまたま明かりのついてた部屋にお邪魔して渡そうとしたらここだったのでしょう?私は太らないからいいけれど」 「私もそうだから大丈夫!」 「…ルドトレ、もう遅いでしょうけど、他の女性にそれを言っては駄目よ。」 二人とも太らないというか食べたものはπにいく体質である。世の女性の大半が羨ましがるであろう話だった。 「でもまあ、中々美味しいわねこのパイ…」 丁寧にパイを取って食べるキタトレ。クリームがたっぷり乗っているが、落とさないように綺麗な食べ方である。 「でしょう?美味しいよね〜」 パイを口にするルドトレ。こちらは手付きこそキタトレに近いものの何処か気の抜けた感じがする。 「そういえば、昼にフウトレもこのクリームパイ食べていたと思うのだけど、ルドトレは彼から評価聞いたかしら?」 「美味しいって言ってたけど、口元にクリームがついてたね。フウジンちゃんが取ってたと思うよ?」 「あら、そんなことに…ってちょっと!?」 …ルドトレの持っていたパイからクリームが垂れ、彼女の胸元に落ちる。ベチャっという音とともにπにのった。 「あー…ルドトレ、とりあえず動かないで頂戴、それと拭き終わったら服を脱いで」 片手で頭を抑えたキタトレはティッシュでクリームを拭き取り、ルドトレはクリームのついた服を脱ぐ。 ───今の彼女だが上に着ているのは下着とその服のみ。つまりその服を脱ぐということは下着一枚になることだった。 必然的にHカップの乳がくっきりと見せつけられる。でも特に反応することもないキタトレ。 「ごめんねー…っわふ」 キタトレが着ていたコートを彼女に渡して 「…とりあえずこれを着て部屋に戻りなさい。その服を着たままって訳にもいかないけど、下着一枚も大問題よ。」 「ありがとうキタトレ!」 「後は私が片付けておくから、早く帰って寝ておきなさい。チームトレーナーは大変なのだから、休める時に休むのよ」 「…おやすみ〜」 ルドトレが出て行くのを見送るキタトレ。 119二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 09 54 58 ───この後他人のコートを着てるルドトレにルドルフがちょっと嫉妬したり、返そうとした時に一悶着あったのは別の話。 短文失礼しました 夜間にクリームパイを食べる二人です、これで太らないどころか胸に行くとか乳揉まれても文句言えなさそう。 ルドトレは隙だらけだからキタトレは割と世話焼いてそう。こういう相手をほっとけないお人好しの鏡。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part664【TSトレ】 ≫18二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18 34 52 節分の日のオグトレさんとグラトレ(独) オグリ「うん……歳の数だけというのは物足りないな……」 グラトレ「グラス、蜜柑が入っていますので段ボールを開けてオグリキャップさんに渡して貰えますか?」 グラス「は〜い♪」 オグトレ「すまないな」 グラトレ「いえいえ〜」 2月3日、節分の日 折角の節分なのだから料理も拘ってみようか…… グラスに伝統的な節分の料理を披露したいグラトレ オグリが満足する量の節分の料理を用意したいオグトレ 二人の思惑は合致し、共同で料理を造る事になったのがつい先日の事。 そして節分当日……二人の和装のトレーナーは、30人前を目標にして大量の食材を全力で捌いていた。 オグトレ「出汁巻玉子は出来たぞ」 グラトレ「椎茸は今味付け中ですよ~」 オグトレ「桜でんぶ用のすり身が余ったな……オグリ、食べるか?」 オグリ「ありがとうトレーナー」 グラトレ「穴子の蒲焼きを大量に焼くのは少々時間が掛かりますね~」 グラス「こればかりは大きな網でも無いとどうしようもありませんからね」 グラトレ「鰯の甘露煮……少々味が濃いですが蕎麦に載せるには丁度良さそうですね~」 オグトレ「炒り豆の味噌汁……うん、良い味だ」 オグトレ「さて、酢飯もそろそろ出来そうだ」 グラトレ「ええ、こちらも蕎麦が茹で上がりそうですよ〜」 そうして全ての調理を終えたのは、昼前となる頃でした。 19二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18 35 17 オグトレ「すまない、待たせたな」 オグリ「!!」 グラトレ「お昼には間に合わせる事が出来ましたね~」 グラス「お疲れ様です、トレーナーさん♪」 お腹を空かせているであろう愛馬達に料理の完成を伝えて、お昼としましょう。 〜2/3 お昼の献立〜 福茶 鰯蕎麦 炒り豆入りの味噌汁 恵方巻き ✕30人前 ……我ながら良く作ったものだな。 ……まあ、先ずは オグトレ「恵方巻きから食べようか」 グラス「無言で吉方位を向いて食べる……ですよね?」 グラトレ「ええ、今年の吉方位は北北西ですので〜、そちらを向いて食べると良いでしょう~」 オグリ「無言で食べないといけないのか……トレーナーと会話出来無いのは寂しいな……」 オグトレ「最初の一本だけでも無言で食べたら良いだろう?」 グラトレ「ええ、ええ、あくまで験担ぎですので〜、厳格に行う必要も有りませんよ~」 グラス「流石に50本も有る恵方巻き全てを無言で食べるというのも大変ですしね……」 ……という訳で、方針が決まったので全員両手を合わせ 4人「いただきます」 節分の料理へと手を付けるのでした。 20二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18 35 51 オグリ「ごちそうさまトレーナー、とても美味しかった」 オグトレ「満足出来た?」 オグリ「ああ、満足出来た」 オグトレ「それなら良かったよ」 グラトレ「さ、3分の2は食べられましたね~……」 グラス「さ、流石はオグリ先輩ですね~」 グラトレ「……グラスは満足出来たでしょうか〜」 グラス「はい、とってもです♪」 グラトレ「それは良かったですね~」 気付けば30人前の料理の山はペロッと無くなり、食事会はお開きの時間。 ……ペロッと無くなる量では無かったと思うのですが。 グラトレ「では、ここでお開きといった所ですね~」 オグトレ「世話になったな」 グラトレ「こちらこそですよ~、また宜しくお願いしますね~」 オグトレ「次か……次は、模擬レースなんてどうだろうか?」 グラトレ「……! ええ、ええ、良いですよ~……想定するレースは〜」 オグトレ グラトレ 「「中山2500」」 グラトレ「ふふっ……」 オグトレ「ははっ……」 急激に部屋の空気が変わった…… グラトレ「さあグラス、明日からひと月で仕上げますよ~」 グラス「はい♪」 オグトレ「オグリ、トレーニングメニューを変えるぞ」 オグリ「分かった」 そんな中山2500に思い入れの有る二組の約束と共に節分の日は過ぎるのでした。 21二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 18 36 19 その後、参加した豆撒きで大変な事になる事をグラトレはまだ知らない…… 了です。 オグトレさんをお借りしました。 1日遅れの節分ネタでした、落ちがいまいち思い付かなかった…… 割とオグトレさんとグラトレは共通点が有る様な気がします(死ぬ前に罪を重ねるスタイル) マイラー気質の差しウマ娘のトレーナー 和装の料理人 表向きの一人称は「私」本来は「俺」 尻がデカい 戯言なので聞き逃してください。 最期に オグトレさんのエミュが死んでるので詫びさせて貰います。 腹切ります ≫82二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 20 35 44 夏のとある日、僕は海に来てました。 とても人が多くて気がついたらお父さんとお母さんとはぐれてしまって迷子になってしまいました。 僕は男の子で長男だから我慢しようとしたのですが不安で寂しくなって泣きそうになった時に後ろから声をかけてくれた人がいたんです。 「どうした?」 綺麗な声に振り向くと、そこにはウマ娘さんが心配そうな顔をしてしゃがんでくれてました。 白くて長い髪を麦わら帽子で隠して透明感のある白いノースリーブのワンピースを着た今にも消えてしまいそうな儚げな雰囲気を醸し出したその姿は「ハーモニー」っつーんですか「性癖の調和」っつーんですか、たとえるなら泣きゲーに対するいとうかなこ!えちえちスチルを望んでたプレイヤーに対する重厚な感動シナリオ!っつー感じでした。 僕が迷子になった事を伝えると、よかったら俺と一緒にご両親を探さないかと手を差し伸べてくれて、僕はその柔らかくて小さい、温かい手を握って歩き始めました。 お母さん達を探す間僕が不安にならないようにでしょうか、ウマ娘さんが自分のことを色々教えてくれました。 自分はトレーナーであること、今日は色んな仲間達と遊びに来たこと、ワンピースは変な服を着せられる代わりに着たこと… 話している時に左足の大きな傷跡について痛くないのかと聞くとこう答えてくれました。 今は痛くないこと、大事な相棒や大切な仲間達が支えてくれたおかげで立ち直れたことを。 俺みたいなやつを助けてあげられる人になってくれたら嬉しいと頭を撫でてくれたところでお母さん達と合流することが出来て僕達のお礼の言葉を照れ臭そうに受け止めてウマ娘さんは去っていきました。 いっぱい怒られて、いっぱい謝られた後に僕はお母さんにこう言いました。 お母さん、僕決めたんだ! いっぱい勉強してトレーナーさんになる! 「まぁ…ふふ…」 それで、それで、 男性口調芦毛面倒見良い胸デッカ顔面偏差値G1一見クール系なのに話すと気さくで笑顔が柔らかくて可愛いそれでいて怪我や負い目から自分に自信が持てない系ウマ娘を担当するんだ!! 「息子の性癖が壊された…ってコト!?」 「う〜ん…パパはいいと思う」 ≫118Debug・dancer722/02/04(金) 21 20 21 ___喘鳴症。通称のど鳴り。 それは、何人もの競争ウマ娘達の心をへし折り、レースの世界から追いやった無情な病だ。 後ろでデジタルが大きく息を吐いた。 察してはいたのだろうが、ハッキリと言われるのはショックだったのだろう。 「ごめんなさい。伝えたらトレーナーさんが不安になるのは分かってたんです。……ですがこのまま知らせないままにしてしまうのもダメだと思ったんです」 涙をこらえる様に眉をひそめるデジタル。 感受性が強く、常に大好きなウマ娘を想っている彼女は相手の事情もまるで自分の事の様に心を痛め、悩んでしまう。 アタシをここに連れて来てタキトレの診察を受けさせたのも、デジタルには相当な覚悟が必要だったのだろう。 「可能性。と言う曖昧な言い方なのはデジトレの身体が本格化してないからなんだ」 様子を見ていたタキトレが再び口を開いた。 一旦デジタルから視線を外してタキトレの方を向く。 「本格化前のウマ娘に、時折のど鳴りと似た様な症状が出る事がある。そしてそれは身体が本格化するにつれて収まって行くんだ」 「そういえば聞いた事あるな。……ってことはアタシの喉も治るかもしれないって事か?」 「可能性はゼロではないってだけだよ」 タキトレの言葉に一瞬だけ希望が見えたが、同時に新たな不安も生じる。 治る確証は無いし、例え治ったとしてもその後に本物ののど鳴りを発症してしまうかもしれない。 デジタルと共に乗り越えて来た様々な努力も全て水の泡と化してしまうだろう。 また、最後までやり遂げる事が出来ずに終わってしまう。 「さっきデジタルが言った様に、このまま放置しても解決はしない。この問題にはデジトレ自身が正面から向き合わないといけないんだ」 そう言って真剣な眼差しでアタシを見るタキトレの目には養護教諭として、そして同じトレーナーとしての想いも感じ取れた。 「今のデジトレに必要なのは一旦身体を休めて、これからの事をしっかり考える事だ。だから、暫くトレーニングは禁止ね」 タキトレの言う通り、今は休養が必要なのかもしれない。身体だけでなく、心も休ませて自分の問題に向き合う時間が。 アタシのトレーナーである、アグネスデジタルと共に…… 119Debug・dancer722/02/04(金) 21 21 37 タキトレの再診察から数日経って______ 「ほわあああっ!?トレーナーさん、ここに激レアグッズが!」 店内なので、若干音声を絞った奇声でアタシを呼ぶデジタル。 手に取っていた商品を棚に戻して彼女の方へ行くと、マスコットフィギュアが入った箱を手渡された。 「これって、GIウマ娘の___か。こんな物も出してたんだ」 マスコットのモデルになっているのは、デジタルがデビューする前に引退した名ウマ娘だ。ウマ娘オタクであるデジタルは彼女のグッズも収集していたのだが、このマスコットはまだ持っていなかったらしい。 「これ数量限定販売で、アタシが存在を知った時はもう売り切れてしまっていたんです。まさか、この目で拝める日が来るなんて……」 感動のあまり、涙目になるデジタル。膝立ちで両手を合わせえて祈るポーズになっていた。 何ごとか、と言った様に周りの客がチラチラとこちら見ている。 とりあえず正気に戻ったら恥ずかしいだろうから、立ち上がらせてレジに向った。 「これをゲット出来たなら、トレーニングが中止になったのも得だったな」 「貴重な休日でオタ活に付きあってくれるとは、まっことに感謝カンゲキです」 現在アタシ達がいるのは某オタクの聖地にある様々なウマ娘のグッズを販売している店だ。 タキトレのドクターストップで練習が暫く出来なくなり暇を持て余していた所、最近は忙しくてデジタルとオタ活があまり出来ていなかった為、久しぶりに一緒に遊びに行く事にした。 「トレーナーさんもすっかり染まって来ましたね。メイド喫茶でもノリノリでしたし」 「前は羞恥心が凄かったけど、この身体になってからはあまり気にならないな。あ、さっき路上パフォーマンスしていたダンサーの子達も良い動きだったな」 「見た感じプロの方ですかね。……トレーナーさん踊りたがってましたよね?身体ウズウズしてましたし」 「バレてたか。混ざりたかったけど邪魔になっちゃうかもしれないからさ」 「やっぱり騒いじゃいますか、ダンサーの血が」 「ウマ娘の身体になってからちゃんした場所で踊ったことはまだ無いからね。ああいうのを見てるとアタシも動きたくなってくるよ」 120Debug・dancer722/02/04(金) 21 23 11 デジタルと街を歩きながらそこで見たもの、聞いたものについて語り合う。 少し小腹が空いたので何か食事処はないかと辺りを見回していると、パフェやクレープを販売しているワゴン車が目に入った。 「デジタル、あれ食べながら休憩しよっか」 「お~!あれはウマ娘ちゃんの間で次に来るって言われてる名スイーツの店じゃないですか!」 「てことはまだバズる前って事か。空いてる時に来れてラッキーだね」 アタシはコーヒーゼリーのパフェ。デジタルはチーズクリームのパフェを購入してワゴン車の側に設置されている椅子に腰かけた。 「はい、デジタル。あ~ん」 「あ……あ~ん」 スプーンでパフェを掬ってデジタルに差し出すと、一瞬硬直したが頬を紅く染めながら口に含んだ。 照れながらゼリーとアイスの食感を楽しむデジタルを見ながら自分もパフェを味わおうとすると、お返しと言わんばかりにデジタルもチーズクリームのパフェをスプーンに乗せてこちらに近付ける。 「トレーナーさんも、あ~んってしてください」 「はいはい、あ~ん」 差し出されたスプーンを口に入れ、舌の上にパフェを落とす。そこから、チーズクリームのまろやかな甘みが口内に広がって行った。 「久々に一緒に遊べて、本当に楽しいよ」 「いえいえ、リラックス出来た様で何よりです」 121Debug・dancer722/02/04(金) 21 24 01 パフェを味わいながら身体を休めていると、ふと自分の喉の事を思い出した。 競争ウマ娘としては致命的な難病、喉鳴りを患っているかもしれない。そんな絶望の可能性を孕んだアタシの喉。 気付くと、アタシは今思っている事を口に出してしまっていた。 「アタシさ、デビューを諦めるのが正解な気がしてるんだ」 「……」 「アタシは、この幼くして命を落としたウマソウルに前とは違う新しい人生を歩ませてあげたいと思ってる。だから無理をして身体を壊したら、この子の未来も狭まってしまんじゃないかと不安なんだ」 静かにアタシの胸の内を聞いていたデジタル。 手に持っていたスプーンを中身の減ったパフェの容器に入れ、少し姿勢を正しながら真っ直ぐアタシの目を見た。なんとなく安心感を覚える様な、優しい眼差しで。 「あたし、大丈夫だと思いますよ」 「……どういうこと?」 「トレーナーさん……いえ、ウマソウルさんにとって喉の不調は死に繋がるトラウマの筈です。なのに、その事を話題に出してもこの間の模擬レースの様な発作は起こってませんよね?」 言われてみれば、これまで何度も喉鳴りについての話をしては、その度に前世のあの瞬間を思い出すが、少し気分が悪くなる事はあってもパニックを起こしたりする事は無い。 「これはあくまであたしの勘なんですけど、ウマソウルさんも向き合おうとしてるんだと思うんです。じゃなかったら、思い出したくない喉の不調の話を何度も口に出すなんて嫌でしょうし」 そうなのか?不安で怯えているのはアタシだけなのか?と自分の中のウマソウルに問いかけるが何も返ってこない。___当然だ。元々いた「俺」とウマソウルが混ざり合う事で、今のアタシと言う人格が完成したんだから。 「どうするかはアタシ次第ってことか。ごめんね、リラックスしてたのにこんな話して」 「あたしはアグネスデバイスの担当トレーナーなんですから、担当の相談にのるのは当然です。それより、休みの今日ぐらいは肩の力を抜いていきましょう」 「だね。難しい話はまた今度にしよう」 会話を切り上げ、再びスプーンを手に取ってパフェを味わう。 デジタルに胸の内を明かした事で気が晴れたのか、さっきよりも集中してパフェを食べる事が出来ている。 そして、ずっと迷っていた自分の今後についても、答えが見えて来ていた。 122Debug・dancer後22/02/04(金) 21 30 05 第8話ご覧いただきありがとうございました 前回までずっと不安だったデジトレがタキトレやデジタルの言葉によって前を向きはじめました 次回はもう最終話。SSの制作には何か月も苦戦してたのに上げるあっという間! ≫126二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 21 47 06 夏のとある日、僕は釣りに来ていました。 防波堤のいつものポイントへ向かって行く途中、僕に後ろから声を掛けてくる人がいたんです。 遂にむろみさんが……そう思って振り向くと 「あの……つかぬ事をお聴きしても宜しいでしょうか~」 眉を八の字にして困り顔のウマ娘さんが話し掛けてきたのです。 艷やかでとても長い黒髪を潮風に波打たせ黒髪の対比になるかの様な純白のノースリーブのワンピースを着た穏和な、だけど芯の強そうなウマ娘さん。 一夏のバカンスに来た令嬢とでも言うべきその姿は、これから始まる物語を予見させるに充分な雰囲気を醸し出してくれています。良い仕事してますねぇ…… そんな頭の中で一夏のアヴァンチュールをオープンプライスしていたところ、ウマ娘さんは柔らかな声で僕に聞いてきました。 「此処は何処でしょうか〜」 ウマ娘さんが泊まっていた旅館への道を案内する中、僕はこの辺りの美味しい料理や伝統行事、神社やお寺の話をしました。 その度にウマ娘さんは興味深そうに聴いて頷いてくれて、僕はそれが嬉しくて沢山話して。 気付けばウマ娘さんが泊まっているという旅館まで辿り着いていました。 この楽しかった時間も終わりか……諸行無常とはこの事かと平家物語への理解度を深めた僕にウマ娘さんは、僕の頭に手を置き 「とても助かりました~、しっかりとした良い子ですね~」 と、頭を撫でながら褒めてくれたのです。ウマ娘さん……もとい、ウマ娘のお姉ちゃん!! 「ではでは〜、いずれまたご縁が有ります事を願いますね~」 旅館へと入って行くウマ娘のお姉ちゃんを見送って僕は決心しました……僕はウマ娘のトレーナーになる!! そして 黒鹿毛大和撫子細目穏和巨尻和服天然ウマ娘のトレーナーになるんだ!! 夢を見付けた僕は太陽より熱い情熱を持って夢へと不退転の決意を決めるのでした。 ≫139二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 22 49 03 夏のある日、僕は浜辺でなんとなく穴を掘ったりしていた。 そうしてしばらくすると、綺麗な鹿毛に大きなおっぱいの、優しげな顔のウマ娘のお姉さんが僕の掘った穴をじっと見つめてきた。 「あの……」 「あ、おっきいって思って……ごめんね」 「いや、大丈夫、です」 「……そお?手伝ったりとか……いる?」 「……なら、そこのスコップで、端を削って貰えると」 「わかった。やっていくね」 そうして、二人で穴を大きくしていった。 ぽつぽつとお姉さんが話してくれたことは、故郷はここから内陸の方だということ、普段は東京の府中にいること、今日は恋人と喧嘩したから一人になりたくてこっちに来たこと……色々と教えてくれた。 そんなお姉さんが恋人への感情を吐露する度、僕の心はなんとなく傷付いていった。 そうして、日が真上に来る頃、お姉さんが「何か、君が欲しいものを奢ってあげるね」と言ったのでサイダーを貰った。今は、甘いものが欲しかった。 お姉さんは「塩分も取らないと」と、塩飴を口に押し込んできた。 このしょっぱさは、今の僕の心みたいだった。 そうして、日が暮れる頃には穴は中から出るのに一苦労する大きさになっていた。 お姉さんは「なら、私が手伝うね」と僕の体をぐい、と引っ張りあげると、僕の体はお姉さんの胸元に飛び込んだ。 その柔らかい感触と、少し汗の混じった優しくて甘い匂いが僕を一瞬包んだ。 「大丈夫?」 心配そうなお姉さんに「大丈夫です」と告げて離れた僕は、「そろそろ帰らなきゃ」と言った。 「そっか。なら、お別れだね」 そう寂しげな顔をするお姉さんを見て、僕は思わずこう叫んだ。 「いつか、中央トレセン学園の門を叩きます」と。 それを聞いたお姉さんは一瞬驚いたあと真剣な顔で「……わかった、待ってる。いつか、私を越えるトレーナーになってね」と返した。 そうして、僕はお姉さんと別れた。 いつか、お姉さんが振り向いてくれるくらい立派なトレーナーになるために。 そのためにも、かの八大競争を制覇したトレーナーの書いた本や、七冠トレーナーの本を読んだりして勉強をしていくのみだ。 ……でもこの七冠トレーナー、何処かで、見たような…… ≫144二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23 08 08 「将来の夢」 板池 茂舞子 私の将来の夢は、トレセン学園でウマ娘のトレーナーになることです。 この夢を持ったのは、去年の夏休み、○○県にあるおばあちゃんの家に遊びに行ったときでした。 その日はいつも通りにラジオ体操と朝ごはんを済ませて、すぐ裏の森にある池まで行って遊ぼうと思っていました。 ですが、いつも被っていく帽子を忘れて家を出てしまったので、途中で熱中症になりかけてしまいました。 そこへ、栗毛のウマ娘さんと黒鹿毛のウマ娘さんが通りがかって、私を助けてくれました。 二人は私を道端の木の陰に運んで、持っていたうちわで扇いだり、手拭いを濡らしておでこを冷やしてくれたりしました。 二人のお陰で、私はすっかり元気になりました。その後、お礼に二人を池まで連れて行ってあげました。 池に着いたら、二人のウマ娘さんと一緒に遊びました。 栗毛のウマ娘さんはとても元気で、水を掛け合ったり、追いかけっこしたりして遊んでくれました。 黒鹿毛のウマ娘さんはメガネを掛けていたからか、私たちの様子を見て注意してくれたりしました。 沢山遊んで、二人の持ってきていたお弁当を一緒に食べて、今度は森で遊んで、気が付いたら夕方でした。 二人とも私より年上のお姉さんだよ、と帰り道に聞いて、私はとても驚きました。 二人とは、あれから一度も会っていません。二人ともとても優しくて、素敵なウマ娘でした。 お揃いの白いワンピースを着て、お揃いの麦わら帽子を被った二人は、本当の姉妹みたいでした。 二人は別れ際に、あなたの夢が叶うといいね、遠くから応援するよ、と言ってくれました。 それから、またいつかきっと会えるよ、と約束してくれました。 私は将来、トレセン学園のトレーナーになって、二人に会いたいです。 何故かはわかりませんが、トレセン学園のトレーナーになれば、二人に会える気がするのです。 そして、 栗毛でお世話好きな、背は低いのにお胸は大きい元気なウマ娘と、 黒鹿毛でひかえめで、眼鏡をかけた優しいお尻の大きなウマ娘を、一緒に担当したいです。 先生からのコメント 「素敵な夢ですね。二人のように優しいトレーナーを目指してください。応援しています」 ≫154二次元好きの匿名さん22/02/04(金) 23 51 16 夏のとある日、僕は海に来ていました。 僕のお姉ちゃんが、突然とても……とても、遠い所に行ってしまって。 それで、お母さんが、少しでも気晴らしになるようにって、遊園地に連れて来てくれたんです。 でも…………僕の心には、まだどこかぽっかりと穴が空いたままで。 そんな風に、ふわふわとした気持ちのまま歩いていたからか。 「お母さん……どこ……?」 海水浴場の中、僕はお母さんとはぐれてしまいました。 1人でも大丈夫だって、お姉ちゃんに示さないといけないのに……。そんな情けなさと心細さで、僕は、泣いて、泣いていて……。周りの人達も、遠巻きに見るばかりで。体もどんどん冷えてきて……。 「……大丈夫?」 「……ぇ?」 そんな風に、心細く泣いていた時、1人の優しそうな、芦毛でツインテ―ルの女の子が、声をかけてきたんです。 お母さんとはぐれてしまった。そう言ったら、その『お姉ちゃん』は、一緒に探そうか?って、声をかけてくれました。 「ほんと……!?」 ほんとだよって、少し苦笑しながら差し出された手を握ると、心があったかくなった気がして。 「ありがとう、お姉ちゃん! ……お姉ちゃん、とっても優しいんだね……」 その手は、なんだか、遠い所に行ってしまったお姉ちゃんを思い出してしまって。それでも、そのお姉ちゃんに手を引かれて、お母さんを探している内に、さっきまでの心細さは、気づけば消えていました。 「あ、お城……」 そうして歩いていたら、目のまえにふと、砂のお城が立っているのに気づきました。なんだかすごくカッコいい男の人が死んだ目で埋められている様子も目に映ったけれど、それよりなんだかそのお城が凄く大きく見えて……。 「……夢は、王子様かな? ……なんて?」 ふとかけられた声に、現実に引き戻された気がして。上を向けば、そこには、僕の顔を覗き込んで、どこか悪戯っぽく笑うお姉ちゃんがいました。 でも……。そのお姉ちゃんに向かって、僕は違うよ、って首を横に振って。 「あのね、僕の夢は────」 うまぴょいうまぴょい ≫160二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 00 22 48 夏休みの半ば、僕は1人でおじいちゃんの家に泊まりに来ていました。 そこである日、河原まで水切りをしに出かけていました。しかしいつの間にか空は赤く染まっています。 帰らなきゃ。そう思って堤防を駆け上がったはずですけど、何故か河原にいます。ぐるぐるぐるぐる同じ場所を回っているみたいです。 ふと、「ああ、もう帰れないかもしれない」と思ってしまいました。たちまちそれはあっという間に心を不安にして、泣きそうになってしまいました。 「どうしたんですか?」 ふと声がしました。見上げるとそこに真っ白なワンピースと麦わら帽子をかぶった女の人がいました。長い髪は真っ黒で、つやつやしてて、吸い込まれそうです。 「おうち…かえれなくて…」 「まぁ。では、一緒に帰りましょう」 そう言って堤防を下って、ぼくの手をとって歩きだしますり。少しひんやりしてて、気持ちがいいです。 「おーい…ってお嬢、その子はどうしたんだ」 「お嬢の親戚っすか?」 「事件の匂い…か?」 少し一緒に歩いた頃、向こうから3人のウマ娘さんが歩いてきました。 「いえ、先ほど向こうで帰れないと一人でいて、放っておけなかったんです」 「そうか。なら送り届けないとな」 そういって僕を抱き抱えてきました。柔らかい何かが当たってきます。 「おらボウズ。着いたぞ」 そう言って家まで送ってもらいました。 「もう迷っちゃいけないっすよ?家の人も心配するっすから」 そう言って頭を優しく撫でてくれました。おっきい人なのに優しいです。 「はい!」 手を振って4人を見送って、ひとつ決めた事をお父さんに話します。 「お父さん!ぼく、高身長黒髪ロングハードボイルド巨乳白ワンピース親父系オッドアイのウマ娘のトレーナーになりたい!」 おしまい ≫165二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 01 30 13 『ボーイ・ミーツ・マーベラス★』 とある夏の日、僕は家族旅行でとある海岸へ来ていました。 家族と離れ一人で遊んでいたところ、僕はとあるウマ娘に出会いました。 そのウマ娘は足元以上に伸ばした栃栗毛色の髪をポニーテールでまとめており、服装は真っ白いワンピースに麦わら帽子を被っていました。 そして、無垢な天使のような笑顔と悪魔みたいないたずらっ子のような表情が特徴的でした 僕のほうが背が高いことや年齢のこと話すと、僕のことをおにいちゃんと呼んできたことから歳は僕よりも低いのかなとおもいました。 でもおっぱいはとっても大きかったです。 聞いた話だと彼女は中央トレセン学園に通っているらしくて僕よりも小さいのにすごいなと思いました。 二人で遊んでいたらいつの間にか夕方近くなっており、お母さんが僕を呼ぶ声がしました 僕はまだまだ帰りたくなく、またここへ来れば会えるかなと聞いてみたところ、彼女もたまたまここへ来たため会えないとのことでした。 それでも離れたくなくとっさに 「じゃあ僕もトレーナーになってトレセン学園に入る!」 といってしまいました。 そう言うと彼女はいじったく 「えぇ~本気で言ってるのー?おにいちゃん勉強さぼってばっかでしょー☆そーんな意思よわよわな雑魚にはトレーナーに成れないよー★」 と言ってきました。でも彼女にまた会いたいそんな思いから 「僕はそれでもやってやる!!」 そう言い返してやりました。 そうすると彼女は夕日に照らされながら 「ふぅーん、じゃあおにいちゃんがどんなマーベラスを見せてくれるか、私は楽しみに待ってるねー☆★」 そう言うとどこかへ消えていきました。 その日の彼女のことが忘れなく、トレセン学園で彼女のトレーナーになることが僕の夢です。 以上性癖破壊ならぬとある少年の初恋物語でした ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part665【TSトレ】 ≫32二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 11 10 51 夕方が近付き、少しずつ暗くなってきた公園のベンチで、私は一人でうずくまって座っていました。 お姉ちゃんと喧嘩し、怒って家を飛び出してしまった私は気が付くと知らない場所に来ていました。 心細さと、肌寒さで身体を小さくして震えていると「何処か怪我でもしたのか?」と声が聞こえて来ました。 顔を上げると白い上着を着た、トランプの耳飾りを付けて明るい茶髪を頭の後ろで纏めたお兄さんみたいなウマ娘のお姉さんが立っていました。 その夜みたいな暗くて綺麗な目を見るとなんだが頬が熱くなってきました。 「周りに誰もいないみたいだけど、家族は一緒じゃないのか?」 お姉さんの質問に首を横に振って答えます。 自分でお姉ちゃん達がいないと言ってしまったらもっと寂しくなりそうだったから何も言えませんでした。 「……じゃあお嬢さん、君の家の近くの公園の名前ってわかるかい?」 そう聞かれると私の家のすぐ近くにある公園が頭に浮かんで来ました。 「______公園」 私がその公園の名前を言うと目をつむって人差し指で頭を叩きながら何かを考えていたお姉さん。 「その公園なら知ってるから、俺が送るよ」 「え……ほんと?」 この知らない場所から家に帰れるかもしれないと思い、顔を上げる私。 それに答えるように笑顔を見せたお姉さんにちょっとドキドキしてしまいました。 33二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 11 13 18 お姉さんと一緒に歩いてる内に少し元気が出てきた私は迷子になってしまった理由を話しました。 「お姉ちゃんがウマ娘さんのトレーナーになりたいと言ってからかまってくれなくて寂しい。なんで楽しくも無い勉強をするのかわからない」と、お姉ちゃんと喧嘩した事を思いだしながら言うと、静かに聞いていたお姉さんが話しはじめました。 「君のお姉ちゃんは、楽しむ為に勉強してるんだよ。みんな、色んな事を勉強する事で夢を叶えてるからね……例えば」 お姉さんは私から離れるとすぐ近くにあった自販機で暖かい飲み物を買うと、私に手渡しました。 「勉強することで俺みたいに、人の心が読めるようになったりとかね。喉、乾いてただろ?」 何も言ってないのに私が飲み物を欲しがってるのがわかったお姉さんに驚いてびっくりした顔を見せてしまいました。 お姉さんの綺麗な手で頭を優しく撫でられる私。 「いつか君にも、頑張りたいと思える夢が見つかるよ」そう言って微笑むお姉さんにつられて、私もつい笑顔になってしまいました。 それから、公園に着いた私はそのまま家まで送って貰いました。 お姉さんと別れ、家で晩ごはんを食べていた私はお父さんとお母さん、そしてお姉ちゃんに「自分もウマ娘さんのトレーナーになりたい」話しました。みんなはそれを聞いて驚いていましたが、すぐに喜んだ顔になり、応援してくれました。 あのお姉さんがずっと忘れられない私は、彼女の事を考えるだけで、顔がぼうっと熱くなって胸の音がうるさくなります。 いつか私がトレーナーになったら、お姉さんみたいな綺麗でカッコいいウマ娘さんと出会って一緒に頑張っていきたいです。 (幼女と、ついでにお姉ちゃんとお母さんが夢女になりました) ≫47二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12 47 48 「📯」 その日、ぼくは知らない子と遊んだ。 ぼくはいつも勉強する。勉強しないと、いい中学校に入れないからだ。 塾で勉強して家で勉強して、習い事もやる。楽しい楽しくないは知らない。やれって言われたから勉強してる。それだけ。ウマ娘でも女の子でもないから、ぼくは勉強していい学校に入って、いい会社で働かなきゃいけないんだって。 「😥」 そんな塾の帰り道、ぼくは知らない子に出会った。 初めて見た時、その子はコンビニのビニール袋におそわれていて、耳だけ出ていたからへんないきものだと思っていた。 困った人を助けると通信ぼにいいことが書かれるってパパに教えられたからぼくが助けてやったら、口をぱくぱくさせてぎゅって抱きしめてきた。いいにおいがして、ウマ耳がほっぺを叩いたから、その子がウマ娘のちっちゃい子だってぼくはわかった。 その子はちっちゃいウマ娘の赤ちゃんなのに、ひとりで歩いてて、喋らないし、パパみたいな男の名前をしていた。なんで名前がわかったのかっていうと、その子はパパが持ってるようなパッドに文字を書いておはなしするからだ。 お礼をするって言ったその子に、ぼくは学校に助けてもらったって言っといてと言った。 「そしたら、ぼくの通信ぼにいいことが書かれて、ジュケンにいいんだ」 『いい学校に入りたい?』 「そうしろってママに言われてる」 『なら、君はどうしたい?』 いや、だから、いい学校に入るんだよ。そういう気持ちを込めて睨んでも、その子はにこにこしていた。ぼくは顔がこわいから、ちゃんと笑いなさいってママによく言われてるのに。この子はぼくよりちっちゃいのに、おじいちゃんおばあちゃんみたいに笑ってる。 『君がどこに行きたいかが大事なんだよ』 「そんなの、ママがいけっていったとこでしょ」 『親はただ、幸せに育ってほしいだけだよ。どこへ行けだなんて、考えもつかなかった』 その子が書いたことはよくわからなくって、ぼくはなんとなく、わからないのがいやなきもちになった。その子はぼくの手を引いて、その子が乗ってたちっちゃい車に連れてこうとした。 「でぇとちよぉじぇ、ちょーねん」 めちゃめちゃ赤ちゃんみたいな言葉だった。 48二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12 48 23 「わーっ、イクトレさんデートしてるー!」 「👋」 ぼくとその子、イクトレちゃんが行ったのは、近くにあるウマ娘の学校だった。 広い広いグラウンドで、イクトレちゃんはウマ娘のおねえさん達からいいにおいがするクツと、よくわかんないでこぼこしたUっぽいのをもらう。 「なにすんの?」 『よく見ていて』 イクトレちゃんは車からハンマーとハサミみたいな道具を持ってきて、Uっぽいのをもやしはじめた。 「何してるの!? あぶないよ!」 「らいじょぶ」 もえてもえて、まっしろになったUっぽいのをハンマーで叩いているイクトレちゃんを見て、ぼくはこの子がゲームに出てくるショクニンなんだってようやくわかった。 ハンマーでとんかんやると、Uっぽいのがいい感じのUになっていく。 水で、じゅううって音をさせたUっぽいのは、黒いけどぴかぴかで、ウマ娘のおねえさんのクツにピッタリだった。 たぶん☆1とか☆2とかのUっぽいのは、イクトレちゃんのハンマーで☆5になってる気がする。すげえって思った。 49二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 12 48 54 『走っておいで』 「了解です、トレーナーさん。では、併走トレーニングを始めます」 「はぁい! がんばるぞ〜、えい、えい、むん!」 おねえさん達はすごくすごく速く走った。 テレビで見るウマ娘のおねえさん達と同じくらい速くて、ぼくは口をあんぐり開いて見ていた。 イクトレちゃんもそれを見ながら、ゆっくりお話してくる。 「あのこたちがはちれるのは、ごねんから、じゅうねんくやい」 「……長いの、それ?」 「いっしょうのあいぢゃじゃ、みぢかいにぇ。れも……」 その夢を少しでも長続きさせるのが、私の生涯学ぶ意義だ。 ぼくがその言葉の本当のいみがわかるまで時間がすごくかかったけど、ぼくは満足そうに笑うその女の子に、イクトレちゃんに、すごくドキドキした。 「お礼はトレセン学園を通して、貴方の学校に届けます。私のトレーナーさんを助けて頂き、本当にありがとうございました」 「🙌」 「う、うん……」 きれいなウマ娘のおねえさんに抱っこされたイクトレちゃんは、ぼくをぼくんちまで送ってくれた。 あのちっちゃい手で、どれだけのウマ娘のおねえさんの一生をおたすけしてるんだろう。 ぼくはどきどきする胸をおさえて、ママにおそくなってごめんって言って、今日のことを話して…… 「ママ。ぼく、だれかのためになる道具をつくりたい! どんなこと勉強すればいいか、いっしょに考えて!」 ……ぼくは初めての夢を言葉にした。 それからずっと時間が経って、ぼくがのっぽの義肢研究者になって、少し大きくなったけどぼくの腰くらいしかないあの子にまた出逢うことを、今はまだ、誰も知らない。 うまぴょいうまぴょい ≫64二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 14 19 13 それは、とある晴れた夏の日の事でした。 お母さんの実家に帰省して二日目、僕は一人でほとんどがひいおじいちゃんの私有地という辺りの山を探検していました。 蝉の大合唱が響くなか、僕は古びたトンネルを見つけました。先を見通せぬほど暗く長いそれは、TVなんかで紹介されていそうな怪談スポットそのもので、今思えば信じられない事ですが、僕はその時「この先はどうなっているのだろう」という好奇心を抑えられなかったのです。 スマホのライトを掲げながら前に。どれだけ歩いても光は見えてきません。それでも振り返っては夏の日が差し込んでいるのを確認しつつ、僕は歩みを止めませんでした。 次第に蝉の鳴き声も聞こえないほど歩いた頃、何か別の音が聞こえてきました。……いや、音ではありません。蝉よりもずっと遠く、啜り泣いてるような声です。しかもトンネルに反響するようなものと違い、壁の奥から聞こえてくるような、くぐもった泣き声でした。それだけではありません。 ( けて ケテ) けして目指すトンネルの先ではないどこかからの声。僕は分かりました。踏み入れていけないところに来てしまったのだと。 帰らなきゃ。竦みそうな足を伸ばして元来た道へと振り返ろうとした時、少し先にある左壁の様子がおかしいように感じました。 そこだけほんのりと明るく、何かがユラユラと揺れているのです。スマホのライトのせいで分かりにくかったけど、たしかに明るい。性懲りもなく冒険心をくすぐられた僕がその壁に近づこうとした時、一気に壁の様子が変わります。 ……白いワンピースを着た白い髪のウマ娘でした。大きなその人が逆さまに立っていたんです。そして、 みつけた 先ほどまでとは別の声でした。 僕は大声を上げて来た道の方へ全力で走りました。途中背中を刺すような痛みに襲われながらも、ぼくはなんとかおばあちゃんの家へと逃げ帰ることができました。 後で聞いたところ、ひいおじいちゃんの私有地にはトンネルはないそうです。探検のしすぎで別の山へ抜け出していたようで、僕は親にこっぴどく叱られました。 ……あの時見た逆さまになった白いウマ娘の霊。ぼんやりとしか見えなかったけど、それでも泣いてるような笑っているような横顔を僕はきっと生涯忘れないでしょう。 あのトンネルには、あれから一度も行っていません。 (本当にあった怖い話・終) 70二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 14 24 43 ◆答え合わせ 「うぐっ、ひぐぅ……!」 「はいはいもう泣かない泣かない……あたしもイタズラが過ぎました。ごめんなさい」 「地元なのに……、迷子に……。遭難しかけたかと思ったぁ……! なんかすごい悲鳴も聞こえたし、怖かったよぉ……!!」 「そぉーっと遊歩道から置いてったあたしもアレだけど、トレーナーさんもなんで勝手に移動するんですか……ちょいと目を離したすきにいなくなってて本気でビックリしたんですけど」 「……多分、元いたとこに行こうとして看板の向き読み間違えたっぽい」 「あーボロかったですしねぇアレ……。しっかし『助けて……助けて……』ははたから見ても怖かったですって。スマホでもなんでも使いましょうよ、普通に圏内ですよーこの辺」 「この格好になった際にスマホ家に置いてっちゃったし……てかワンピースのトレーナーさん見たいなーって言ったのネイチャでしょ!?」 「あーもうそーでした! 本当にごめんなさい! ……おや?」 「どしたの?」 「地図アプリ見てたんですけど、この辺りって思いきりトンネルの真横ですね。これ、このライン」 「なんかこんもりしてると思ったら、これってトンネルだったんだ……あ、じゃあもしかしてこの穴。ここからトンネルの中見れるかな?」 「んー、ちっさ過ぎてムリじゃないですかね? さ、さっさとトレーナーさんちに帰りましょ」 「……手」 「本当にごめんなさいってば……」ギュッ 「ううう、5年ぐらいこすってやるぅ……」ギュッ (終) ≫109二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 17 00 21 「すごいわね、嘘だらけ」 「逆になんでこんな感じになるんだよ、お前壊滅的に嘘隠すの下手じゃないか」 「ふふん、女とはミステリアスなものなのよブラトレ」 「よく言うわ、ミステリアスっていうかオカルトまっしぐらな体質しおってからに」 「……あー、そういう意味では嘘なのかしら?外面と内面の……なんていうのかしら?」 「乖離か?」 「そうそれそれ。私に可愛らしいアルが隠れていること自体がある意味の嘘なのよきっと」 「そういうもんかー……?あと何だこの奥底の罪って」 「……誰にだって、冷蔵庫の中身を食べちゃうことはある」 「お前まさか!……あー!やっぱプリンが一個減ってるじゃねえか!」 ≫119二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 18 15 54 教えるということは トレセン学園は昼の手前、朝と昼のちょうど間の時間。三冠ウマ娘ナリタブライアンが所属する新進気鋭のチーム『ブラックヴォルフ』に与えられたトレーナールームでは今ナリタブライアンのトレーナーとそのサブトレーナーが日々の執務をしているようだった。 人手が2人に増えたとはいえやはりチームを持つトレーナーの身。作業の量は専属のトレーナーの比ではなく、こうして二人がかりでこうして作業を進めることが多かった。今日もまたブライアンたちが授業を受けている間にトレーニングメニューなどを確認していると、トレーナールームの戸が開かれ部屋に入ってくる影1つ。 「よっ、ブラトレ。暇──という訳ではなさそうだな。元気にしてるか?」 「いいや、丁度仕事も大体やり終わった位だぞウオトレ。で、何か用か?」 「特に用があるという程でもないけどな。友人の様子を見るついでに茶飲み話でもどうかと誘いに来たってところだ。ブラサブちゃんも元気にしてたか?」 「はい……(コクコクと頷く)」 「ん、それはよかった。これお土産のにんじんプリン、全員分あるから皆で食べな?」 「はい……!(尻尾を振って一礼した後に紙袋を受け取る)」 「ありがとうなウオトレ。有難く貰うよ」 「それで、茶飲み話とは言ってたけど何か話すことでもあるのか?」 「ん?ああ、最近ブラサブちゃんが研修生としてサブトレについただろ?それで仕事はどうなってるのか気になってな。様子を見に来たのもその一環さ。様子を見る限りじゃ良い関係性を築けているようだしなによりだよ」 120教えるということは1/322/02/05(土) 18 16 46 「一番最初は「いや、俺23の若造なんですけど……」とかでちょっと不安な所だったけど、ブラサブが来たことで仕事はグッと楽になったし仕事の覚えも早いしで、大助かりしてるよ」 「いいえ……(顔を少し赤くしている)」 「ブラトレはこういった事で嘘は言わないからな。そう言ってもらえるなんてよかったじゃないかブラサブちゃん」 「はい……!(力強く頷く)」 「そういうそっちはどうなんだウオトレ?お前の所なんて最近また増えて4人体制になったし、他の所とは勝手が違うと思うんだけど」 「ウチはあれだぞ。最初から2人だったし、後々から入って来た面々も皆優秀だからな。朝のミーティングでやること決めてそれ以外は自由時間にしてるよ。空いた時間にブイと一緒にトレーナー関連の本を読んでクイズを出し合ったり、嬢ちゃんと一緒に模擬レースを見たりとかもするとかもやってるって感じだな」 「へー、なんというか、教えるって感じがあんまりしないな。チーフトレーナーだし、てっきりサブトレに色々と教えたりするのかと思ってたわ」 「まあ、やり方は人それぞれだからな。チーフトレーナーはサブトレーナーが独立してやっていけるように色々と教えるのが仕事だけど、そのやり方自体は自由だろ?例えば、お前を担当していたウラトレさんならまた別のやり方をやっていたと思うし」 「そういえば先生は俺が何かしたらその意図とか質問したり採点してたりしてたっけなぁ……」 「ウラトレさんに採点されるのはちょっと嫌というか怖いな……それはともかく、やり方は人次第だからな。例えば嬢ちゃんは生でレースを見た経験が少ないからレースを一緒に見る。ブイはそもそもの知識が足りないから一緒に本を読んでクイズを出し合う。そんな感じで俺はやってるよ」 121教えるということは3/322/02/05(土) 18 17 07 「なるほどな……教え方と言っても色々とあるんだなぁ。ありがとな。参考になったし、少し気楽になったよ」 「どういたしまして。もし何か気になることがあったらウラトレさんとかに聞いてみても良いのかもな。……ブラサブちゃんもサブトレ時代のブラトレがどんなだったか気になってこないか?」 「はい……!(目を輝かせている)」 「ブラサブ⁉そこで躊躇わずに即答するのか⁉」 「それだけ気になっているってことなんだろうさ。……俺は聞いておかないでやるから遠慮なく話してあげな」 「気遣いが嬉しいけどこうなった元凶だから素直に喜べねぇ……!でもありがとう……」 「はは、そこで「ありがとう」と言えるのもお前の良いところさ。じゃあな、ブラトレちゃんも元気でな」 「はい……」 「……」 「……面白い話とは限らないぞ?」 「はい」 「……それでも聞きたいんだな?」 「はい!」 「わかった。じゃあ一番最初、トレーナーになるための研修でウラトレ先生にあったところから話していこうか──」 自分の過去の話を、今眼前の彼女のように研修を積んでいた時代の自分について話していく。何分初めてのことだし、上手く伝えられるか少しだけ不安だった。でも彼女の顔を見ていると不思議と話しに淀みはできない。相手がその道を辿るかどうかは脇に置くとして、自分が辿ってきた道をしっかりと伝える。それもまた教えの1つではないかと、おぼろげながらにもなんとなく、そう思うブラトレだった。 ≫137Debug・dancer終22/02/05(土) 19 57 52 あれから、アタシは二人で真剣に話したいとデジタルを部室に呼び出し、そこで自分の中にある答えを伝えた。 アタシの出した結論は、メイクデビューを目指す事だった。トレーニングも、喉鳴りかもしれないからと抑えた物ではなく、健康な身体を想定したものをする。 アタシの様に、身体に問題を抱えているウマ娘は珍しくない。けれど、その問題に彼女達はそれに真剣に向き合い、時に挫折し、時に乗り越えてきた。 だからこそ、身体の不調を言い訳にはしたくなかった。例え努力が報われなかったとしても一度やるって決めたんだから。 「それは茨の道ですよ。あなたの不調が本格化によって治るかは分からないんです。ハンデを抱えたまま始める事になるかもしれないけど良いんですか?」 レースの時と同じ様な、真剣な表情で問いかけるデジタル。 アタシはそれに強くうなずいて応えた。 それを見て目を閉じるデジタル。両腕を組んで少し考えこんだ後、意を決した様に口を開いた。 「わかりました、トレーナーさんが出した答えならあたしも受け入れますよ。全身全霊でデビューに向けてサポートさせて頂きます」 「改めてよろしく頼むよ、デジタル」 こうして、アタシ達は再びメイクデビューに向けてのトレーニングを開始した。 色々と相談に乗ってくれたタキトレに覚悟が決まった事を報告し、「身体はともかく、メンタルに関してはもう止める必要は無さそうだね。後悔が無い様に頑張ってきな」と背中を押してもらった。 デジタルやタキトレ以外にも、ブラトレにスズトレ、シチトレ等がトレーニングに付きあってくれた。ファルトレ(蒼)も少しでも喉の負担を軽減する為のアドバイスをしてくれたり、何故かウマドル用の曲を一緒に踊らされたりもした。 しかし、やはりと言うべきか喉の問題にはぶつかってしまい、トレーニング中せき込む事は少なくなかったが、それでも諦めずに出来る限りの事をした。 初めはペースを抑えながらのトレーニングを余儀なくされていたが、続けている内に身体が慣れて来たのか段々と動きやすくなって来た。それに連れて練習のレベルも少しずつ上げ、本番にむけて身体を仕上げていく。 そうしている内に刻一刻とメイクデビューの日は近付き、気付くとあっという間に本番が来てしまった。 138Debug・dancer終22/02/05(土) 19 59 37 メイクデビュー当日、体操着を来てゲートの中に入る。 思っていた以上に狭いな。ゲートが苦手なウマ娘はよく聞くけど、確かにこれは不安になるのも分かる。 観客席を見ると、アタシの名前が書かれたうちわとペンライトをもったデジタルの他にトレーニングに協力してくれた皆も見に来てくれていた。 最後のウマ娘がゲートに入り、出走の準備が完了する。いつでも行けるように体勢を整え、集中する為に回りの音や気配を意識から外す。 ゲートが開き、一斉に飛び出した。 全員スタートは順調。今回は差しで勝負する事にしたアタシはやや後ろに付き、前のウマ娘を風除けにしながら進んで行く。 体力を温存する為にペースを抑えつつ、抜け出す為の進路を探しながら進む。 囲まれて来ているが、焦りは禁物だ。一瞬でも道が出来たらそこから抜け出す為にも、高鳴る心を落ち着かせて行く。 少しずつ後ろのウマ娘達が前に進んで来る。 最終コーナー、好位置を取る為に全員が動き始める。自分はバ群の前方に着いた。 きた、最終直線。先頭の逃げウマ娘が速度を上げる。 それに連れ、外に出て開けた道を進もうとするウマ娘や前方のウマ娘が加速して行く。 前のウマ娘が移動したと同時に、アタシはバ群の隙間を縫うようにして前に抜け出した。 もう周りに壁は無い。一番にゴールまでたどり着く為に温存していた力を開放する。 ずっと悩まされていた喉の苦しさは______無くなっていた。 どうやら本格化によって喉の不調も改善したらしい。安堵感からか、不思議と脚が軽くなっていた。 しかしそれで勝てる程レースの世界は甘くない。前にいるのは5人。必死に追いすがって先頭を奪おうとする。 前に進んで、前に進んで、ようやく一人追い抜いたと同時にゴール板を通り過ぎた。 139Debug・dancer終22/02/05(土) 20 00 38 喉が治ったとは言え、全力疾走した後は息苦しくなる。 両ひざに手を付いて呼吸を整えながら掲示板を見る。 結果は___4着。不調に悩まされていた頃から考えたら十分な戦果だ。 一着になったウマ娘をコースに残し、2着以下のアタシ達はそれぞれのトレーナーの元へ向かう。 皆が居る場所に行くと、感動しているらしいデジタルが膝立ちになって天を仰いでいた。 「おかえり、良い走りだったぞ」 「メイクデビューも無事終わりましたし、次はウマドルデビューですね」 タキトレとファルトレ(蒼)が駆け寄って声をかけて来てくれた。 ん?知らない内にウマドルも始める事になってる?……これはまた後で考えるか。 アタシが来たのに気付いて慌てて立ち上がった彼女の前で腰を下ろした。 「お疲れ様です、トレーナーさん」 「ただいま。……頑張ったよ、アタシ」 かつて、無謀な挑戦の果てに心を折られたダンス大会から数年。アタシは漸く、目標を最後までやり遂げる事が出来た。トレーナーになる前からずっと背負っていた荷物を下ろす事が出来た気がした。 「俺」が抱えていた未練は無くなった。 「……なのに、なんで全然嬉しくないのかなぁ」 悔しい。負けた事が、全力が届かなかった事がどうしても悔しい。 泣きそうになるのを必死に堪えるために拳を痛くなる程強く握った。目を閉じて荒くなる呼吸を無理やり抑えていると、デジタルがアタシの頭を抱き寄せた。 「良いんですよ悔しがって。前のトレーナーさんが抱えていた物は無くなっても、今の貴女の挑戦はここから始まるんですから」 堪えていた涙が溢れる。周りに気付かれない様にデジタルの首元に顔をうずめる。 幸い、感情が追い付いて無いからか、声を上げて泣く事はなく、静かに涙を流していた。 そんなアタシを、小さな手が優しく撫でている。 デジタルの制服でこっそり涙を拭って立ち上がる。ぼやけていた視界がハッキリし、デジタルを真っ直ぐ視界に映した。 「……デジタル」 「なんですか?トレーナーさん」 「次は勝とう。もう過去は振り切ったから、今度からは勝つための挑戦をしよう。そして、ライブのセンターになってデジタルに目一杯推して貰うんだ」 「そうですね。あたしも、全推しウマ娘ちゃんの一人、アグネスデバイスさんを全力で支えていきますよ」 140Debug・dancer終22/02/05(土) 20 01 15 こうして、「俺」の物語は終わりを迎えた。ウマ娘に憧れ、ダンサーとして彼女達に挑もうとした少年は必死に技術を磨き、世界中のダンサー達と渡り合い、やっとたどり着いたウマ娘との対決の舞台にて一人心を折られた。 そして自身もウマ娘になり、戦いの舞台もレースの世界に変えて、最後は敗北と言う形で幕を下ろした。 次はアタシの物語だ。人間の「俺」とウマソウルの「私」が混ざり合って生まれた新しい人格であるアタシの。 また、喉鳴りになってしまうかもしれない。不幸な事故や怪我で、挫折する事になってしまうかもしれないと、不安を数えたら切りがない。 だから、進む道が閉ざされてしまうまでは走り続けよう。 この先にどんな困難が待ち受けていたとしても、投げ出すと言う選択肢は無いのだから。 デジタルと見つめ合っていると、照れて来たのか彼女の頬が朱くなっていく。 それを見てどうしようもなく愛おしくなったアタシはデジタルに近付き___自分と彼女の唇をそっと合わせた。 「とととととれれれれ……あっ♡」 顔を真っ赤にして痙攣した後、恍惚の表情で失神するデジタル。 一部始終を見ていたタキトレは「おいおいまた養護教諭の出番か?」と苦笑いしながら言い、ファルトレはちょっと目を丸くしながら小さく拍手をしていた。 気を失ったデジタルをお姫様抱っこして控室に戻る。 アタシの腕の中で眠る小さな勇者。この子と一緒なら、どんな困難にも立ち向っていける気がしていた。 ≫152二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 20 31 07 夏のある日、僕は一人小さなお寺の中で縁側に座っていました。お日様は大分かたむいてあたりはそろそろ暗くなりかけ。 宿題も終わって、一緒に遊んだ皆ももう帰ったけど、家にお母さんもお父さんもまだ帰ってないころ。 家にいても仕方なくて、時間を潰すためにこの古びたお寺にいた僕は、ふとコートがひらりと見えました。 …コートを着たそのウマ娘は、僕よりも高くてとっても胸の大きい人でした。その人は僕の方を向くと「…あら、どうしたのかしら?」っと聞いてきました。そこで僕は皆帰ったけど、お家に人がいないからまだ帰ってないことを話しました。 するとその胸の大きい綺麗なお姉さんは 「そうなのね。なら、暫く私とお話してみない?」 …少し怪しい感じの人だったけど、なぜか大丈夫と思った僕は学校とか友達とか色んな事を話しました。そのお姉さんからもいくつか聞かれたけれど 「君の夢ってある?」 夢を持ってなかった僕は迷いました。学校とかでも夢については適当なことを書いてごまかしてたけれど 「…その感じだと、夢を持ってないのね」 僕は言ってないのに夢がないことがばれているのに驚きました。するとそのお姉さんは 「別に持たないといけないものじゃないわ。恥ずかしいことでもないの。でもそうね…まず君がしたい、してみたいことをまず考えてみるの、ちょっとしたことでも何でもいいから、それが夢になるわ。」 「…うん」 僕の頭を軽く撫でたお姉さんは立ち上がると 「だから焦らなくても大丈夫。ゆっくり見つけたら良いわよ。君には好きなように選ぶ権利がある。…それに、もうすぐ時間でしょう?」 「あっ…うん、僕もう行くね。さようならー!」 大きく手を振ると、お姉さんも微笑みながら小さく手を振ってくれました。 「ふふっ…さようなら、また会えるといいわね。あるいは…会いに来ても構わないわよ。」 石段を駆け下りる僕は、服の胸元についていたトレーナーバッジのことを考えながらふと立ち止まって振り返りました。 …石段を登りきった所にいるはずのそのお姉さんの姿はもうなくて、雰囲気とあわせてまるで妖怪みたい。 そのお姉さんはゆっくりでもいいと言っていたけれど、僕はもう決めました。あのお姉さんのいる世界に立ちたい。 僕はトレーナーになってもう一度あの胸の大きいお姉さんに会いたい。そしてその時は言ってたとおり会いに来たと言おう。 ≫166二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 21 57 38 「ようタキトレ。お嬢はどうだ?」 「あれからウマソウルの表層化は見られませんね。意識レベルも安定していて、これといった問題はありません」 保健室にいたタキトレに声をかける。何やら書類らしきものを書いていた。 「原因の方は?」 「未だに謎、と言わざるを得ません。あれから影も尻尾もみせませんから」 そう言ってペンを置くと、ふうとため息をつく。 「右から2番目のベッドにいます。今は寝てると思いますが……」 「おう、ありがとな」 礼を言ってカーテンを捲る。真っ白のシーツに吸い込まれそうな黒髪を流し、手を組んで静かに眠っていた。寝息も耳を澄まさないといけないほどに小さく、息を殺しているかのようだ。 (まだ起こさない方がいいな) 椅子を持ってきて横に座り、優しく頭を撫でる。いつもとは違う、どこかに行ってしまいそうな感触。 (息子よ…少し、変わってくれないか) (おう) ギムレットがそう言ってきた。目を閉じてスイッチする。 (寝てる間にやんのか?) (いいや。少し、撫でたくなってな) どこか哀愁を含むその声は、やはり悲しみが隠しきれてなかった。 すこし線の薄くなった頬に静かに手を添え、子供を慈しむ親のような目を向ける。 (……やっぱ不安なのか?) (家族が手の届かない所に行きそうになるかもしれんのに、不安でいられないほど薄情じゃねえ) 本当ならばここで思い切り抱きしめたいだろう。それほどまでに不安なのだ。 167二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 21 58 38 「ん…」 「おはよう、娘よ。気分はどうだ?」 薄く見開かれた目の奥に紫がこちらを捉えている。 「その…ずっと…暗いところに居たんです。でも、何かあったかいものがいてくれて…」 「……そうか。それで娘よ。起き抜けに悪いんだが、この前言ってた、ナカにあるもん、見せてくれねえか?」 それを打診すると、少しの躊躇いを見せ、やがて覚悟を決めたようにスッと纏う雰気が一変する。 「わかりました。よろしくお願いしますね」 姿勢を正し、三つ指をついて礼をしてくる。 「かしこまらなくてもいい。リラックスだ。それじゃあ始めるぞ」 目を瞑る彼女の額に手を添え、奥の方へ意識を向ける。 所々黒い霞のようなものがかかる中を、奥へ奥へと落ちていく。 (コレか…) そこには、3つの魂があった。 一つは黄金細工を思わせる、たなびく栗毛のもの。 一つは頭に電話の受話器のような模様を持つ、青鹿毛のもの。 そして一つは、古く、ずっと古い、そして強い気配を纏う、栗毛のもの。 それらは静かに収まっているが、暴発すればとんでも無いことになる。 そしてギムレットは、その3つを克明に脳裏に描いた。 168二次元好きの匿名さん22/02/05(土) 21 59 23 「終わったぞ。目を開けていい」 そう言って額から手を離し、彼女を見据える。 「どうでした?」 そう聞く彼女の手は震えている。全く、娘の不安さえ見抜けない自分は親父失格だな。 「今は活性化していないからそう問題はない。だが問題なのは活性化した時だ。例えるなら今は安全に管理された爆弾としか言いようがない。安全に見えても本来それは1秒後にどうなるかわからない、そんなものだ」 それを伝えると、彼女は俯いて肩を震わせ始めた。 「ごめんなさい…ごめんなさい……」 「ど、どうしたんだそんな急に」 「最近…夢を見るんです。自分が少しずつ、削り取られていくような、何か別のものに置き換わるような」 そう言ってぽとり、と雫を落とす。 「私が、こんなことになったから…グラトレさんにも、皆さんにも、たくさん迷惑をかけて…」 静かにそう零す。 「それで…このまま消えてしまいそうで…怖くて…」 「…大丈夫だ。そんなこと、俺がさせない。家族を守るのが親父の役目だからな」 そう言って彼女を胸の中に収める。 「不安なら泣いていい。怖いなら存分に頼っていい。こんなダメなヤツでも、少しは頼ってくれ」 そう言って彼女の背を抱きしめる。自分より大きいはずの体が、1人泣いている少女のような小ささに思えた。 その腕の中で、静かに涙を流している家族は、ひどく孤独な所に立っているような気がした。 「申し訳ありません…」 まだ少し潤む赤い目で、こちらを見てくる。 「俺はいいさ。息子も気にしないだろう。それより暴走を抑える手段だな…」 顎に手を当てやり、考え込む。 (息子よ。何かいい方法はないか?) (俺に聞かれても…) すると彼女が、おずおずと口を開いた。 「あの…」 「どうした?」 幾らかの逡巡を見せた後、覚悟を決め込んだように口を開く。 「私、ターフを走ってみたいです」 ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ